フレームの塗装が始まっている カワサキ空冷Zのカスタム日記

サフ 塗装

 フレームも大半が剥離が完了し,サーフェーサーの吹きつけが始まっている。フレームの補強ですこし滞っていたが,塗装する小物も含めて,順調に進んでいる。皆嬉々として作業にいそしんでいるように見える。

日本最初の自動車制御学科

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インターシリーズ 結果

鈴鹿インテグラ

 村本選手は,怪我をした指を固定して予選3位。凄い。ところが決戦では,ドライブシャフトが折れるというトラブルで,ピットからのスタートとなり,出走25台中19位。
 ハンディを幾重にも背負って,この結果を出したインテグラチームに拍手!

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京都コンピュータ学院 ホンダ HONDA インテグラ

鈴鹿ホンダインテグラ

~インターシリーズ~第6戦 2007年11月17日(土)~18日(日)鈴鹿サーキット
インターシリーズ,今シーズン最終戦・・・。
来年からシビックになるのかどうか。
いずれにせよ,この京都コンピュータ学院ホンダインテグラが鈴鹿を走るのは,これで見納めかも。

F1が富士に移転してしまったので,伝統の鈴鹿はどうなるんだろう。

でも,なんであろうと,この週末,京都コンピュータ学院HONDAインテグラが走ります。ドライバーは,数々の栄光をゲットした伊藤選手に次いで二代目,村本選手。今シーズンは残念ながら,お仕事中の怪我でしばらくお休みされていましたが,見事カムバック。頑張れ!

予選 2007年11月17日(土) 9:35~9:55
決勝 2007年11月18日(日) 10:00~(10 Laps)

皆様,応援よろしくお願いします。

私は,Bito R&Dのフルカスタム,空冷の,Zで鈴鹿パドックに乗り入れますです。ほかにも,Z1000R, Z1000Mk.II, Z1, Z2, Z400FXも,色々参上しまッス!!男カワサキ,KAWASAKI乗りは,四輪の場合だけは,ホンダを応援するのさ。Ψ(`∇´)Ψ
なんでかっつうと,四輪メーカーで二輪を理解してるのはホンダだけだし,さ。

フレー!フレー!京都コンピュータ学院ホンダインテグラ!HONDA万歳!

<輪ん>

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KCGインテグラ,今シーズン最終戦

KCGインテグラ

~インターシリーズ~第6戦 2007年11月17日(土)~18日(日)鈴鹿サーキット

予選 2007年11月17日(土) 9:35~9:55
決勝 2007年11月18日(日) 10:00~(10 Laps)

インターシリーズ,今シーズン最終戦。KCGのホンダインテグラが走ります。怪我でお休みだった村本選手が,この最終戦で復帰します。

皆様,応援よろしくお願いします。

teamZは,空冷Zで鈴鹿に参上する予定です。

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カワサキZ1000R1,Z1000R2,Z1100R,ローソンレプリカの生産台数

Z1000R1

 カワサキ ローソンレプリカとは,広義では,カワサキZ1000R1,Z1000R2,Z1100Rの三機種を言う。狭義では,Z1000R1だけを指す場合があり,さらなる狭義では,Z1000R1のうち,米国向けのものだけを本当のローソンレプリカだという説もあるが,フレーム番号が異なるだけで,エンジン等の仕様は変わらない。いくらエディ・ローソンのイメージでマーケティングをしたとは言え,そこまで絞るのはどうかと思われる。そもそも,ローソンレプリカと言っても,カラーリングなどのイメージだけであって,サーキットレーサーとストリート仕様とではかなり違う。サーキット仕様として30台程度が発売されたS1は,エディ・ローソンの特別仕様を参考に製作されたから,「本当のレプリカ」と言うなら,S1だろう。

 「カワサキの記録によると,Z1000Rは,R1,R2を合わせて合計6260台が生産され, R2の米国向けが約1000台,欧/豪州向けが約4300台,Z1100Rの生産台数は約1300台」,という記載がバイカーズステーション 2000年3月号にある。これによると,R1は900台程度となる。また,ビッグバイク・クルージンNo.40には,R1が900台,R2が5300台,S1が30台とある。
 
 Z1000R1は,米国内向けに,エディ・ローソンのサインを入れたステッカーがタンク上面に貼られている。エディ・ローソンがカワサキからヤマハに移籍したことに伴い,ローソンのサインを消して,広告イメージも変更したのがR2である。バイク自体は,カムのプロフィールとスピードメーターが電気式から機械式に変更された程度で,乗り味は変わらない。いずれにもKERKER(カーカー)のマフラーが標準装備される。

