シャチのクー死亡(名古屋港水族館)

名古屋港水族館のシャチ「クー」が死亡したそうです。

8月から具合が悪くなり,ずっと展示を休止されていました。
元気になったら見に行こうと思っていたのですが。

1997年,和歌山県太地町で捕獲された時からよく見に行っていたので,本当に悲しいです。

名古屋港水族館 シャチのクー

シャチのクー。説明のお兄さんが見せるタオルに興味を示している。(2007.8撮影)

日本でシャチが見られる施設は,鴨川シーワールド(千葉)と,くじらの博物館(和歌山)だけになりました。

— 名古屋港水族館のニュース —
シャチのクー 展示休止のお知らせ (2008.8.1)
シャチのクー 近況お知らせ (その1) (2008.8.12)
シャチのクー 近況お知らせ (その2) (2008.8.23)
シャチのクー 近況お知らせ (その3) (2008.9.11)
シャチの「クー」 死亡のお知らせ (2008.9.19)
シャチの「クー」への献花や記帳へのお礼 (2008.9.20)

— 関連記事 —
シャチの「クー」死亡 24時間看病実らず(asahi.com)

名古屋港水族館の人気者のシャチ「クー」(メス、推定18歳)が19日午前7時55分、医療用プールで飼育員らに見守られながら死んだ。

 水族館によると、クーは7月下旬ごろ、夏風邪をひいたため、医療用プールに移された。食欲がなく、動きが緩慢な状態が続き、検査では、血液中の白血球が増えるなど、体内での炎症が確認されていたという。

 獣医師や飼育員は十数人態勢で、抗生物質の投与や流動食を与えるなど懸命の治療を続け、9月上旬には回復の兆しが見られたが、再び体調を崩した。最近は飼育員らが24時間看病に当たっていた。内田至館長は「回復にいたらず残念。シャチの排卵の時期など、生殖の研究は前進させることができた」と話した。

シャチ:名古屋港水族館、クー死ぬ 懸命の治療実らず 館長ら「大変残念」 /愛知(毎日.jp)

 ◇これまで大病なし

 「大変残念だ」。名古屋港水族館(名古屋市)で一番の人気者だったシャチ「クー」が19日朝に死んだことを受け、記者会見した内田至館長らは無念そうな表情を見せた。推定年齢18歳。これまで大きな病気をしたことはなかったため、関係者への衝撃は大きい。水族館では20日から、エントランスに献花台を設け、来館者とともにクーの死を悼む。【山田一晶】
 ◇経験者ら助言、一時持ち直す--きょう献花台設置

 水族館によると、クーは7月23日ごろから急に餌を食べなくなった。消炎剤などの投与で8月には一時回復。食欲も通常通りに戻ったが、9月4日になってまた食欲がなくなった。皮膚に水ほうやただれが生じるなど典型的なヘルペスの症状が出ていた。国内でも、シャチヘルペスに感染して死んだ例があるといい、名古屋港水族館は、シャチの飼育経験がある全国の水族館から飼育係を招き、アドバイスを受けながら治療に当たった。だが、発熱や胃炎なども表れ、症状は悪化の一途をたどった。

 18日にはやや持ち直したかに見えたが、19日未明から呼吸数が減り始め、午前7時半にプールの底に沈んでしまった。担当者らがクーを水面に引き揚げたが、瞳孔が開き、7時55分に死亡が確認されたという。

 岐阜大獣医学部が詳しい死因を調べており、その後は、名古屋港水族館にクーを貸し出した和歌山県太地町のくじらの博物館との契約で、死体は太地町に返されるという。

 会見で、一番の人気者を失った水族館として2代目のシャチの飼育を検討しているか、との記者の問いに、日登弘・飼育展示部長は「まだ考えられない。今は、死んだクーから学ぶことに全力を尽くす」と述べるにとどまった。

毎日新聞 2008年9月20日 地方版

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