夢から醒めた夢

魔法使い

本日のミュージカルは,劇団四季の『夢から醒めた夢』。
赤川次郎原作の,オリジナルミュージカルです。
劇団四季の中では,xiao的ベスト3に入る作品。
4回目です。

このミュージカル,まずは開演30分前には劇場に行くことをオススメ。
劇場に入る前から,夢の世界が始まります。

小人のハンドベル

魔法使いや,ハンドベルを演奏する小人さんたち,ピエロなどなど,
たくさんの『夢』に出会えます。

始まる前からどっぷりと夢の世界につかって,
いざ始まると,笑いあり,涙あり。
今日のピコは吉沢梨絵さん,マコは前回『オペラ座』のクリスティーヌに
引き続き,苫田亜沙子さんでした。
苫田さん,あいかわらず子供っぽかったけど,
今回は子供役だから,いいのか・・・。

元々,時代にあわせて,歌詞を変えていく幅の大きい作品なのですが
(オリジナルなので,それがしやすい,ということもあるし),
今回は,前回の観劇時と,かなり大きく変わっていました。
曲のアレンジが変わっているものもあったし,曲そのものが変わっているものも,
歌詞がまったく違うものになっているものも。
メソの自殺の理由が,以前は「受験戦争に敗れて・・・」だったのが,
今回は別のものに。「受験戦争」というのも,大学全入時代で,
もうほとんどなくなったのかな。
部長さんも,以前ほど「オヤジ」じゃなくなってしまっていました。
部長さんの歌は,曲も歌詞もまったく違うものに。
前の部長さんがけっこう好きだったので,これはちょっと残念。
そんな「オヤジ」ももう減っちゃってるのかな・・・。

お気に入りのキャラクターは,超善人のエンジェルなのですが,
今回エンジェルを演じた藤原大輔さんは,童顔で,ほんとにいい人そうで,
エンジェルにぴったりでした。

カーテンコールも,ものすごく盛り上がって,
ほんとに,何度観てもいい作品です!
子供もいっしょに楽しめる作品。2月28日まで。
もう一度行くかな・・・。

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オペラ座の怪人

え~と,3回目になります。
2009年になって,3週連続観劇です。(1月はこれで終わりです。)
今回のクリスティーヌは苫田亜沙子さんで,
えらく子どもっぽい,かわいらしいクリスティーヌだったので,
いったいラストはどうなるんだろう・・・と思っていたら,
ラストはちゃんと,毅然とした芯の強いクリスティーヌになってくれて,
ほっとしました。

「オペラ座の怪人」は日本初演から20周年を迎えたとのこと。
私が1回目に見たのは,まだまだ上演開始から3年目くらいの
ときだったことになります・・・。
当時のファントム役は,山口祐一郎さん。
まだ若くて,細くて,とっても素敵だったのを覚えています。
・・・いや,今も素敵なんだけど,少なくとも細くはないか・・・。
その後,数年して劇団四季を退団してしまったので,
もう山口ファントムは見られないわけです。
今となっては,貴重な思い出です。

現在,大活躍しているミュージカル俳優さんたちの中には,
劇団四季に所属していたことがある人が大勢います。
短い間だけだった人も,名前が売れてから参加した人も,
ずっと劇団四季でがんばっている人も。
退団することで,もっと幅の広い役柄を観られるのはうれしいことですが,
ずっといてほしかったな・・・という役者さんもいます。
石丸幹二さんが退団したときも結構ショックでしたが,
今度は,一番好きだった保坂知寿さんが退団してしまいました・・・。
来年,大阪公演もあるミュージカルに出演が決まっているようなので,
新しい知寿さんを,また観にいこうと思ってます。

ちなみに,今回いっしょに行った友人のそのまた友人(面識はある)に,
大の舞台好きの方がいるのですが,話によると,
昨年の観劇数は,なんと350回だったそうです!
(小劇場から大劇場まで,内容はいろいろだそうですが)。
う~ん・・・,私など,まだまだかわいいものです。