 Z1100Rについては,①豪州仕様(南アフリカ,イタリアを含む),②ヨーロッパ一般仕様(イギリス,フランス含む),③ドイツ仕様(スウェーデン含む),④ノルウェー仕様,⑤スイス,⑥カリフォルニア仕様,⑦カナダ仕様,の各種がある。この商品化は,インジェクション化されたGPZ1100の,キャブ仕様のデマンドがヨーロッパからあったからだそうだ。エンジンがハイパワーであり,フロントホイールが18インチ化されているので,こちらは乗り味が異なる。マフラーは二本出しが標準となる。

 R1とR2のエンジンはカムのプロフィールが多少異なる程度でほぼ同じであり,1100Rは空冷最強と言われるGPZ1100Rと同型のエンジンが搭載されている。エンジンで大分類すると,R1,R2とZ1100Rの2類になろう。

 さて,謎は,Z1000R1の,アメリカ国内向けと南ア向けの生産台数である。R1は合計で約900台が,カナダ,米国,南アに輸出されたが,カナダ・米国向けはKZ1000R1とされ,南ア(ヨーロッパ)向けは,「KZ」がナチスを連想することから,単にZ1000R1とされた。即ち,フレーム番号の表示,型式名が異なるのである。
 エディ・ローソン人気により,カナダ・米国向けの台数のほうが圧倒的に多かったであろうことは容易に想像できるので,南ア向けのZ1000R1が,ローソンレプリカの中で,車名もそのままZ1000Rであり,最もレアなモデルということだろうか。生産台数が少ない空冷Zには,国内向けのZ750A4やZ750FXなどがあるが,これらは2~3千台は生産されている。警察の白バイ仕様などの特殊な顧客向けを除くと,一般に販売された空冷Zの中では,「Z1000R1の南ア向け」が,最も生産台数が少ないということになる。

写真は希少な南ア向けのカワサキZ1000R1である。タンク横のKERKERのステッカーは後付。マフラーはKERKERの市販後期型に交換してある。また,南アフリカ向けは,サイドカバーに金色のシリアルナンバープレートが貼り付けられていた。それらの点で,原型を留めるものではないが,貴重な標本として,京都コンピュータ学院京都駅前校舎西館に展示されている。学生が勝手に分解組立したりしているんだが・・・,まあ大目に見ておきたい。

参考文献;
(1)バイカーズステーション 2000年3月号  遊風社
(2)ビッグバイク・クルージンNo.40,スタジオ タック クリエイティブ,平成10年9月発行

★★★★★
文中間違いや誤解があればご教授くださると幸甚です。

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カワサキZ1 Z2 フレーム番号とエンジン番号

ちなみに,手元にあるカワサキZ1記録の一部。結局,Z1もZ2も,生産台数1万番台あたりまでで,プラスマイナス200番程度は普通に生じていて,Z1の8万番台に至ると,それがプラス400番くらいの差異になる,という程度。

Z1F-9○○ (+86)
Z1F-097○○ (-154)
Z1F-102○○ (+240)
Z1F-129○○(+263)
Z1F-828○○ (+401)

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カワサキZ2のフレーム番号とエンジン番号の相関

Z2

昭和48年型 カワサキZ750RS(Z2)

カワサキZ2のフレーム番号とエンジン番号の相関を少々。

下記は,ここしばらくの間で筆者がこの目で見たもの,あるいは,販売されていたカワサキZ2でフレーム番号とエンジン番号を公表していたもの,実際に所有しているもの等の記録である。販売者からの情報については,こちらが購買可能性のある側なので,尋ねて教えていただいた番号についての信憑性は高いと思われる。これ以外の情報をお寄せいただけたら幸甚である。Z750A4とともに,個別データから相関特性を導き出せたら,Z2の生産台数が推測できるかもしれない。

車台番号とエンジン番号は,ナンバープレートと同様に政府管理番号であって公のものである。従って,プライバシー保護の対象ではないが,諸般の事情を慮り,下2桁は○○で伏せてある。○はひとつで一桁である。

+と-については,エンジン番号がフレーム番号より後だとプラス,前だとマイナスで記載している。番号違いしか判明して無いものは+/-で表記。初年度登録が判明しているものは,その右に昭和をSで記載してある。ノンレスとは,レストアしていない個体であるという意味。

