刺身の形骸=美味い・ご馳走だという観念

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刺身の形骸=美味い・ご馳走だという観念

刺身の記述に続けて,蛇足であるが,「筆が止まらない」ので,掲載しておく。

いつ死んだのかわからないような魚を冷凍して,細胞壁が壊れた後に室温に戻された「(元)生魚」に,合成わさびと合成醤油をからめて,それが「刺身だ」などと思い込み,大枚を払う・・・。
そのような料理の「観念性」には異議を唱えたい。

冷凍魚を大量に流通に乗せて,さらに戻して刺身だなどと言い張る,現代日本人が発明した悪習慣はいいかげんにやめるべきだ。

「刺身である,ご馳走である」という「観念的満足」のために,海産資源を浪費しているだけである。舌に残る記憶と観念の合作としての飲食の満足は,決して美食ではない。

その観念のために,世界中で大量に,魚が乱獲され,冷凍されて,あちこちに化石燃料を浪費して運ばれているのは,今日となっては単なる罪と言う他ない。

やたら鼻にツーンと来るだけの緑色の着色料の塊のような合成わさびを,化学合成醤油にドロドロに溶いて,刺身まがいの辛味を楽しむ儀式が世界中で流行している。
おそらく中国人が広めた流行だと思われるが,言語道断の極みである。

「刺身は健康に良い」などと信じられているが,刺激の強い合成わさびはどうなんだろう。遺伝子組み換えの大豆で作った醤油も恐い。
豚脂や牛脂に比べると,DHAを多量に含む魚は健康に良いだろうが,健康を求めるなら,ブロイラーのささみ等,他にも天然資源を浪費しない,たんぱく質の食材はいくらでもある。健康食信仰で,味覚の本質も理解せずに,貴重な海産資源を浪費するなと言いたい。

いまや貴重な海産資源保護のために,そのような儀式性や観念性で天然資源を消費するのは止めて,ナチュラルな味覚に目覚めるべきである。

美味い魚を食べたいなら,都会や山中あちこちにあるプールを,シーズン以外は養殖池にして活用し,伝染病や寄生虫の無い鱒や鯉を養殖したらよい。

鱒や鯉は,上手に育成したものは,かなり美味い。
少なくとも,地中海の冷凍黒マグロを戻したものよりは美味いだろう。
多くの日本人は,近所の汚染された川や,下手な養殖の鯉や鱒を食べて,「淡水魚は臭う」などと言っているのだ。肉に残る匂いは,かつての国産牛肉や豚肉と同じで,養殖・育成の環境や飼育の餌の結果なのである。

いずれにしても,魚は新鮮であることが第一である。
魚は,冷凍も冷蔵も,味が落ちる。最近流行の氷感技術にしても,電気漬けの素材に,本当の美味さが残るとは思えない。
莫大な輸送コストのかかった冷凍・冷蔵ものよりも,近場で普通に入手できる新鮮な魚のほうがずっと美味い筈だ。近所のプールで自然の餌で,鯉や鱒を養殖してくれたら,毎日買いに行って,刺身にしたいと思う。鯉は洗いにしてもいい。綺麗な地下水で育成したら,どちらも美味いに違いない。

料理屋で頼む冷凍ものの刺身一皿の値段で,生わさびも本醸造醤油も買える。

家族の分のコストをかけるなら,圧倒的に家での刺身のほうが,素材もわさびも醤油も,遥か上等ということになる。

即ち,わさびと醤油に拘って,新鮮な魚がゲットできたら,刺身は家で造るのがベストである。

本当に美味い刺身は,決して高いものではない。

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美味い刺身

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sashimi tsukuri

美味い刺身とは

「刺身」は室町時代からの言葉である。
武家社会では「切る」という言葉は嫌われたため,包丁で身を刺して小さくするという意味で,刺身となったのだそうだ。
魚以外では,竹の子,こんにゃく,馬刺しなどがあるが,魚の切り身の盛り付け方と似ている料理法,新鮮な生肉,という意味から,同様に「刺身」と呼ばれる。
関西では,「お造り」と言うことが多い。これも同様に,切るという言葉を嫌って,「造る」,「作る」という言い方をするようになったのだそうだ。

