カワサキ Z2 Bito R&Dカスタム
リーマンショック以来,日本国内では不況が継続しており,色々なものの値段が下がってきた。しかし,Z2だけは高値安定が継続していて,ひとつ良いものを購入しようと思っているのだが,なかなか手が出ない。
基本は世界戦を競って世界一の称賛を浴びたZ1であるから,Z2は国内向けのいわば異形であるのだが,それがまた様々な神話を生んでおり,人気が絶えない。
湿気の多い国内で,ガレージ所有者の少なかった時代に,軒先に放置され錆に塗れながら,やっと生き残っている個体の数は,いったいいかほどのものなのだろうか。残存数を知りたいのだが,調べる手立てもなく,どこかにオリジナルのままの珠玉の一台が眠っているだろうという夢を見ている。
しかし,実際に乗って走ることを考えると,現代式にカスタムした方が断然楽しい。エンジンというものは,ここまで変わるのか,というくらい,Zのエンジンはチューンで変化する。そして,そのエンジンに現代的なシャーシが付いたら,これは異次元の乗り物だ。バイクも車もエンジンあってこそである。
写真はZ2のカスタムである。最近は17インチ化が流行しており,その技術も発展してきたというが,車の流れを多少リードする程度で,安全運転を心掛けている筆者としては,公道ではこの程度で満足している。
さて,今年もそろそろ後半になるので,今年中にZ750D-1を仕上げたいと思っている。
これは多少補強してあるフレームがあるのだが,最近やっと塗装が終わった。
オーナーの要望もあって,ツーリングメインの,いにしえのオヤジ仕様にしようと思っている。フロントは直進安定性を重視して,19インチのままでいく。それで走れないことはないということを実証してみたい。
70年代当時は,分別のついたオヤジがよく大型のバンパーを装着していた。コミネやショーエイなどの大型カウルやサイドバックも時々見受けられた。
当時の若者たちはそういう仕様を小馬鹿にしていたが,一方では,そういう「ベテランの渋さ」もあったのだ。
漫画のワイルド7の主人公の乗る白バイはスズキのGT750で,バンパーの大きなのが装着されていた。
そのような,今ではあまり見ることのない仕様を仕上げてみたいと思っている。
他にはZ1とZ1R,そしてZ1100GPが目前の課題である。
Z1は前後スポークの18インチで見た目も軽快な足回りで仕上げたい。Z1Rはアメリカンテイストで行く。そしてZ1100GPは,欧州大陸の雰囲気にしたいと思っている。
今年度の課題は以上の4台である。これらを仕上げて,現代の道路で遜色なく走れるオーセンティックなものにしたい。カラーリングはノーマルが基本であるが特にこだわってはいない。
空冷Zは,日本が誇る世界一のバイクであり,有数の優れた工業製品であり,アートでもある。
追々,報告を書いて行く予定である。
読者諸兄には,変わらぬご支援をお願いいたします。ご指導もよろしくお願いします。
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カワサキZ考古学;概論
車台番号とエンジン番号・カワサキ1Z1,Z2,Z1000R
レストア・カワサキZ1,Z2,Z1000R
空冷Z関連の技術に関するtips・カワサキ空冷Z
カワサキ空冷Z系,J系
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空冷 カワサキ Z1,Z2,Z1000R,のカスタム@京都コンピュータ学院自動車制御学科
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