 こうして並べてみると,日本中のあちこちで取引されているカワサキZ2には,エンジン番号のほうが若いものが多々ある。番号をすべて教えてもらったもの,また,筆者と友人たちが所有しているカワサキZ1・Z2でも,マイナスが数台ある。「マイナスのすべてが乗せ換えである」というのは,思い込みに過ぎないことがわかるだろう。なお,Z2F-15900番台と16200番台 のZ2があるとの話を聞いたことがあるが,最終番号は不明。したがって,Z2は一体何台生産されたのかは,謎である。

カワサキ(KAWASAKI)Z750RS
フレーム番号 エンジン番号 差異 登録年  備考
Z2F-012○○ Z2E-013○○ (+55) (S48/3登録) ノンレストアは確かとのこと
Z2F-016○○   Z2E-016○○ (-23)
Z2F-019○○   Z2E-019○○ (+/- 15)
Z2F-027○○ Z2E-027○○(-10)ノンレスは確かとのこと
Z2F-030○○   Z2E-031○○ (差異不明だがプラス)(S48登録)
Z2F-034○○ Z2E-034○○ (-68)
Z2F-034○○ Z2E-034○○ (-60)
Z2F-056○○ Z2E-0057○○ (+98)
Z2F-059○○ Z2E-0060○○(差異不明だがプラス)
Z2F-067○○ Z2E-068○○(+99)
Z2F-069○○ Z2E-0070○○(+112)
Z2F-070○○ Z2E-007○○○(差異不明,教えてくれなかった)
Z2F-07○○○ Z2E-007○○○(+130程度とのこと)
Z2F-120○○ Z2E-0119○○(-144)
Z2F-123○○ Z2E-0123○○ (-45)
Z2F-145○○ Z2E-0145○○ (+6)
Z2F-159○○ Z2E-不明

Z750F-A4
Z2F-166○○  Z2E-168○○(+212)
Z2F-16○○○ Z2E-16○○○(+44)
Z2F-198○○ Z2E-0199○(差異不明だがプラス)

こうやって並べてみると,相関性なんて,ほとんど無いなあ~。

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カワサキZ1 Z2 フレーム番号とエンジン番号の言説

 京都コンピュータ学院自動車制御学科の主張のひとつとして,カワサキZのフレーム番号とエンジン番号について論じておきたい。

 カワサキZ1・Z2には,フレーム番号とエンジン番号の「こだわり」がある。どのような車両でも,「エンジンを乗せ換えていない車両は価値が高い」とされているが,それが空冷Z1・Z2の場合は,妙な方向へと展開して,様々な言説がまことしやかに語られている。ここまでフレーム番号とエンジン番号にこだわる車両は他にないだろう。

 カワサキZ1000R1やZ1000 Mk.IIの車体番号にこだわる向きはいるが,データが流通していないからということもあって,エンジン番号にまで言及する人は少ない。しかし,Z1とZ2だけは,フレーム番号とエンジン番号の相関が,中古車価格に影響するのである。

 二輪・四輪の世界で,コレクションの対象となるようなマニアックな車両の中には,エンジン番号と車体番号のデーターベースが出来上がっているものがある。オリジナルにこだわるコレクターは,そのシャーシとエンジンが,元のものであることにはこだわるが,その場合は,他の全てのパーツまでがオリジナルかどうかで,価格が決まる。また,エンジンを一度下ろしたかどうかにはさほどこだわらない。

 ところが,Z1・Z2においては,マニア間で,妙なこだわりが流布されており,それが妙な方向へと発展している。 元々,フレーム番号とエンジン番号の相関関係は,単に車両の程度(走行距離や使用頻度)を証明する手段であったのが,言説がさらなる言説を生み,意味の無いこだわりができあがったのだろう。

 Z1・Z2は,車両に搭載されたままでエンジン上部(シリンダーヘッドとシリンダー)を分解整備できる。いわゆる腰下,すなわちクランクケースは,フレームから下ろさないと分解整備できない。したがって,エンジンを車体から下ろした形跡の無い車両は,「クランクケースを分解した経歴がない」,すなわち「一度もフルオーバーホールしていない」ということになる。つまり,エンジンをかけたときの調子と相俟って,その車両のエンジンの程度や走行距離を証明する一部分なのだ。

 本来は,「エンジンをオーバーホールしていないのに,これだけ程度が良いのだ」ということが「価値」なのである。逆に言うと,レストア・フルオーバーホールしてあるならば,フレーム番号とエンジン番号の相関性が合ってなくても,車検に通る程度に同形式のエンジンならば,何も問題はないし,それで価格が大きく変動する根拠にはなりえない。

