ども,ご無沙汰しております,サスペンダーです。
いや~,本当にご無沙汰していますが,実はFacebookをちょくちょく使っておりました。
さてさて,ブログで紹介しておりました,宮城谷昌光著「香乱記」ですが,4巻も無事読み終わりました。楚漢戦争を舞台に斉の田横の生き様を描いた物語です。
4巻は最終巻です。
これまでにも,このブログで何度か書いてきましたが,歴史小説は面白い。
まず,小説だから歴史としてわからないところを作者が補っているので,
人が生き生きしてくる。そして,歴史では一面しか伝わらない人物像が,
様々な方向からえがかれることで,さらに人間的な面白味が加わるわけで,
自分の頭の中で動き回ってくれるのが面白い。
主人公,田横は他の楚漢戦争ものを読んでも,ほとんど出てこない人物でした。
というのも,この時代は強烈な個性をもった人物が多いからです。
例えば,項羽,そして劉邦です。
他にも,韓信や張良などなど。
しかし,個性というだけでは,田横もすごい個性的な人物のように思えます。
個性的とは,他の人とは違うということです。
この時代,「正義の人」という個性をもった人物こそ田横でしょう。
しかし,時代というのはそれだけではどうしようもないのでしょうか。
田横の斉は結局,漢に滅ぼされてしまいます。
そして,劉邦との対面。
しかし,田横は自刎してしまうのです。
なぜ,田横は自刎したのか。
もちろん,この自刎の事実は他の小説にも出てきます。
しかし,その理由はわからなかった。
それを,この本を読んでわかったような気がします。
正義の人,田横
すごく好きな人物です。
おススメは☆☆☆☆☆
それでは。