もちろん,新鮮な魚を切って盛りつけたものが,刺身・お造りの本道である。
最近は京都のデパ地下にも,近海ものの新鮮な魚が入るようになった。
また,宅配便で,お取り寄せも簡単にできるようになった。
美味い刺身は,安くて新鮮な魚を家で「造る」のがベストである。

刺身は,魚とわさびと醤油だけで,それなりに美味い一品が出来上がる。
上手に素材を入手すると,比較的廉価で済む。
外食で注文したり,わざわざ空輸の鮪なんぞを食べようと思うから,高くつくのであって,近場で獲れた新鮮な魚を自宅でおろして,良いわさびと良い醤油を添えたら最高だ。

美味い刺身には,多少のキーポイントがある。必要な道具は,良く切れる包丁(出刃と刺身包丁があればベター),そして鮫皮おろし(後述),である。

まずは,良いわさびと良い醤油が欠かせない。

海辺の漁師町で揚がったばかりの新鮮な魚にありつけても,わさびと醤油が駄目なことが多い。
醤油はそれぞれ地元の醤油蔵などがあるから,和歌山の湯浅のように美味い醤油が手に入る港町はあるが,わさびは難しい。
日本中のほとんどの鮨屋,料理屋,もちろん家庭でも,合成の粉わさびやチューブ入りを使っている。
したがって,刺身は,海辺が最高だとは言いがたいところがある。海辺で揚がったばかりの刺身でも,粉わさびと工業製品醤油では,自宅へ持って帰りたくなる。

魚は,無論,その日に揚がった新鮮なものが美味い。
しかし,中には,鮪,ヒラマサ,カンパチ,ハマチ,ツバスなどの流線型の魚のように,落としてから冷蔵庫で2~3日寝かしたほうが美味い魚もある。
アワビも,生きているものも美味いのだが,殻から剥がして冷蔵個で1日~2日経ったものもよい。
いずれもアミノ酸が出てくるからだ。
それらの違いはあらかじめ調べておこう。

自分で買い物にでかけたら,当日買い物にいったその場で魚を決める。
最初から,鯛を食べたいとか烏賊は美味いか,などと考えないことだ。
その店でその日並んでいる中から,一番美味そうなのを買う。
宅配便を注文するときは,その日の一番のを頼もう。

新鮮な魚を入手できたら,帰りに八百屋で生のわさびを買う。
生のわさびの「根」である。これは高価だから,隣近所や親戚と共同購入しても良い。
チューブ入りのものとは味が格段に違うから,ここは奮発しておきたい。

醤油はお気に入りの本醸造のものを家にストックしておこう。
地方の醤油蔵には,美味い醤油が多種多様ある。
常日頃から,My醤油を決めておきたい。
醤油は,最近では,スーパーやデパートなどでも,そこそこ美味いのが並んでいる。
たまり醤油も一般化してきた。

素材が揃ったら,魚を切る,いや,刺す・・,造る,作る。

魚を作るにはそれなりにコツがいるから,料理本を読みながら,何度も練習する努力が必要である。魚のおろし方は,また別に書く。

上手くさばいて,綺麗に盛り付ける。

わさびは鮫皮でおろして,おろしたてを使う。
食卓でおろすくらいが良い。
わさびは,金属のおろし金で擂ると化学反応をおこして辛くなり,独特の甘味が消えてしまう。
生わさびは,本来,甘く,香り高いものである。
従って,さわびをおろすのは鮫皮でないといけない。
鮫皮おろしは料理道具屋で千円程で売られているので,一家にひとつ常備する。

醤油皿にわさびを溶いては駄目である。
せっかくのわさびの香りが,醤油に溶け込んでしまうからだ。
これを知らない日本人は,かなり多い。
わさびを醤油に溶くのは,和食のテーブルマナーでも下品だとされているから,人前ではしないこと。

わさびは,切り身の上に必要なだけ乗せて,醤油は身の下につける。そして,口に運ぶのである。

この,「生わさび」と「本醸造の美味い醤油」を伴って,魚がしかるべく新鮮であるとき,刺身は本当に美味いものである。

結局,現代日本においては,刺身は自宅で造るのが,最高に「グ~!」である。
グルメブームとともに育ってきた,アラフォーな皆様は,ぜひトライしていただきたい。
(本年の流行語大賞は,エド・はるみさんの「グ~!」と,「アラフォー(アラウンド・フォーティ」)

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「内定取り消し」「就職活動・就活」「求人」・・・?

