海と空が輝く日

空冷 カワサキ Z1,Z2,Z1000R,水冷GPZ900Rニンジャのカスタム@京都コンピュータ学院自動車制御学科学校とか組織教育という仕事に従事していると、複数の異質の人々の相手をしたり、書類の作成をしたりする。しかも管理職や経営職になると、さらに異質の業務を同時並行して処理しなくてはならなくなる。仕事に集中はできても、集中した仕事はしにくくなる。論文を書くことは言わずもがな、オートバイの分解整備のようなネジを締めるということの集積で出来上がる仕事など、「一点集中してする仕事」はしにくい。落ち着いてできなくなるのである。「分散し思考が展開していくこと」と、「集中して思考の淵に沈んでいくこと」の違いである。

したがって、日常の仕事に埋没しているときは、論文も書けないし、バイクの整備もできない。走りに出ても、集中して運転できなくなることさえある。

人間、バランスが大事だといわれるが、分散展開処理と集中埋没処理とのバランスは、いまだにうまく取れないでいる。

何か仕事が一段落して、その日はゆっくりと寝る事ができて、次の日が休日で、よほどでないと仕事上は何も起こりえないと予測できるとき、やっと走りに行こうと思えるのだ。

そんなときは、年間数回ほどしかないのだが、海や山を見に出かけるようにしている。ゴールデンウィークの晴れた半日は、そのような日であった。海も空も輝いていた。それをいつも忘れないでおこうと想う。

京都情報大学院大学の広報イメージも海と空である。こちらは集中して勉強し、世界を相手にグローバルにITで展開していくことを期している。自分自身もそうなりたいものだ。

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青い空,いつもの海

空冷 カワサキ Z1,Z2,Z1000R,水冷GPZ900Rニンジャのカスタム@京都コンピュータ学院自動車制御学科

Z1100R kawasaki

ゴールデンウィークの小浜の海

京都市内から北上すると,80km弱で日本海に至る。午前中で往復できる距離なので,早朝京都を発って小浜に至り,ブランチをとって帰ってくるのはいつものコース。早朝でなくては気持ちよく走れない。

今年度は,メリーさんのエリミネーターをレストアして,真夏用に水冷ニンジャもちょいカスタムする予定。その一方で,保守本流空冷Zを手がける。初期型Z2のレストアもはじめているので,あちこち分散しすぎている嫌いがあるが,要領良く段取り良く進めたいと願う。

GPZ1100FやZポリスをベースにしたツアラーも考えている。インジェクションとIT制御についても色々検討中であるが,どの車種でどの仕様のエンジンでするのか決定に至っていない。Z1000Rなどの電気式メーターについては,ノウハウができつつあるのだが,エンジン制御はまだまだである。
今年度中に,点火制御だけはマスターしたいとは思うのだが,その制御の対象であるエンジンの仕上げ方が,まだまだ勉強不足だ。
それに,見えない電子回路よりも,どうしても見える金属地肌のことに興味が行ってしまう。とことんIT制御化するなら,ガンダム世代のニンジャのほうが似合うような気もする。全部デジタルなニンジャというのも面白いと思う。空冷Zは人間味がありすぎて,サイボーグ化するにはちょい気が引ける。

カスタムの面倒なところは,パーツをひとつ交換すると,それに連動してあちこちミスマッチが生じることである。実際にやってみると,適当にくっつけて走ることはできても,バランス良く纏め上げて高性能にするのは至難の業であるのがよく解る。

特に,マン・マシーンインターフェースの部分は,ライダーの体格や好みがあるので,一人ひとり違う。さらに,その好みも,運転が上達すれば変化するし,しばらく乗らないでいると変化する。様々な要求に従って変化させることができればよいのだが,ハンドルバーひとつとっても,交換するのは結構面倒な仕事だ。

Z1 Z2 Z1000R

自分にとってどのポジションが最上なのか,どんなエンジン特性が必要なのか,まだ見つけられずにいる。最近悩んでいるのはステップの位置とペダルの角度,そしてクラッチのタッチである。全体的なデザインを仕上げるのはまだまだ先になりそうだ。

