PM2.5対策の空気清浄機選び

3週間の北京出張から帰国して早一週間が立ちました。

つい,日本へ帰っても今日の北京の空気はどうなっているかなと『北京 大気汚染: リアルタイムの大気質指標(AQI)』というのを毎日チェックしてしまいます。

実は今回の北京出張に『空気清浄機』を持て行ったんです。

ちょっとやりすぎかなとも思ったんですが,備えあれば憂いなし。
実際のスモッグ見たら,持ってきてよかった。。。と思いました。

今回,持って行った空気清浄機はこれ。

空気清浄機1

『ツインバード マイナスイオン発生 空気清浄機 AC-D358PW』

■HEPAフィルターとマイナスイオンの空気清浄機。 ■マイナスイオン発生で空気リフレッシュ。 ■高性能HEPAフィルター採用。 ■気になるニオイを取る脱臭フィルター。 ■12畳までのお部屋の空気を浄化します。 ■風量3段階切替。 ■3時間タイマー付。 ■大型フロントパネル採用。
*中国で使用するには変圧器が必要です!

これを選んだ理由はまず安いこと。そしてHEPAフィルターを採用していることでした。

この「HEPAフィルター(High Efficiency Particulate Air Filter)」,
Wikipediaを見ると「定格風量で粒径が0.3 µmの粒子に対して99.97%以上の粒子捕集率をもち、かつ初期圧力損失が245Pa以下の性能を持つエアフィルタ」と定義してあります。

PM2.5は粒径が2.5 µm以下の粒子ですから,私が調べた限りでは現在はHEPAフィルターが最も効果的みたいです。

マイナスイオンはおまけ,高濃度プラズマクラスターイオンとか除菌とかはPM2.5とは関係ないので,『ツインバード マイナスイオン発生 空気清浄機 AC-D358PW』をできるだけ安価で購入して北京へ持参しました。

もちろん,PM2.5にどれだけ効果があったかというのは検証できませんが,どれだけフィルターが汚れたかだけは写真を撮ってきました!
*写真での比較ですので,露出,ピントなどにより正確な比較ではありません。あくまでも目安として見てください。

基本的に空気清浄機は平日夜7時から朝7時まで,休日は24時間稼働させました。

空気清浄機2

↑ 先ず,フィルター使用前(開封前) 
【2013/02/22】

空気清浄機3

↑ そして1週間後(この1週間が最も大気の汚染状況が悪かった)
一週間でこれだけ汚れるものなのかとびっくり。
【2013/03/03】(2月27日にホテルを移動)

空気清浄機4

↑ そして2週間後
【2013/03/03】

空気清浄機5

↑ 2週間後のフィルタのアップ
【2013/03/03】

空気清浄機6

↑ そして3週間後
【2013/03/16】

空気清浄機7

↑ 3週間後のフィルタのアップ
【2013/03/16】

空気清浄機8

↑ 3週間後のフィルタのアップ(谷折りの部分を広げてみる)
白いところが,汚れがついていない元のフィルタの白さです。
【2013/03/16】

もちろんフィルタの汚れは単なる埃が一番多いのだと思います。
PM2.5への効果はこれではわかりません。
ただ北京の空気は噂通りというのを実感できました。

ちょっとは空気清浄機選びの目安になったでしょうか。

ちなみにこの空気清浄機,3週間の使用後,現地で貰い手ができました。
説明書のフィルターの寿命の目安は1年半となっていましたが,北京ではどれだけの期間耐えうるかはわかりません。

ちなみに今回の出張グッズ ↓

出張道具

■空気清浄機
■PM2.5対応,N95型マスク
■アイボン(目を洗うお薬)
■どこでもモイスチャー バタフライ 

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北京の夕日は美しいのです!

明日,北京での3週間の出張講義を終え,日本へ帰ります。

ようやくスモッグから開放されますが,残念なのは北京の夕日と朝日が見られないこと。

北京の夕日はスモッグに沈む!』で書いたように,北京の夕日と朝日は日本では決して見られないのです。

北京の夕日

普通にカメラらで撮れる太陽。

北京の夕日

とにかく赤い!!!