 Zのエンジンは,シリンダーヘッドのバルブガイドの交換やシリンダーのボーリングに比すると,消耗したミッションギヤやクランクの交換がやっかいな問題となる。ミッションやクランクはメーカーからパーツが供給されていた頃でも高価なものであったし,メーカーからの供給が無い現在においては,修理はかなり高額な作業となる。

 Zには,そういった車体特性があるために,エンジンを下ろしたかどうかを見分けるテクニックも発達した。エンジンを一度下ろすと,エンジンマウントのボルトやプレートなど関連パーツに痕跡が残る。そして,エンジンを積み替えると,フレーム番号とエンジン番号の相関性が変わることがある。そして,Z1・Z2は,フレーム番号とエンジン番号の相関性が,メーカーから曖昧に発表されている上に,実際の相関が法則性に欠けるから,さらに人々の興味の対象となったのだろう。

 これに,価格を上げて売りたいショップの語る言説と,知識の浅い顧客の思い込みなどが入り混じり,フレーム番号とエンジン番号の神話ができていったと推される。そして,そういったエンジンの本質的な程度を示すための手段であった「積み替え形跡なし」の有無は,フレームとエンジンの相関性という別の価値観を生んだのである。即ち,「たとえボロでも乗せ換えしていなかったら高く,たとえフレームとエンジンの双方の程度がとても良くても,番号が離れていると安い」という,変な現象である。

 Z1は,製造番号100番程度までは,フレーム番号とエンジン番号が一致している。その後は,エンジンが単体で売られたため,フレーム番号とエンジン番号が,徐々にずれていった。そのずれ幅は,一般に,車体番号が後ろになればなるほど,大きくなるのだが,番号差は,決して等比級数的ではない。

 また,エンジンは別のところで組み立てられ,車体に搭載される前に数十機程度は組み立てラインの横にストックされていて,ランダムに搭載されていった。エンジンは単体で販売されたが,注文に応じてストックから抜かれた。さらにまた,ストックエンジンは定期的に抜き取り検査を受けていたそうで,検査が済んでからはラインに戻された。それらのことから,フレーム番号とエンジン番号の数字的差異は,等比級数的に比例してはいないし,ある程度の相関性はあっても,法則性は無い。
 初期の100台程度を除いて,ほぼすべての車体は,フレーム番号とエンジン番号がずれているが,その「ズレ幅」は,すべての車体において異なるのである。おおよそ,車体番号三桁ならば数十,とか,4桁なら百前後,5桁で200程度,など,ある程度の相関性が見られるという程度である。エンジン番号よりフレーム番号のほうが若いのが大半だが,逆もある。これは,実際に数百台のZ1・Z2を観察しているとわかってくるものだ。

 ところが,そういった「車両の程度の見分け方」と「背後の歴史的事実」を理解していない初心者が,言説を妄信してさらなる言説を生み出した。「すべてのZ1・Z2は,フレーム番号は常にエンジン番号より若い」という妄信がそのひとつである。そして,そのような妄信で車両価格が変わるために,わざわざエンジンを積み替えたりしている愚かな者もいる。これでは価値の逆転である。「オーバーホールを経ていない,よりフレッシュなエンジンを欲すること」が,「古くて消耗していても良いから,番号が合っているほうが価値がある」という,逆立ちの評価基準ができあがってしまったのだ。

 もちろん,初期型から後期型まで,エンジンを構成するパーツは様々に変遷していて,興味は尽きない。それがいったい何台生産されたのか,構成パーツは年式年代によってどのように改良され,変遷していったのか,などという話は,技術的な意味でも,歴史的な意味でも,ファンにとっては興味の対象であることに疑いはない。マニアックな観点から見れば,「すべてがオリジナルのまま残っている,できるだけ使用頻度の少ない車体」がより良いのは言うまでもないが,しかし,それは,必ずしも,「エンジンを積み替えたり,パーツを交換してはいけない」という意味では無いし,ましてや,たとえボロでもオリジナルのほうが常に価値があるという訳でもなかろう。