空冷Zやニンジャについてはある程度のセオリーが確立しているのだが,見栄えの好みでひとつ変わったことをするだけで,あちこちに問題が出てくるものだ。走っていると,見栄えの好みよりも性能が大事だということが良くわかる。しかし,止まって眺めてみると,見栄えも大事なような気になる。

だいたい,一週間にせいぜい4~5時間しか取れないから,その間を,写真のような光景に浸りに行くか,カスタムを考えながら作業するかどちらかなのだが,今は天気が良いと走りに行きたくなる季節である。

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ライムグリーン中毒②

空冷 カワサキ Z1,Z2,Z1000R,水冷GPZ900Rニンジャのカスタム@京都コンピュータ学院自動車制御学科

日本の道に一番合っているライディングポジションは,実際のところ,いわゆる「殿様乗り」なのではないかと思う。

殿様乗りとは,70年代に生まれた言葉で,白バイみたいなライディングポジションのことを言う。
背はあくまでも垂直であり,足はステップに立った後にそのまま腰を下ろした位置,腕と手を自然に前に出したところにハンドルグリップがある。裃を着て軽く正座しているか中腰になっているような姿勢だから,そういう命名になったのだろう。法定速度域までなら,体が垂直に立っていてもさほど問題はない。ホンダのCB750もカワサキのZ2も,ノーマルは,その「殿様乗り」のポジションである。

バイクライディングの姿勢には,前傾から後傾まで,色々ある。バイクにまたがっている姿を横からみたときに,戦闘的に前につんのめっているレーサーレプリカのような前傾姿勢,後ろにふんぞり返った,ハーレーのような後傾姿勢。当然,それぞれに理由がある。

カワサキでは,ニンジャGPZ900Rから,本気の前傾が始まった。直前のGPZ750,GPZ1100Fは,前傾ではあるけれども,まだ,ハンドルが高いしステップも前よりである。
大型スーパースポーツは,カワサキでは,ZX-10,ZZR1100へと進化するにつれ,前傾のレーシングポジションが当たり前になっていった。
しかし,京都の北山を走っていると,GPZ900Rのニンジャ以降のポジションは疲れるのだ。あれは,高速道路でオーバー100kmで風圧を受けていると,ちょうど前傾の体重の寄り方と風圧が均衡して,手や腕に負担がかからなくなる。しかし,中低速の山間ワィンディングでは,よほどかっ飛ばない限りは,しんどくて辛い。この前のめりのポジションは,かっ飛ぶときには操作性が良いし,そのポジションになると気合も入って,それなりに良いのだが,気合なんて,せいぜい1時間維持できたら限界だから,それ以上になると忍耐になる。

他方,ハーレーのチョッパーのような万歳ご開帳系の後ろにふんぞり返ったポジションは,コーナーに突っ込んでいくとか,コーナーからの脱出で加速する,などという曲芸師みたいな真似をするポジションではない。高速道路で直進しているときは確かに楽チンなんだが,いざ曲がろうと思うと,実は結構,苦労する。実際,あまり上手ではないハーレー乗りのコーナーリングは,普通に流れている乗用車より遅い場合がある。つまり,コーナーリングを楽しむポジションではないのである。これはこれで,結構疲れる原因になったりする。

70年代にZ2などでかっ飛ばしていた走り屋系は,セパハンとバックステップに付け替えていた。当時,バックステップは,セパレートハンドルとセットで装着されるべきものであって,セパハン,バックステップにすると,操作性が向上して,見た感じでは,殿様乗りの姿勢ではなくなったのである。
しかしその後,道交法でセパハンが禁止されて,バックステップだけが残った。人々は,コンチハンに付け替えて,バックステップを付けた。
バックステップで後ろ上方に足を移動すると,横から見ているとまるできちんと正座しているように見える。しかしハンドルはコンチであるから,正座しながら上半身は,ボクシングのファイティングポーズをとっているようにも見える。この時代のZ2などの走り屋系カスタムが,独特の,「コンチハンで正座」という姿勢を生んだのだと言えると思う。これが,Z2を初めとする,当時の走り屋系ライディングスタイルの王道となっていったのではないだろうか。