内定取り消し,就職活動,就活,求人.・・・・

別の欄にも書いたのだが,内定取り消しが多数出ているという報道が繰り返されていることについて。

就職先を探して,求人情報を閲覧して,様々に就職活動をしながら,やっとゲットした内定を,この秋の終わりになって取り消されたら,当の本人は,たまったものではないだろう。

今年から来年は,この調子だと景気好転は望めまい。
再来年の春の卒業予定者(現大学3年生)にとっては,「就活」は,かなり深刻な事態である。

しかし,景気の良し悪しに関わらず,全国のIT・コンピュータ関連企業で,深刻な人材難が継続しているのも事実である。仕事は,まだまだあるのに,人が足らないという状態である。KCGには圧倒的多数の求人が寄せられている。

ITは今後20年くらいは拡大する一方なのだが,若者の人口減少と,高校までのいわゆる理工系離れが,IT業界の人材難の大きな原因となって,就労人口が不足したままなのである。このままだと日本は世界に取り残されてしまうかもしれない。

日本の将来と,自分の将来を考えて,高校生の皆さんも,大学生の皆さんも,京都コンピュータ学院,または,京都情報大学院大学に入学するという選択肢を考慮してみて欲しい。
多くのIT関連企業から,求人が,まだ寄せられている。

他大学を卒業・中退してから,京都コンピュータ学院に入学・編入学するという道も,関西圏では,昔からよく知られた定番の進路である。当の本人が理工系・文系出身のどちらであっても,当人が学部卒の時点では考えられなかったような,IT関連企業に高給で採用されている。

経済的事由で,勉強できないという学生さんには,KCGグループは最大限の配慮を行っている。どちらも奨学金制度が色々あるので,ぜひ検討していただきたい。

「景気の悪いときは,学生してパワーアップしているのが一番だ」と,昔から言われている。いまこそ,「ITでパワーアップ」のときだろう。

「とりあえず大学卒」というだけでは,意味をなさない時代になった。
「格差社会」と言われているが,それは,実力で大きく差がつく社会でもある。

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仙太郎の最中

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仙太郎の最中

 京都,仙太郎の最中,「ご存知最中」という。

丹波の美味い小豆の餡がぎっしり入っていて,甘さひかえめで,砂糖がべたつかない。世界一の最中だと思う。

最中は,饅頭や羊羹が中国渡来のお菓子であるのに対して,日本のオリジナルの菓子なのだそうだ。
十五夜の月のことを,「最中の月(さいちゅうのつき)」と言う。物事のまっさかり,最中(さいちゅう)である。物事のまっさかりのことを「もなか」とも言う。

京都の仙太郎の最中は3日しかもたないのと,皮が潰れるという理由で,通販してくれない。店に行って,持ち帰るしかない。

京都の和菓子には,店で買うしかないもの,さらに,前日から予約しないと買えないものも多い。地方の人は,お高くとまっていると思うようだが,実際,そうしないと味を維持できないものが多いのである。
繊細な芸術品のような,新鮮な京都の和菓子は,予約数に合わせて丁寧に作られる。そして,当日の夕方までに食するものであるから,郵送なんてできないのだ。

京都の和菓子に慣れていると,他府県の和菓子は,塩がきつくて,粗野で,砂糖もベタベタして,と,文句ばかり言ってしまうのが常である。

京都の雅の真髄のような和菓子を食べつくすために,学生時代は京都で過ごしたという話を聞いたことがあるが,それほどの価値のあることかもしれない。

仙太郎の最中

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理念を拝借する大学??