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エリザベート

2009年の第2弾は『エリザベート』。
1898年に暗殺された,オーストリア皇后の物語です。
主演は涼風真世さんと山口祐一郎さん。
主だったキャストはWキャストなのですが,どうしても山口祐一郎さんで
観たくて,でも,土日祝の山口さんの出番の回は競争率が高く,
先行抽選予約に二度申し込んだけど,落選。
発売開始日にも,ほとんど売り切れてしまっている中,
なんとか,A席のチケットを取ることができました。
本当はS席で観たかったけれど,売り切れだったので・・・。
2階席だったのですが,やっぱり1階席で観たかったです。。。

物語は,エリザベートを暗殺したルイジ役の高嶋政宏さんの語りで
進められていくのですが,高嶋政宏さん,意外とよかったです。
(というと,失礼か・・・。)
エリザベートの少女時代から,暗殺される晩年までを,
涼風真世さんが演じるのですが,2時間半ほどの舞台の中で,
かわいらしい少女から,大人になり,年をとっていく時間の経過を
みごとに演じきっていました。
現実の時間の感覚から,異空間にまぎれこんだような気になりました。

なんどか再演している作品ですが,観るのは今回が初めて。
次回は,何とか1階席で。。。

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マンマ・ミーア

千秋楽まで53日

やっぱりミュージカルを観ないと,年が明けない!
というわけで,新名古屋ミュージカル劇場で,「マンマ・ミーア」を観てきました。
大阪・ブロードウェイ・名古屋と3箇所で,通算6回目となります。
xiao的ミュージカルベスト3に入る作品です。
6回観た作品は初めてかな。5回というのは他にもあるけど。
6回観るまで約4年。最短記録。

舞台は,やはり生ものなので,そのときそのときによって,
かなり違います。それがおもしろい!
同じ役でも,違う役者さんが演じると,まったく違うキャラクターに見えます。
うまい下手もあるけれど,同じ歌・同じセリフ・同じ動きなのに,
別人に見えたりするのです。
「マンマ・ミーア」を初めて観たときは,ストーリーを知らないこともあり,
主人公ドナの娘のソフィの婚約者スカイが,なんか一癖ありそうな感じに思えて,
「ソフィ,だまされてるんじゃない?」と思いながら観てました。
そのときいっしょに観た人も同じことを言ってました。
ところが,前回のスカイは,ただの楽天的な「いい人」で,
「ソフィ,ほんとにこいつでいいんか・・・?」と思ってしまいました。。。

何回も観ていると,「当たり!」の回と,やや「はずれ・・・」の回がやはりあります。
1回しか観ていない人が,「はずれ」の回で,それで,もしその作品が
「好きじゃない」ってことになってしまったら,もったいないな・・・とは思いますが。
役者さんも,毎回最高の舞台にしなきゃならないので,大変ですよね。

ちなみに,ファミリーミュージカル以外で,未就学児が観劇するのは,
私はあまり歓迎できないのですが(大きな音の中,子どもにとってはちょっと難しい話で,
2時間以上もおとなしくしているのは,子どもにとっても苦痛かな・・・と思うし),
今日は,途中,ドナがヒステリーを起こしてみんなを怒鳴りつけるシーンで,
「こわいよ~」と泣き出してしまう子どもがいて,これには思わず客席も
なごんでしまいました。。。

さて,名古屋の千秋楽も決まり,残る公演はあと53回とのこと。
次はどこに行くんだろう・・・。
当分観られないと思うと,あまりにもさびしいし,
やっぱり千秋楽までにもう1回,行っちゃおうかな・・・。

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解ってたまるか!