そして,その後の,ゼファーなどのネイキッドバイクも,80年代中期以降からのレーサーレプリカの,ちょっとユルイ目くらいの前傾である。これは,峠ではそこそこ良いと思うのだが,高速道路の直進ではすこししんどい。それで,よく観察してみると,多くのバイクのステップの後ろ加減,上加減が,まさに,本来はセパハンでちょうど良いのではないかと思える位置にある。
それでつまり,最近のネイキッドは,セパハンが禁止されてバックステップだけが生き残った,70年代後半の流行を引きずっているだけのようにも思えてきたのだ。本当に,コンチハン+バックステップが乗りやすいのかどうか,疑問が生じた。

そこで,ローソンレプリカであるが,これは基本は,殿様乗りのポジションである。ハンドルもコンチというよりはアップである。しかし,タンクの後部までシートが這い上がっているために,ここを山の頂として支点にして,腰を左右に移動できるようになっている。つまり,殿様乗りプラス,ちょいレーサーレプリカ体重移動式とでもいうべきか。コーナーで腰を左右に落として走るレーサーレプリカと同様の姿勢で,ハンドルが上がっておりステップが前寄りであるから,横から見ると,乗車姿勢は,レーサーのそれを,腰を中心にして,そのまますこし後ろに時計回りに15度~20度くらい,回転移動したような,姿勢である。

これが実は,普通に流しているときは殿様乗りで楽であり,攻めるときには体重移動もできて,スポーツしやすいということに気づいた。基本的に殿様乗りができるということは,ひざに負担が来ない。ただ座っているだけであるのだが,いざコーナーをクリアしていこうというときは,レーサーレプリカよろしく,ハンドルとシートの前部とで,コーナーリングの内側に尻を落とすという重心移動もやりやすい。

レーサーレプリカの姿勢のまま,重心点を中心に後ろに20度?ほど回転した姿勢というのは,万歳ご開帳系の後ろのめりとは意味が違う。じつはこれはかなり良いポジションなのではないかと思っている。

コーナーに突っ込んでいくのを卒業する年齢になったら,万歳ご開帳系のチョッパーをカワサキ空冷エンジンで作って,直進だけのんびり走ろうと企てている。アメリカという,ほとんど直進しかないような道路事情でこそ,ちょうど良いポジションなのだが,日本の道路でも,あの乗り方にふさわしい「精神の落ち着き方」もあるとは思う。コーナーでも体重移動なんてほとんどせずに,ゆっくりと,遠いところへ。

しかし,ライムグリーンの中毒症状の出ている間は,腰を左右に落とせるポジショニングができないと駄目なのである。コーナーリングとは,体重移動のために腰を左右に落とすものであり,ステップに踏ん張ってヒンズースクワットをするスポーツであって,コーナーを脱出するときは全開するしかないのである。自己満足的な曲芸の一種であるが,満面の笑みはフルフェイスヘルメットで隠しながら,日毎走り回るのである。

ライムグリーン中毒とは,色によって気分が高揚するという問題にとどまらず,走り方の問題にも展開し,生き方の問題にもなるんだよ~。

ところで,来週から,カワサキ空冷をテーマにした例の授業が始まる。あまり準備もできていないので,週末はそれに費やす予定である。

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ライムグリーン中毒とフルフェイスヘルメット

空冷 カワサキ Z1,Z2,Z1000R,水冷GPZ900Rニンジャのカスタム@京都コンピュータ学院自動車制御学科

kawasaki Z1100R

ライムグリーンは中毒になると言われる。慣れないうちは,アマガエルの色かと思ったり,なんとまあ派手な色,なんて思うのだが,これにハマると,身の回りの持ち物までライムグリーンにしてみたり,その色のジャケットを着てみたり,なにかしら身辺にこの色がないと落ち着かなくなる。