これまた,驚いた驚いた。
教育理念を,他の大学から無断で引用!!
教育理念を,盗用する大学なんて,あるのか・・。
理念という「文書」は,事務的に,作成するものなのか・・。
もうちょっとモノを考えて,大学経営・運営しろよと言いたい。
こんな程度の低い大学が増えすぎて,大量に定員割れをしていて,しかも,国庫補助を受けているというのは・・・。
いや,よそ様が何をしていようが,関係ないのだが,最近,自分の税金が,そういうところに流れているとか,社保庁で消えているとか言うことに腹立たしさを感じるのだよ。

——–以下,読売新聞サイトから引用—————————-
前橋工科大が「教育理念」を拝借

岡山大から無断引用で謝罪
 前橋市立前橋工科大学(江守克彦学長)が2008年度の学生便覧に掲載した「教育理念」を、岡山大学の理念から無断でそのまま引用していたことが、わかった。

 前橋工科大は岡山大に謝罪し、ホームページで閲覧できない措置を取った。

 前橋工科大の「教育理念」は、岡山大の「自然と人間の共生を希求する」など3項目を順番を変え、ですます調にしただけだった。工学部の「育成のための教育理念」5項目もほぼそのまま使っていた。

 江守学長によると、学内から6月ごろ、酷似していると指摘があった。「理念」は複数の教官が作成にあたった。中心となった教官は06年度末に退職しており、ほかの担当教官らの話などから無断引用と確認した。理念を新たに作成中で、学生に経緯を説明する。

 江守学長は「(理念作成で)他大学の例を参考にすることがあるが、作成者が忙しさから引用してしまったと認識している。学生に申し訳ない」と話した。岡山大総務課の菅原康宏課長は「同じ文言は適当ではない。(前橋工科大が)適切に対処すると考えている」としている。前橋工科大は1997年開校で、前橋市立工業短期大が前身。

(2008年11月26日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20081126-OYT8T00222.htm

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弘前の林檎

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弘前のりんご

 毎年,今頃の季節になると,弘前の美味い林檎をいただく。

 林檎は,産地直送だと,フレッシュでみずみずしい。こういうのを食べると,近所のスーパーで売られているものは,枯れているのだということが解る。最近はネットでお取りよせのできる店が,どこにでも必ずあるから,旬の弘前の林檎を取り寄せて食べてみたらいい。

 北海道の余市も林檎で有名だが,弘前あたりのが,交配や栽培の技術が蓄積されているように思う。歴史が違うのだろう。保守本流の日本の,弘前の林檎。世界一である。

 弘前に行くと,津軽三味線を聞かせてくれる観光スポットがある。弘前のそれは,青森のとは多少違っていて,もっとロックンロールであった。林檎を噛むと,今もあの太棹の音が聞こえてくるような気がして,津軽三味線を思い出しながら,リズム良く食べるようにしている。
 オフィスでそのようにしていたら,家に持ち帰る前に全部一人で食べてしまっていた。

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デリバティブ,東大早慶も??

なんとまあ,東大,早慶も・・・。
資金運用も,そりゃあ,国家でもしているんだから,ここらあたりになると,それなりにプロがついて,それなりに考えているのだろうけれど・・・。

しかし,多かれ少なかれ,我々の税金を基にしている資産をだね,こういう失い方,しないで欲しい。少なくとも私学では,学校法人に関する「法の精神」に反する筈だ。学校法人会計で,基本金は使わずに置いておかないといけないことになっている。また,学校法人が免税法人であるのは,学生納付金が利益ではなく,学問・教育に供する資金として法的に理解されているからだ。その使途は,学生のため・学問のために限られているのであって,博打の資金ではないだろう。
大学の資産を投資に回すのもどうかと思うが,それを,スッてしまうとは・・。学生納付金と,国税からの助成金の意味を,もうすこし認識してもらいたい。これは,アメリカの経済問題が悪いのではなくて,そんなものに運用するのが悪い。

—–以下,ブルームバーグより引用————————
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90001002&sid=aai.WQR7PRYo

教育界に金融危機の余波、駒沢大が資産運用で損失―慶応、早稲田(3)
11月19日(ブルームバーグ):世界的な金融危機の余波が、日本の大学の資産運用にも暗い影を落としている。駒沢大学が金利スワップ・通貨スワップのデリバティブ(金融派生商品)取引で運用損失を計上したほか、有名大学でも損失を被っているとみられている。

