稚内から根室へ。ずっと雨。

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カワサキZ2
カワサキZ2A
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カワサキZ考古学;概論(空冷カワサキの各車種を紹介しています。)

車台番号とエンジン番号・カワサキ1Z1,Z2,Z1000R
レストア・カワサキZ1,Z2,Z1000R
空冷Z関連の技術に関するtips・カワサキ空冷Z
カワサキ空冷Z系,J系

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稚内から根室まで雨。

稚内から南下し,網走を経て,根室まで。ずっと雨。

衣類はぐしょ濡れだけれど,暑いくらいのシャツやパーカを着込み,合羽を着たら,立っているだけだと大汗をかく。走り出したら涼しくて,スピードに乗ると,もう,気分は最高!空冷カワサキのエンジンは,雨で水冷となって,やたら調子が良い。軽々と吹け上がり,回る。走り出したら雨なんて気にならない。走っているだけで幸せだ。

毎日,風速100km/hの風の中にいると,まるでその中に暮らしているかのように想えてくる。聞こえるのは風の音だけだ。見えるのは,広大な風景と空や海まで続く長い道。

日本最北端,宗谷岬。

Z1100R

誰もいないんだよ。ここも。宗谷岬から紋別に向かって海岸沿い。

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網走から宇登呂へ。雲につながる道。

Z1100R

走りながら考えたことがある。
「もう若くないから」とか,「家族や仕事など,背負っているものが多いから」という言い訳と,「命を賭してすることをしない,あるいは躊躇する」ということの間には,実は微妙な乖離がある。バイクに乗ったり,遠出をしたり,若くなくてはできないように言われていることを実際にしてみると,何か,その乖離を感じるのである。

バイクを降りたことや乗らないこと,命がけで何かに挑まないこと,それらの理由に家族や仕事を持ち出すのは,実は正しくないのではないかと思う。家族や仕事を理由に,何もしないだけではないのか,とも思う。そして,自身はそうではなかったのか,と。

いきなり,独り,まるで気ままに旅立って日本最北端に至り,雨という危険な状態の中を根室目指して突っ走りながら,当たり前だが,絶対に事故を起こさないように,100%の確信を持って運転を続ける。集中力を持続できるようになったのはそこそこ齢を重ねてからだ。若い頃はすぐに眠くなっていたことでも,意志によって集中力を持続できるようになった。意志は年齢とともに強靭になる。

齢を重ねると,反射神経も動体視力も衰える。当たり前だ。
しかし,その分,判断力や状況予測力も,上がっている。
その年季の入った判断力や予測力を用いて,若人とともに走り,時には置き去りにする。
雨や霧ならば,何度も雨や霧の中を走った経験がものをいうのは勿論だ。安全に,速く走る術を知るには,相応の歳月が必要だ。

「もう若くないからできない」のは,ただ単に,己の精神が若くないだけであって,さらには,家族や仕事を背負うことは,何の理由にもならない。
こういった走りをしないでいたとしても,若くないとできないことをしないでいても,日頃街にいて車で事故に巻き込まれかけたり,仕事の出張ということで飛行機や船に乗ったり,いつでも,危険はすぐ隣にある。
オートバイはもちろん危険な乗り物だけれど,それに乗りながら,危険に遭遇する確率を,乗らない人と同等にまで下げることは,意志や経験や判断力や技術によって,可能となるのではないか,と思う。

何のために,走っているのかだって?これからもっと生きていくためさ。

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