3月9日から、「奇貨居くべし」(宮城谷昌光著)を呼んでいますが、なかなか進みません。
ただ、ちょっとずつですが、読み進めているので、いつかは終わるだろうと。
で今、夢の共演中です。
呂不韋はもちろん、この本の主人公です。後の始皇帝を誕生させる宰相ですね。
そして、夢の共演とは、なんとあの「藺相如(りんしょうじょ)」と共演中です。
藺相如といえば、「完璧」や「刎頸の交わり」で有名な趙の宰相です。
そして、そしてさらに、「黄歇(こうけつ)」とも共演中なんです。
黄歇といえば、楚の春申君です。春申君は戦国四君の一人ですね。
ちなみに、戦国四君とは、孟嘗君、信陵君、平原君、春申君です。
この本を読むだけで、誰と誰が同じ時代の人かということが分かります。
本当に、これらの人たちが友好関係にあったかどうかは定かではありません。
特に呂不韋はまだこの時は子供です。
さらに、まだ藺相如は超王に仕えているのではなく、趙の役人である繆賢(びゅうけん)の食客でしたから、売り出し中の若者だったはず(完璧前)。黄歇の相手ができたかどうか?
確かに、藺相如と黄歇は将来それぞれの国を背負ってたつ人物ですから、その頃にはお互い知ってはいたでしょう。
しかし、そこは小説、同時代の人物の夢の共演が実現するんですね。
こういうところは、歴史書ではなく、歴史小説のいいところです。