  デリバティブ取引で約154億円の損失を計上した駒沢大学の小林清次郎総務部長は、ブルームバーグ・ニュースの取材に対して「フランス系とドイツ系の外資系金融機関2社に運用を任せていた」と述べ、「不動産を担保にみずほ銀行から約110億円の融資を受け、運用を解消したのでこれ以上損失が増えることはない。学生、同窓生、父母の方々に不安を与えて申し訳ないと思っている」と語った。同大学では、調査委員会を設置するが、詳細は明らかにしてない。

  今年に入ってからの金利スワップ市場では、5年物などで固定金利となるスワップレートが6月中旬に高水準を付けた。例えば、6月12日の円建てスワップ金利は1.78%台。その時点のスワップ取引で、さらなる金利の上昇を見込んで支払い金利を固定化した場合、現行の金利水準からは70ベーシスポイント(bp)相当の余分な金利を支払う計算になる。

       慶応など有名大が3月期決算で評価損

  2008年3月期決算では、慶応義塾大学の運用資産の評価損は225億円に上った。北村和夫運用担当課長は、ブルームバーグ・ニュースの取材に対して、「運用資産1000億円を超えて、現時点での評価損は約225億円で2008年3月末決算から変わっていない」と述べている。ブルームバーグ・データによると、世界の株式の時価総額は08年3月末と比較して4割近く目減りしている。マーケットが改善しないと、今年前半の評価を維持するのは難しい状況だ。

  慶大では、「資産運用のアロケーション(資産配分)は大学自体で行っており、ヘッジファンド、REIT(不動産投資信託)、商品などに投資している。デリバティブもヘッジ的なものでいろいろな通貨スワップに投資しているが、どの通貨かは言えない」(北村氏)と説明した。

ほかの有名大学でも評価損を抱えている。早稲田大学の08年3月末決算書では「運用資産は約1000億円で、政府保証が付いている格付けの高い外債を中心に運用している。3月末時点で評価損が約5億円あったが、その後9月末にかけて膨らんでいる」(大出達夫資金運用担当課長)もよう。

  市場では、「事業法人だけでなく、学校法人、宗教法人、医療法人など公益法人も運用を行っているところは影響を受けている。学校法人は、運用基準は緩いが、運用委員会を作って運用しており、ガバナンス(経営)の問題になりつつある」(大和証券SMBCチーフストラテジストの末沢豪謙氏)などの声も聞かれた。

  一方で、東京大学本部経理グループ長の松沢登氏は、「資産運用額(有価証券)は10月末時点では約800億円で、譲渡性預金(CD)、国債、債券(外債、社債、金融債)、特約定期、金銭信託などに投資している。運用先は銀行・証券会社17社。全て満期保有で途中解約しないことになっているため、評価損益は発生しない」と語った。

更新日時 : 2008/11/19 19:09 JST

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駒大,デリバティブ取引で154億円損失!!

これはひどいと思う。大学理事会が,大学の資産をデリバティブに投じていただと!!
これは理事会全員,クビだけでは済まないだろう。損害賠償問題だ。

デリバティブや先物取引など,ハイリスクハイリターンの金融商品は,当たったときには大もうけするけれど,スッたときの大損は,タダモノではない。それなりのプロが関与しているならまあよしとするが,素人が手出ししてはいけないものの筆頭である。そんなことすら,ここの理事たちは知らなかったのかと驚いたら,なんと,全国で70大学ほどが,デリバティブに手出ししているという。

「日本私立学校振興・共済事業団によると2005年度末現在、資産運用を目的に少なくとも61大学、14短大がデリバティブ取引を行っていた。」とのこと。

一体,大学資産,学生納付金をなんだと思っているのだろう?これは,バブル崩壊で不動産で失敗したなんていうものではない。
大学の金を使って,デリバティブ,その意味がわかってないようだ。そして,損金が150億だと・・・。おまけに,【「大学経営に影響はない」(駒大広報課)】だと。ないわけないだろうが!簿価で総資産900億円程度だと,実勢価格ならば,かなり落ちるはず。株式会社が,その程度の資産総額で,150億も損金出したら,役員(理事)退任だけでは済まないぞ,普通。株主代表訴訟に発展して,刑事罰にまで至るんではないか。

一般の中小企業の社長なら,絶対こんな馬鹿な真似はしないと思う。例外はあるだろうが,普通の常識さえ持ち合わせていたら,デリバティブで,損したときの損害額の大きさくらいは予測できただろうに。そんな大学が,なんと70校以上もあるなんて,これには驚いた。