北京の夕日

そして,やはりスモッグの中に沈んでいきます。

北京の夕日

さらば,赤い太陽!

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北京の大気汚染

北京に来て約3週間になります。

今日はめずらしく,青空広がり,空気がきれいな北京です。
昨日,雨が降ったのおかげでしょうか。
しかし,昨日は雨が降っていても空気が悪かったのには驚きました。

先週末,3月9日には突風が吹き,砂埃が舞い上がり,少し外を歩くだけで耳の中が砂でジャリジャリになってしまいました。
そんな日は中国人でもマスクは必需品です。あとフードのある上着が役に立ちます。
花粉防止用のメガネがあったらベストですね。

風が吹き,気温も少しずつ暖かくなり,季節の変化を感じます。

さて,日本でもニュースになっている中国の大気汚染。
2月28日はこんな状態でした。

北京のスモッグ

写真の運動場は400mトラックですので,参考になるでしょう。

北京の青空

そしてこれが,翌日(3月1日),晴れた日の同じ場所の写真です。
晴れた日には,「向うにビルがあったんだ!」「山が見えるんだ!」なんて発見があります。

しばらく北京に滞在して,同じスモッグでも,練炭を燃やした焦げた臭いがするスモッグとそうでないスモッグがあることに気づきました。

練炭は家庭やお店で燃料として使われています。
庶民の生活状況をみると,練炭の使用を禁止したりすることは不可能なことがわかります。

中国に,いかにお金持ちが増えたといっても,まだ多くの庶民は練炭で暖をとり,練炭で調理・生活しています。中国の庶民にとってまたまだ練炭は生活必需品なのです。練炭を使っている一般庶民の絶対量を考えると,簡単に練炭をやめて電気に灯油にとはいかないでしょう。

やはり,まずは車の排ガスと工場からの排煙を改善することが必要ですね。

日本だったら学校は登校禁止,外出も禁止のレベルのスモッグでも,中国の学生は外で元気にスポーツしています。(*スモッグがひどいときには運動禁止になるそうです。)

北京の人曰く「もう慣れました」とのこと。
「慣れる」=「あきらめる」?でしょうか。

明らかに気管をやられている人も多く,大気汚染が原因とみられる咳を,こちらでは「北京咳」と言うそうです。

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北京の夕日はスモッグに沈む!

2013年1月,2月とEテレで,マサチューセッツ工科大学(MIT)で物理学の基礎を教えるウォルター・ルーウィン教授の「MIT白熱教室」が放送されていました。

毎回,楽しみに見ていたのですが,その中で「空はなぜ青く夕焼けはなぜ赤いのか?」という放送がありました。

大気分子のように光の波長と比べ,直径が非常に小さい物質に光がぶつかったときの散乱をレイリー散乱といい,青い色の光が最も散乱されやすいため昼間の空は青いそうです。

また,空気中の塵などのように,光の波長とほぼ同じ大きさの物質に光がぶつかったときの散乱をミー散乱といい,雲はすべての色の光が散乱されるので白く見えるとのことでした。

興味深かったのは,夕日は厚い大気を通って届くので,レイリー散乱によって青い光は散乱し,見ている人に届くのは赤系の色が多くなり,さらには大気汚染がひどいほど夕日は美しくなるということでした。(レイリー散乱で赤い波長が多くなった光が,空気中の塵などでミー散乱されて人の目に届くと空が赤く見える)

そして今タイミングよく?大気汚染で話題沸騰の北京へ派遣講義に来ています。

さて,これが問題の大気汚染(PM2.5)の中で見る北京の夕日。

北京の夕日

こちらの学生さん曰く,「先生,北京では,これ普通です。」とのこと。

北京の夕日

美しい!太陽に吠えろ!ですよ。

感動のあまり,屋上に出て写真撮影(N95マスク着用!)をしていたのですが,さらにすごい事態を目撃しました。

北京の夕日

太陽は地平線(建物)に到達する前(それもかなり前)にスモッグの中に沈んだのです。
よく見てください。夕日がスモッグに半分沈みかけて,さらに薄らいでいます。

北京の夕日

これは夕日がスモッグに沈んだ直後。
本来ならば,まだ沈まない時刻です。

北京の大気汚染恐るべしですね。

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