2008年の劇場納めは,劇団四季の「解ってたまるか!」
となりました。京都劇場です。
前回の「ブラックコメディ」に引き続き,今回もストレートで,
ミュージカルではありません。
そして,前回に引き続き,今回もコメディです。

実際の,ライフル殺人・16人の人質立てこもり事件を題材にしているのですが,
コメディです。
しっかり笑わせてもらいました。笑ったという意味では,
「ブラックコメディ」よりも上でした。
警察官,新聞記者,文化人グループ,みんな解ったようなふりして,
自分勝手でおかしかったのですが,
人質たちの心理状態と言動がかなり笑えました。
主人公のライフル魔・村木の矛盾しまくった理屈も,なんとなく解るような,
でも,「解る」というと,怒られてしまいそうな(「解ってたまるか!」ですから),
でも,笑いました。
ただし,この笑い,「戦後のインテリゲンチュアを裁く」と宣伝でもあったように,
かなり批判的な,ちょっとこわい,笑いです。
笑ったけど,なんだかこわくて,考えさせられる作品でした。

主演は,加藤敬二さん!
久々に舞台でお目にかかれました。
長野オリンピックの開会式の雪ん子の振り付けもした方です。
すばらしいダンサーですが,今回は,歌もダンスもなし。
こんなにセリフの多い加藤さんは初めて見ました。
あいかわらず,細くてステキでした。
でも,やっぱり踊ってる加藤さんが見たいな・・・。

観劇の基本は,私の場合はミュージカルなのですが,
よく考えたら,2008年の最後のミュージカルは,9月の「ミス・サイゴン」。
11月,12月は,コンサートとストレートばかりでした。
2008年は,上半期に1回しか劇場に行かず,どうなることかと思いましたが,
下半期でせっせと通い,通算10回。まあまあかな。
2009年は,「マンマ・ミーア」で劇場始めです。

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ミュージカルソング&映画音楽コンサート

「ミュージカルソング&映画音楽コンサート」に行ってきました。
2部構成で,1部が映画音楽,2部がミュージカルソング。
オーケストラと,ミュージカル俳優2人の共演です。

1部の映画音楽はオーケストラがメインで,歌は少しだけ。
そして,曲の合間に,指揮者の藤野浩一さんのおしゃべりが。
これが,曲の解説とか,映画の話ではなく,宴会ネタ???というような話で・・・。
笑わせていただきました。。。

そして,2部がお待ちかねのミュージカルソング。
今回は,岡幸二郎さんと,シルビア・グラブさんのお二人が。
このお二人,先日観にいった「ミス・サイゴン」でも,
今度行く予定の「レ・ミゼラブル」でも共演しており,
舞台では何度も観ています。
最近,岡幸二郎さんの歌にすっかりほれこんでしまっていて,
このコンサートも,主目的は岡幸二郎さんの歌。

・・・圧巻でした。
中でも,「チェス」というミュージカルの中の「Anthem」という曲が最高で。
これは,彼のアルバムの中にも収録されており,元々かなり好きな曲なのですが,
やはり生で聴くと,さらにいいです。
この一曲だけでも,行ったかいがありました。

もちろん,他もよかったのですが。
フルオーケストラをバックに,ミュージカルソングを聴くというのは,
普段の舞台とはまた違っていて,別の楽しみ方ができます。
シルビアさんは,舞台では,わりと不幸な役ばかり観ていたので,
「キャバレー」を歌ったときには,いい意味で裏切られました。
他にも,二人が出ている舞台の,本来の役とは別の役の曲も聴けて,
こちらもなかなかよかったです。
こういったコンサートは,舞台では絶対にやらないような役の歌も聴けるので,
楽しみです。

アンコールのラストは,「ホワイトクリスマス」で,
一足早くクリスマスプレゼントをもらったようで,
すっかり癒されました。

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ブラックコメディ

劇団四季なのですが、今回はミュージカルではありません。
タイトルのとおり、コメディなのですが、
停電でまっくらやみの中で起こることなので、
「ブラックコメディ」。

前から2列めという席で、役者さんたちの微妙な表情も見逃さず、
しっかり笑わせてもらいました

ミュージカルにはまってから、約20年。
(最初に見たミュージカルはもっと前・・・。)
新しい役者さんたちも、たくさん出てきますが、
昔から変わらずに、活躍し続けている役者さんたちも
たくさんいます。

ただ・・・。
昔、「かっこいい」役者さんだった人たちの、
「おなか」が最近ちょっと気になる・・・。
確実に、歳を重ねています。
役者さんも、わたしも。。。
でも!昔から大好きな役者さんたち、
今でもみんな、ステキなんですよ!
昔はまだなかった、味、深み、をしっかりだしてくれています。