これねえ,その大学の,学生さん,保護者さん,黙っていてはいけないよ。全員で理事会全員に損害賠償訴訟を起こすべきだ。デリバティブも先物取引も,一種のギャンブルなんだよ。理解もせずに手出しするのは,経済博打と言ってもいいと思う。大学の資産をそんなものに回すなんて,根本的に,間違っている。「理事が全員で,競馬やパチンコで,学生納付金をスッてしまった」としたら,怒るでしょ。責任の所在を明確にするなんて書いてあるけど,承認したのは理事会でしょうが。「金融の仕組みを知らなかった」で済む問題ではないぞ。関係者全員の連帯責任だろう。

立正大学は,国債や外貨などの為替差損みたいに書かれているが,同じように損益が150億程度!!買ってたのは,たぶん,欧州の国債だけじゃないだろうね。これもひどい。為替差損だけでも,投下資本半分以下になってしまう例はいくらでもある。それに証券の価格変動が加わると,どうなるかくらいは,算数レベルの問題だ。

外貨立てで資産運用するとはねえ,国税をかなり消費している日本の大学法人が・・・。
学部課程の大学なら,たっぷりと私学助成金,もらっているんでしょうが。私学助成金も,元はと言えば,国民の血税なんだけども。私も税金払っているんですけど。彼らが失った大金の中のごく一部は,私の支払った税金なんですけど。

いやあ,あきれた。いままでの大学経営に関する話の中で,一番,ビックリした。この国の大学には,これほどまでに,ひどいのがあるのか。
ここまできたら,よく言われる,「大学崩壊」どころではなくて,「大学発狂」だと思う。

ーーーー以下,読売から引用ーーーーーーーーーー
駒大、デリバティブ取引で154億円損失
 世界的な金融不安の影響により、駒沢大学(東京都世田谷区)が資産運用で行ったデリバティブ(金融派生商品)取引で154億円の損失を出していたことが19日、わかった。

 駒大は学内に調査委員会を設置し、損失が発生した経緯の調査に乗り出した。文部科学省も、報告書の提出を求めている。

 駒大によると、問題の取引は昨年7月、大学理事会の了承を得た上で、外資系金融機関3社との間で行われた。資産運用としてのデリバティブ取引で、総額は110億円にのぼった。

 ところが、金融不安の広がりにより、今年3月末の昨年度決算時点で53億円の評価損を抱えることになった。その後も好転する兆しが見えず、金融危機が決定的となった後の先月下旬、すべての契約を解除。最終的な損失額は154億円に上った。駒大は今月2日、世田谷区内の野球部グラウンドなどを担保にみずほ銀行から110億円の融資を受け、5日に3社に対する清算を終えた。「大学経営に影響はない」(駒大広報課)としている。今月17日には、弁護士と公認会計士、大学理事からなる調査委員会を設置。巨額損失を発生させた経緯や関係者の責任を明確にし、文科省に報告する。

 デリバティブ取引は、株式や債券を売買する権利の取引などが組み合わされた金融派生商品。少ない手持ち資金で取引ができる反面、見通しを誤れば多額の損失が出る危険性もある。

 日本私立学校振興・共済事業団によると2005年度末現在、資産運用を目的に少なくとも61大学、14短大がデリバティブ取引を行っていた。

(2008年11月19日13時45分 読売新聞)

立正大、資産評価額で148億円損失
 立正大学(東京都品川区)が資産運用を目的とする金融取引で、今年9月末時点で約148億円の評価損を抱えていることがわかった。

 同大の財務担当理事は「債券は長期保有を目的としており、ただちに学校経営に影響するものではない」と説明している。

 理事によると、同大は国内の証券会社を通じ、欧州の国債などを外貨建てで購入して運用しているが、円高や金融市場の混乱で評価額が下がり、今年3月末時点で約96億円だった評価損が、約148億円に拡大したという。

 大学の金融取引を巡っては、駒沢大学が154億円の運用損を計上したことが判明。文部科学省が報告書の提出を求める事態になっている。

(2008年11月21日00時56分 読売新聞)

