カワサキZ2のレストア

空冷 カワサキ Z1,Z2,Z1000R,水冷GPZ900Rニンジャのカスタム@京都コンピュータ学院自動車制御学科

KAWASAKI Z2

カワサキZ2の3000番台のボロを所有している。3000番台というと,いまから丁度35年前に生産されたものだろう。
昨年,フレームの修正ができあがってきた。それをそのまま置いてあった。前のオーナーの転倒や経年劣化のクラックなどを修理してもらったのである。塗装の状態も悪くは無いので,これは,再塗装はせず,油磨きで再組立てを行うことにした。

レストアというと,一般には塗装をしなおして,ピカピカに仕上げることを言うのだが,こういった方法もある。ヤレたと言っても,放置されたのではなく,とことん手が入っていると言えるような,油磨きで仕上げる一台。年季の入ったオヤジのセンス。渋く粋。

KAWASAKI Z2

35年の歴史を証明する傷はそのまま。フレームの芯出しは完璧。ガゼットのクラックも修理してある。再溶接で塗装が剥げたガゼット部分だけ,シャーシブラックで部分的に塗装し,他は元のオリジナル塗装を残す。あちこちに残る傷は赤錆が浮いていたが,錆は軽く磨いて落とし,オリジナルのウレタン塗装は残す。下回りにこびりついていた積年の古油と土埃は落として磨き上げる。黒鉄色が輝く。

グリスをCRCでのばして,フレーム全体に擦り込む。パイプの内側にもできるだけCRCを吹き込む。ギラギラ,テローンと,しっとり光っているのが写真からおわかりだろうか。こういうのを脂ののった美人というのかな。

KAWASAKI Z2

スイングアームはPMCのローラーベアリングを入れた。かなりスムーズに動く。ステムのベアリングもテーパーに交換してある。電装関係も新品に入れ替える予定である。エンジンも外観はあまりいじらずに,中身だけは一新しようと思っている。古臭くても,きちんと整備が行き届いた,油のまわったしっかりした個体として,乗っても安全な,機能的に最上の状態を目指したい。

粉体塗装と再メッキ,ポリッシュで仕上げたピカピカのレストアも綺麗だが,旧いのを古いまま,しっかりと磨き上げて,機能面は完璧に仕上げておくというのもかっこいいでしょ。タンクなど外装も,日焼けして色あせてはいるけれど,錆てはいないオリジナル塗装のセットである。

京都コンピュータ学院自動車制御学科


京都コンピュータ学院
京都情報大学院大学

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