「奇貨居くべし」を読み終わって

奇貨居くべし 春風
奇貨居くべし 火雲
奇貨居くべし 黄河
奇貨居くべし 飛翔
奇貨居くべし 天命

ども、太ちゃんを抱いて読書するのが日課になりつつある、サスペンダーです。

さて、3月から読んでいた「奇貨居くべし」をついに読み終わりました。
実は、この本はだいぶ前に買って、2巻途中でいったん挫折して、それからまただいぶしてから読みだしたのが3月なんです。
やっと、終わったって感じですが、実はもっと読んでいたかったというのが本音です。
もっと読んでいたかったというか、もっと呂不韋という人物とつきあいたかったですね。

この本は、呂不韋という人物の少年時代から宰相までの生涯を描いたものですが、
呂不韋という人物を通してその同じ時代を生きた英雄たちの物語でもあります。
完璧の由来になった、和氏の璧と藺相如、刎頸の交わりで有名な廉破、大儒の荀子、戦国四君の孟嘗君、平原君、信陵君、春申君、秦の宰相の魏冄、范雎、蔡沢、武将の白起、占いの唐挙、治水工事の鄭国などが呂不韋と交わりをもつ中で紹介されています。
すごく勉強になります。
また、呂不韋という人物についても、文化人として描かれ、彼の生き方や目指した政治について書かれています。
その中でも、当時としてはあり得ないような、民主主義を目指していたことになっていて、非常に面白い展開でした。

また、著者の宮城谷さんは、単に時代小説を書いているだけではなく、その主人公の生き方、考え方を通して現代の我々に大事なものを教えてくれます。
たとえば、この本では「なぜ生きるのか?」といった生きる目的のようなものを教えてくれます。
少し前に読んだ「キミの働く理由(わけ)」と共通する部分があって、これまた勉強になりました。

5冊と少し長いのですが、是非時間があれば読んでみてください。

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