何故か。

これは,蛍光グリーンなので,妙に明るい。野山を走っていると,見上げれば青空,左右に新緑が広がる。そして,眼下にはライムグリーンと,そこらじゅうが綺麗な上に,自分が,足の間にこの明るい色を挟んでいるのである。
陽気になるのだ。そして,嘶く空冷エンジンでこの色を纏うと,そりゃあもう,陽気なことこの上なくなるのである。そう,気分が超~明るくなってしまうところに,実はライムグリーンの中毒性があるのである。

休日に遠出すると,多くのバイカーとすれ違う。最近多い,両手を万歳して両足をご開帳して,黒い革ジャンにジェットヘルを被って黒かミラーのサングラスをしている,あの集団の人たちと比べると違いが理解できるかもしれない。

あの人たちのバイクは,それはそれでかっこいいんだけど,黒か暗い銀色といった暗い色が多い。ライムグリーンや火の玉オレンジとは対照的である。服装も黒っぽいのが多い。その違いである。

そして,これはジェットヘルとフルフェイスヘルメットの違いに証明される。万歳ご開帳系のひとたちの中では,「フルフェイスはかっこ悪い」ということになっているようである。万歳ご開帳でライドするのだから,とても楽チンで楽しいようにも見えるのだが,テンポの遅い三拍子を強いられるからか,あるいはそのライディングポジションによってもたらされる操作性と運動性能の低さからか,やがて苦痛になり,どうしても仏頂面になってしまうのではないのだろうか。

それで,ジェットヘルでもいっこうにかまわないのであろう。実際,道路ですれ違うと,皆一様に,口をへの字に結んでいるのがわかる。ヘラヘラ笑いながら運転している人は見たことが無い。

他方,操作性の良いポジションで跨り,カワサキの空冷四発で集合管を鳴らしていると,おまけにライムグリーンを纏っていると,そして大空を見上げたり山や海を眺めたら,やたら陽気になって,エンジン回転数を上げて一人で爆笑してたり,コーナーに突っ込んで行っては,キャッホーッ!立ち上がりでかっ飛んでイェーイッ!と叫んでたり,する。運転しながら,えへらえへらと笑い続けている。たぶん,空冷カワサキ系は皆,そうだと思う(?)。

しかし,「○○さんはバイクに乗って一人で笑ってた」「○○町の交差点を左折しながら満面の笑みでキャッホーと叫んでた」なんて近所や職場で言われた日にゃあ,家族や同僚に迷惑がかかる。

そこで,カワサキ乗りは,隣近所や他組織から何を言われるかわからないから,フルフェイスのヘルメットを被ってなくてはならないのだ。カワサキ,とりわけ空冷Z系は,カンツォーネや演歌のコブシのようなエグゾーストノートで盛り上り,陽気に一人ではしゃいでしまうから,フルフェイスで顔やら口元あたりを隠さないといけないのさ。シールドももちろんスモークね。

フルフェイスヘルメットは,カワサキ乗りの世間体を守るために発明されたものなのであると思っている。

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朝練

空冷 カワサキ Z1,Z2,Z1000R,水冷GPZ900Rニンジャのカスタム@京都コンピュータ学院自動車制御学科

Z1100R kawasaki

琵琶湖を背景に

最近,あまり長時間寝られなくて,せいぜい2時間で目覚めてしまう。
それで,早朝から比叡山を越えて琵琶湖を見て,帰ってくるという朝練習(体育会系!)にでかけることがある。

京都市内,銀閣寺の北から比叡山(山中越えという)に登っていくと,練習にはもってこいのワインディングが続く。右に左に続くカーブをひとつひとつクリアしていくと峠の頂に至る。峠の上から琵琶湖が見える。滋賀県側に下りてしまうと,ちょうど西大津あたりである。往復してもせいぜい○0分程度なので,朝練には丁度良い。(タイムは内緒)