今回の主役は、荒川務さん。
アイドル時代をご存知だった方もいらっしゃるのでは?
(ちなみに、私は「ミュージカル俳優」の荒川さんしか知りません。)

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言魂(ことだま)

「言魂(ことだま)」というコンサートに行ってきました。
私の大好きなミュージカル俳優さんが、企画・主催・出演している
コンサートです。

「美しい日本語再発見」という副題のとおり、
小学校の教科書に載っているような、日本歌曲や、
シャンソン、ミュージカルナンバーも日本語で。
「宵待草」「からたちの花」など、なつかしい歌を
久しぶりにしみじみと聴いて、やはり日本語って美しいな、と思いました。
「日本語が好き」というのが、私が日本語教員を志した原点でもあります。

ちなみに、ミュージカルナンバーも、英語や他の言語の原詩で聴くより、
日本語で聴くほうが、好きだったりします。
数々ある岩谷時子さんの名訳は、本当にすばらしいです。

ちなみに、伴奏(?)がピアノとチェロだったのですが、
このお二方のパフォーマンスがまたすごかった。
ピアニストは、片手でピアノを弾きながら、片手でパーカッション、足で鈴。
ほかにも時に応じて、ハンドベルやシンバルなども使っていました。
チェロの方も、途中でハーモニカを吹いたり、タンバリンをたたいたり。
まさに多才!
見ているだけでも楽しかったです。

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ウィキッド

東京まで行って、1本だけ観て帰ってくるのはもったいない・・・
ので、劇団四季の「ウィキッド」も観てきました。
現在、ロングラン中で、東京のロングランが終われば、
そのうち大阪にも来るだろうけれど、一足先に。

「オズの魔法使い」のサイドストーリー?みたいな話で、
良い魔女グリンダと西の魔女の物語。

東京では、劇団四季が生オーケストラで観られる、
という話は昔から聞いていたけれど、
確かに生オケ。
地方と値段が変わらないのに、ずるい・・・。
生オケの場合は、開演前に、オケの人たちが、
音出しをしているのが、気分を盛り上げてくれます。

さて、大阪に来たら、もう一度観にいくつもりだけれど、
その前に、「オズの魔法使い」を復習しておこう・・・。

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ミス・サイゴン

ずっと観たかったのですが、大阪にはちっとも来てくれないので、
東京まで観に行ってしまいました。

これは、東京まで行った甲斐あり!
大阪だったら、あと3回くらいは行ってると思います。

ベトナム戦争に運命が翻弄されるアメリカ兵とベトナム人の少女の話ですが、
同じような悲劇がきっと現実に何千とあったんだろうな・・・。
舞台は、大迫力で、それぞれの人物の選択が、心を打ち、切なくなりました。
ストーリーそのものというよりは、ストーリーも、歌も、セットも、演出も、物語の背景も、
ぜんぶが合わさって、ものすごくいい舞台になっていました。
観終わったあとは、ふらふらしてました。

さて、東京では何回目かの再演なのですが、
東京でしかやらない理由が、観たらわかりました。
セットが。。。
実物大のヘリコプターが・・・。
帝国劇場は、このセットを入れるために、初演のときに改装したそうです。。。
やはり、このセットには無理があったのか、世界中で、いまもこのセットで
上演しているのは、日本だけだとか。
でも、このセットが、全体の中で重要な役目を果たしていると思うので、
ぜひ日本では続けてほしいです。これはほんとにすごかった!

年明けからは、福岡でも上演されるそうなので、
次はぜひ大阪にも来て欲しいものです。
でも、再演が東京でも、やっぱり観にいってしまいます!

さて、終演後、ロビーでアンサンブル・キャストの面々がお見送りを。
これは、この規模の舞台ではこれまで遭遇したことがなかったことで、
うれしくて、感動を伝えたくて、何人もと握手してもらっちゃいました。
その後は、いきおいでベトナム料理を食べに行き、
大満足な一日となりました。

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