 昨年,まったくのオリジナルで残存していたジャガーのEタイプが,アメリカのオークションで超高値で落札された。そういったマニア垂涎のオリジナル車体は,メーカーからデリバリーされたときのまま,取扱説明書や車載工具なども,新品同様で付属していて,さらには登録書類に至るまで綺麗に残っていることが本質的な価値=価格であった。ジャガーEタイプが,いくらオリジナルパーツで構成されていたとしても,それが錆びてボロボロでは,捨て値しかつかないのが常である。リプロパーツで構成された,きちんと走るもののほうがむしろ高価だ。しかし,カワサキZ1・Z2においては,これが逆転しそうな,変な価値判断基準が出来始めている。これは是正すべきだと思う。

 繰り返しになるが,車台番号とエンジン番号の相関性は,生産台数,技術的変遷やメーカーの思想,性能の向上,あるいはメーカーのマーケット対策などを解明するために必要な知識であって,価値=価格を決定するためのファクターではないのである。

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愛しの彼女,音について,続きの続き

 最近のエンジンは,加工精度が格段に向上している上に,高度な制御技術のおかげで,まるでコアレスの電気モーターのように,とても滑らかに廻る。現行のリッターバイクや四輪のスポーツカーは,ZX12Rでも,ポルシェ911(水冷)でも,フェラーリ360も,時速50km程度では何も起こらず極めて平穏で,時速100kmでも鼻歌混じりで運転できる。そして,いざアクセルを全開にしたら,時速200kmどころか300kmを超える勢いで,滑らかに滑るように加速していく。シャーシも凄く良い。

 しかし,いったい,そんな速度,どこで出すのだ?高速道路は100km制限だから,一部の高速サーキットしかない。そして,そんな速度域で万一事故でも起こしたら,たとえサーキット内であろうと,確実にあの世行きである。

 最近,腕の良いプロが仕上げたZRX1200に試乗させてもらった。数年前に,あるショップでZRX1100の試乗をさせてもらったときは,あまり感心しなかったが,きちんと手を入れたそのZRX1200は,とてもよく出来ており,足も素晴らしくブレーキも良く効くし,運転しやすくて快適である。しかし,エンジンが電気モーターよろしく,あまりにも滑らかで,ウィ~ン,スィ~っと走っていく。景色が流れる速度がやたらめったら速くて,ひゃあ~速い!という以外に,他には何も感動がない。

 楽しい走りとは,絶対速度ではなく,その乗り物と道路と風景と自分の能力の相対的バランスの中にある。換言すれば,どんな速度域でも,それがその環境と速度域に合った乗り物だと,それは楽しいのだ。MGミジェットやヒーレー,トライアンフなどの60年代の小型オープンカーは,50km程度のスピードでも,とても楽しい。「一般公道を普通に,人間の制御だけで流していて,楽しいレベルの仕上がり」というものがあるのだ。そして,そのとき,自分を包み込む風の音と排気音。これが,自分好みの最適値であるかどうかが,化石燃料の乗り物を楽しむためには,最も重要な判断基準であると思う。我が空冷Zは,そこんとこが丁度良い。

 80年代半ばまでの自動車やバイクは,それぞれ特有の震動や排気音があって,恋人のように愛することが出来た。あの頃のバイクは何よりも誰よりも恋人で,そのキーを捻り,エンジンを始動すると,愛しの彼女の吐息が聞こえてきて,バイブレーションの刺激をたっぷり感じることができたものだ。ITによる制御技術は,今後はそこまでを実現することを目標のひとつにしなくてはならない。感性情報学の時代でもある。

 現行のフェラーリやポルシェは,笛で造られた音色が強すぎて,面白くないじゃんか。だからこそ今,京都コンピュータ学院で,旧い名車を学ぶ価値があるのだと,再度,主張しておく。空冷Zの永遠のためにも。(永ちゃん=矢沢永吉,,,ん?)

<輪ん>

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自分でバフ掛け

姉御カワサキ

 私が主に担当しているのは,カワサキZ2レーサー仕様です。
おっと,申し遅れました,チームZメンバーのメリーです。
バイクのメカの知識はあまりないものの,毎回の作業に精を出しています。
今回はバフ掛けです。全然光ってないフロントフォークをピカピカにしようと前回はペーパーで磨き続けました・・・ 時間があればこれも楽しい作業でしたが,後期になって秋も深まってきました。もう悠長なことを言ってる時間はないので,ディスクグラインダーとオフセットサイザルで下地を出し,研磨剤を使って下地の表面のザラザラを取って,最後にフェルトで磨くと!ピッカピカ☆
チームAのメンバーと頑張っていまーす!
ちなみに,右端に写っているのが私で,周りがメンバーです。
来週はいよいよ,エンジンの組み立てに入ります。 ワクワク♪

<メリーさん>

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