昨日と今日の2日間,京都日本語研修センター(KJLTC)では,
中間試験が行われました。
例年は6月に行うのですが,今年から,7月にも日本語能力試験が開催されることになったので,
それにあわせて,中間試験の時期も7月になりました。
試験をすると,どこまで正確に理解しているのか,よくわかります。
会話をしていると,あまり問題にはなりませんが,
漢字の読み方などは,やはり結構難しいようです。
「う」があるかないか,「っ」があるかないかなどがあいまいな学生が多くいます。
たとえば,「駐車場」が「ちゅうしゃじょ」,「物価」が「ぶか」「ぶうか」,
「役所」が「やくしょう」などになってしまいます。
中級になっても,やはり,細かい部分があいまいな学生が多いです。
これで問題となるのが,パソコンでの日本語入力。
漢字は分かっているのに,変換できない・・・ということになってしまいます。
一方,漢字を書く問題は,中国人学生は,やはり得意です。
ただし,ときどき,中国の漢字を書いてきますが・・・。
その場合は,残念ながら,「×」となります。
今回の試験で,思わず「なるほど・・・」と思ってしまったのが,漢字を書く問題で
「げんし時代からきんだいまでの環境の変化を調べている。」
の「げんし時代」を「江戸時代」と書いてきた学生!
日本の「時代」で知っているものを思い出して書いたんでしょうね。。。
「江戸時代」とか,よく知っているな・・・と感心して,
ちょっと,特別点をあげたくなってしまいました。
一方,文法の短文作成問題で,文法的には「○」をあげざるを得ないのですが,
ツッコミを入れたくなる解答も出てきます。
たとえば・・・
(次のことばを使って文を作りなさい)
【つもり】
・あしたから,毎日日本語を勉強するつもりです。
(⇒「今日」から勉強してください・・・)
【なら】
・雨なら学校へ行きません。
(⇒ 雨でも来てください・・・)
【~かどうか】
・明日は学校へ行くかどうかまだわかりません。
(⇒ だから,ちゃんと来なさいってば・・・)
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7月20日のKCGオープンキャンパスは,夏祭り!
留学生のみなさんも大歓迎です!
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