マルグリット

椿姫をベースに,舞台を第二次世界大戦のさなかのパリに移した,
新作のミュージカル。
昨年,ワールドプレミアが行われたばかりで,もちろん日本語版初演。
東京・大阪をあわせて2ヶ月だけの公演で,
「レ・ミゼラブル」「ミス・サイゴン」を手がけた二人の作品,
ということで,これは見とかなきゃ!
と行ってきました。

「レ・ミゼラブル」と「ミス・サイゴン」は,
私がどうしようもなく好きな作品で,まあ,それで期待しすぎたかな・・・。
『現代ミュージカルの水準を上げてしまった』というコピー
(外国紙の批評らしい)にも,ついのせられたというか・・・。

音楽もストーリーもなかなかよかったです。
主演の春野寿美礼さんは,宝塚退団後の第一作ということでしたが,
さすがに歌がうまい!(しかも,めちゃめちゃ細い!)
相手役の田代万里生さんは,今注目の若手テノール歌手で,
こちらもさすが!

なのですが,「レ・ミゼラブル」や「ミス・サイゴン」と比べると,
迫力がないというか,深みがないというか。。。
アンサンブルが比較的人数が少ないのや,
舞台セットが普通だったせいもあるとは思いますが。

まあ,比べる作品が作品ということもあるので,
単体で考えると,なかなかよかった,というところでしょうか。
世間の評判がちょっと気になるところです。
再演を重ねて,育っていけるかどうか,ですね。
でも,再演したら,やっぱり見に行ってしまうと思います。
(結局,けっこう好きってことですね。。。)

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