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吉田屋のラーメン

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吉田屋1

前にも書いたが,京大農学部前,今出川通り沿いにある吉田屋。化学調味料を一切使わない,ナチュラル志向のラーメンである。開店直後よりも少し味が濃くなったが,より美味くなった。
鶏ガラ,豚骨,昆布,鰹節,魚節を素に,スープを作っていて,麺は全粒粉である。
初めて食べたときは,ラーメンの概念の外かなと思ったけれど,数回通ううちに,ここでなくてはならない何かがあることがわかってきた。つまり,ナチュラルであることの正しさである。
家で普通に食べている,普通の料理と,外で食べる料理との違いは,多くの場合,化学調味料の量的差異なのである。たったそれだけで,強烈な刺激によって,外食が美味いように誤解するのだ。
本当の美味さとは,いうまでもなく,ナチュラルな美味さであるべきだろう。そろそろ化学調味料漬けの外食から卒業したいものだ。客が本質を知れば,業界もそれに従うだろう。
こういった店が増えてくることを望む。

京都のラーメン考

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茶色の油脂のカレー

脂っこいものを食べ過ぎたり,酒の飲み過ぎを続けたりすると胃酸過多になる。胃酸を中和するのが膵液であるから,胃酸が出過ぎると,膵臓に負担がかかり,膵臓が潰れて,膵臓炎となる。

かく言う筆者も,30歳頃に慢性の膵臓炎を患った。その後,長い間,薬を飲み続けて,それなりに治癒はしたのだが,今でも,暴飲暴食をすると膵臓が痛くなる。そして,ひどいときは,本当に発作が出る。

膵炎の発作が出ると,胃の後ろ側の背中あたりが痛くなり,全身がしんどくなり,ぐったりしたまま動けなくなる。発作がひどいときは,ぐったり寝転んだまま,意識が遠のき,そのまま睡眠に陥ってしまうのである。

胃酸過多や膵臓炎の原因の筆頭に,油脂がある。新鮮な豚肉の脂肪や,サラダオイル,オリーブオイルは,少々ではなんともないのだが,古い油は一番駄目である。これは本当に体に悪い。

飲食業界には,二番油,三番油というものが流通しているそうで,一流の天麩羅屋などでの使用後の油が,濾されて二番油として販売されるのだそうだ。それがそこらへんの廉い揚げ物屋で使用され,さらに,その使用後の油は,炒め油として再利用されたりもするらしい。また,たとえ一番のフレッシュな油でも,何日・何週間にもわたって何度も加熱し続けると,二番,三番と同様に品質が劣化する。揚げ物をしている鍋の中で,茶色くにごっているような揚げ油は,かなり古いわけだ。酸化した油は茶色く,ひどいのはどす黒い。揚げ物のコゲが浮遊しているから,というだけではなく,その油は,酸化しているのである。

そういった茶色い油で揚げたコロッケだのトンカツだのを食すると,胃酸過多になり,いずれ膵炎が起こる。揚げ物に限らず,カレーやデミグラスソース,パスタのソースなどでも,古い油で野菜を炒めて作ったものは,徹底して胃と膵臓をアタックする。

それで,先日,某店の茶色の油脂のカレーとコロッケを食べたら,キター!であった。疲労で舌が鈍化していたようで,食べているときは劣化した油にはイマイチ気づかなかったのだ。ストレスが重なっていると,そうやって膵炎の発作に至ることが多い。実際,しばらく忙しかったのもあって,トドメの一撃だった。食べた後に寝転んだら,そのまま,寝入ってしまった。夜中に目覚めてからしばらくは吐き気に苛まれた。薬を飲んでやっと治まったけれども,キツイ発作だった。

なお,胃酸過多で胃が痛いとき,昔から薬局で売られている胃散で中和するのはやめたほうが良い。あれは一時的な中和剤なので,胃酸過多がクセになる。常用すると間違いなく胃を壊し,やがて膵炎になる可能性が高い。最近市販が許可された「H2ブロッカー」という胃酸分泌の抑制剤を飲むほうが良い。

若いときに暴飲暴食を重ねていると内臓を潰して,あとから後悔するよ,という,アホなオヤジの説教話・・・。
あーしんどかった。

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