読みだしたら、やめられない!

三国演義〈第1巻〉

ご存知三国志です。
三国志と言えば吉川英治が有名ですが、普通の三国志とは視点が違います。
まず、張飛は知能的であった。諸葛亮は人を見る目がなかった。など普通の三国志ではあり得ない人物像です。しかし、よく考えながら物語を読むと確かにそうなんです。
これが、この著者「安能努」の世界(道教)なのです。
例えば張飛なら、長坂橋での仁王立ちの場面。強いだけでは数万の敵軍は引きません。数万の敵であろうと1対1で戦わなければ行けない地形だった事、それをうまく利用したのです。普通に描かれている張飛ではそんな事はできません。彼の愛読書は呉起だったのです。
また、諸葛亮ではやはり馬謖でしょう。劉備は亡くなる時に馬謖は用いるなと言います。しかし馬謖を用いたために蜀の北伐はこの街亭の戦いの敗戦によって退却させられるのです。人を見る目なら劉備の方が上だったのです。
とにかく、目から鱗の三国志 全6巻、読みだしたら、やめられない!

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