Bito R&Dのフレームと足回りは秀逸で,バイクが体に吸い付いてくるような一体感がある。ブレーキの効きとフロントフォークの沈み込みの速度がピッタリと合っている。最近,サスを調整する面白さにハマっていて,締め上げたり緩めたりしながら,京都のワインディングに丁度良い頃合を探している。

今は,ニュートラルからほんのすこしオーバーに振っている程度。コーナーの入り口を見ているだけで,バイクがその方向に倒れこんでいく。コーナーに吸い込まれていくような感じである。

聞こえるのは山間に木霊する空冷Zの咆哮のみ。空を飛んでいるような錯覚すら覚える。やめられないね~。このような,きっちりと仕上げた空冷Zのエンジンと車体で走る楽しさを覚えると,ノーマルにはこだわらなくなってしまう。ノーマルの美しさは決して否定しないが,山間を走るにはもっぱらカスタムである。美しいノーマルの姿態は,京都のお寺巡りや街中を徘徊するときのために・・。

命短しバイク乗れ少年(オヤジ?)。

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カワサキZ2のレストア

空冷 カワサキ Z1,Z2,Z1000R,水冷GPZ900Rニンジャのカスタム@京都コンピュータ学院自動車制御学科

KAWASAKI Z2

カワサキZ2の3000番台のボロを所有している。3000番台というと,いまから丁度35年前に生産されたものだろう。
昨年,フレームの修正ができあがってきた。それをそのまま置いてあった。前のオーナーの転倒や経年劣化のクラックなどを修理してもらったのである。塗装の状態も悪くは無いので,これは,再塗装はせず,油磨きで再組立てを行うことにした。

レストアというと,一般には塗装をしなおして,ピカピカに仕上げることを言うのだが,こういった方法もある。ヤレたと言っても,放置されたのではなく,とことん手が入っていると言えるような,油磨きで仕上げる一台。年季の入ったオヤジのセンス。渋く粋。

KAWASAKI Z2

35年の歴史を証明する傷はそのまま。フレームの芯出しは完璧。ガゼットのクラックも修理してある。再溶接で塗装が剥げたガゼット部分だけ,シャーシブラックで部分的に塗装し,他は元のオリジナル塗装を残す。あちこちに残る傷は赤錆が浮いていたが,錆は軽く磨いて落とし,オリジナルのウレタン塗装は残す。下回りにこびりついていた積年の古油と土埃は落として磨き上げる。黒鉄色が輝く。

グリスをCRCでのばして,フレーム全体に擦り込む。パイプの内側にもできるだけCRCを吹き込む。ギラギラ,テローンと,しっとり光っているのが写真からおわかりだろうか。こういうのを脂ののった美人というのかな。

KAWASAKI Z2

スイングアームはPMCのローラーベアリングを入れた。かなりスムーズに動く。ステムのベアリングもテーパーに交換してある。電装関係も新品に入れ替える予定である。エンジンも外観はあまりいじらずに,中身だけは一新しようと思っている。古臭くても,きちんと整備が行き届いた,油のまわったしっかりした個体として,乗っても安全な,機能的に最上の状態を目指したい。

粉体塗装と再メッキ,ポリッシュで仕上げたピカピカのレストアも綺麗だが,旧いのを古いまま,しっかりと磨き上げて,機能面は完璧に仕上げておくというのもかっこいいでしょ。タンクなど外装も,日焼けして色あせてはいるけれど,錆てはいないオリジナル塗装のセットである。

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カワサキ純正工具

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本日は京都コンピュータ学院の創立記念日です。1963年(昭和38年),日本最初のコンピュータ教育機関として発足し,早や45周年となりました。今後ともご支援ご協力のほどをよろしくお願いします。

世界初のカワサキ空冷Zの授業を開始して一年が過ぎました。カワサキバイクの研究機関としても,大成したいと願っております。一般社会人の方でも聴講生や研究生としてご参加賜ることも可能です。皆様方には多方面から,より一層のご指導ご鞭撻をお願いいたします。どうぞよろしくお願いします。
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カワサキ純正工具

