解ってたまるか!

2008年の劇場納めは,劇団四季の「解ってたまるか!」
となりました。京都劇場です。
前回の「ブラックコメディ」に引き続き,今回もストレートで,
ミュージカルではありません。
そして,前回に引き続き,今回もコメディです。

実際の,ライフル殺人・16人の人質立てこもり事件を題材にしているのですが,
コメディです。
しっかり笑わせてもらいました。笑ったという意味では,
「ブラックコメディ」よりも上でした。
警察官,新聞記者,文化人グループ,みんな解ったようなふりして,
自分勝手でおかしかったのですが,
人質たちの心理状態と言動がかなり笑えました。
主人公のライフル魔・村木の矛盾しまくった理屈も,なんとなく解るような,
でも,「解る」というと,怒られてしまいそうな(「解ってたまるか!」ですから),
でも,笑いました。
ただし,この笑い,「戦後のインテリゲンチュアを裁く」と宣伝でもあったように,
かなり批判的な,ちょっとこわい,笑いです。
笑ったけど,なんだかこわくて,考えさせられる作品でした。

主演は,加藤敬二さん!
久々に舞台でお目にかかれました。
長野オリンピックの開会式の雪ん子の振り付けもした方です。
すばらしいダンサーですが,今回は,歌もダンスもなし。
こんなにセリフの多い加藤さんは初めて見ました。
あいかわらず,細くてステキでした。
でも,やっぱり踊ってる加藤さんが見たいな・・・。

観劇の基本は,私の場合はミュージカルなのですが,
よく考えたら,2008年の最後のミュージカルは,9月の「ミス・サイゴン」。
11月,12月は,コンサートとストレートばかりでした。
2008年は,上半期に1回しか劇場に行かず,どうなることかと思いましたが,
下半期でせっせと通い,通算10回。まあまあかな。
2009年は,「マンマ・ミーア」で劇場始めです。

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