雪野山歴史公園から横山自然公園方面に向かって歩いていくと、途中に平石古墳群があります。
石碑の後ろに、すぐ石室が見えています。石室の中もしっかりのぞくことができます。
石室内まで入っていいのかはよくわからず、のぞくだけに。
「古墳群」というからには、周囲にはまだ古墳があるらしいのですが、フェンスなどもあり、どこまでが入っていいのかわからなかったので、平石古墳群は一つだけ見学し、横山自然公園へ。
横山自然公園は山(階段)を少し登ったところにあります。登っていくと、目の前に巨石。ボルダリングをする人もいるらしいですが、こちらは見るだけで、さらに進むと現れるのが、天狗前古墳群。
こちらも古墳時代後期の古墳群で、かつては20基以上の古墳があったと言われていて、1962年に名神高速道路の建設にともない6基の発掘調査が行われたそうです。
現在公園内にある2基は、1990年に蒲生野散策道建設のときに新たに見つかり、調査されたものです。
特徴的な階段式の横穴式石室を持つ古墳で、湖東地方ではよく見られますが、全国的には珍しいものとのこと。
こちらは、入口に柵があり、暗くて中はよく見えません。
さらに行くと、あかね古墳公園があります。
こちらは完全に整備された公園で、久保田山古墳と天乞山(あまごいやま)古墳の2基が復元されています。どちらも5世紀後半代のものとのこと。
どちらかというと、自然のままの古墳のほうが興味深いですが、復元されているものは、これはこれで当時の様子がよくわかります。
久保田山古墳は、墳丘が2段となっており、周囲に円筒埴輪が並べられ、葺石で全面が覆われていた・・・ということが調査からわかっていて、その様子が復元されています。
天乞山古墳は全国でも有数の規模の方墳(一辺約65m)で、南北両側に造り出しが付設された形状。上部には、竪穴式石室も復元されています。
このあたりは、木村古墳群として、かつては9基ほどあったそうですが、今は2基以外は失われてしまっています。
近くには「木村姓発祥の地」と書いてありました。真偽のほどはわかりません。