カワサキの,ステムのベアリング交換用の純正工具である。大枚はたいて購入したが,これが良い。

ステムのベアリングレースの交換には,汎用のベアリング抜きを使用したり,雑な場合はタガネで叩いたりするのが一般的だが,それではほぼ必ずといってよいほど,ステムに傷がつくものだ。
この工具に関しては純正に勝るものは無い。汎用のベアリングプーラーに比べると,丁度良いサイズと薄さになっていて,きちんとはまる。ボルトを回していくと,きちんと垂直に持ち上がってきて綺麗に抜ける。その美しい抜け方には感嘆。

新しいベアリングを叩き込むには,それも専用工具が出ている(写真一番下)。これでコツンコツンと叩き込むと,歪むことも無く,垂直に綺麗に入っていく。これも感嘆。

いずれも高価だけれど,仲間内で購入するなどして,ぜひ使用していただきたい。ステムやベアリングを傷つけないということも含めると,結果的にはコストパフォーマンスが高い。貴重な文化遺産であるZを傷つけないようにしたいものである。

もちろん,同程度のサイズのステムなら,Z以外にも使える。食い込ませる刃の薄さと径が合っているので,絶対に市販の汎用ベアリングプーラーよりも良い。関係者は必携。

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カワサキZ750ツインの謎

空冷 カワサキ Z1,Z2,Z1000R,のカスタム@京都コンピュータ学院自動車制御学科

kawasaki Z750B
Z750 Euro

同じZ750ツインでも,年式と仕向け地の違いでジオメトリーまで異なるのか。左は国内向けの初期の頃のZ750,右はヨーロッパ向けである。フロントフォークの長さが違うことに気付いた。
謎である。ヨーロッパ向けのは後でフォークを変えてあるのか,メーカー出荷時から,長い目なのか,わからない。

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友,遠方より

空冷 カワサキ Z1,Z2,Z1000R,のカスタム@京都コンピュータ学院自動車制御学科

大原の桜 カワサキZ2
秋Z2

Z2は桜にも紅葉にも似合う。
今年は桜の咲く季節に,北関東のZ関係の知人(大先輩)が愛機Z2で来京する予定だったのだが,都合で延期になった。桜の咲く期間は短くて,旬はほんの3日ほどしかない。他方,秋の紅葉はすこし長く,2週間くらいは盛りを楽しめる。秋にはぜひにと思い,心待ちにしている。

京都は桜も紅葉も美しい。寺社仏閣はもとより,町並みのいたるところで花や木々が楽しめる。古い町なので,古くからの店も多く残っていて,バイクで散策するといつも新しい発見がある。

京都の大学には学生が集まり,神戸や大阪の大学は人気が下落しているらしい。もちろん,学生時代は京都に暮らすのが良いと思う。

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音色について

空冷 カワサキ Z1,Z2,Z1000R,のカスタム@京都コンピュータ学院自動車制御学科

排気音というのは,キャブ,バルブ,カム,排気量,エキパイ,マフラー,サイレンサー,あらゆる条件が重なって織り成す交響曲である。四輪では古くは有名なANSAが音作りには定評があったが,近年ではチュービが有名である。
二輪では,どうもノウハウが確立していないようで,音色を指定してマフラーを特注するという話はあまり聞かない。
鉄が一番音色が良いとか,昔のヨシムラの機械曲げが最高だとか,KERKERが良いとか言うけれど,実際はそのエンジンに取り付けて走ってみないと当たり外れは解らないようである。色々取り替えて試してはみたが,いまだにどうすれば最高の音を出せるかはよく解らない。鉄,ステンレス,チタン,アルミ,カーボンの順番で音がボケてくるように思うが,チタンでも肉厚のだとまた音色は違うだろう。ブラス楽器みたいに,真鍮でマフラーを創ったら良い音がするのかも。

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