サスペンダーの秘密〜シンボリルドルフ物語 第二話「皇帝登場」

前回までのあらすじ
小学6年生のサスペンダーはひょんな事からみたニュースで、「19年ぶりの三冠馬」を知る。
その名は「ミスターシービー」
サスペンダーは、黒い弾丸ミスターシービーの走りに引き込まれていくのだが・・・

サスペンダーは中学生になり、ミスターシービーは4歳馬になった。
今年もミスターシービーはすごい末脚(最後の直線でみせるすごい走りのこと)を見せてくれるんだろうな〜と思っていたのであった。
そして、今年も皐月賞や日本ダービーにどんな馬が出てくるんだろうとワクワク。

しかし、それほど競馬の事をしらない僕にとって春のシーズンは気がつかないまま終わってしまいました。
そして、秋になりあの運命的なレース、菊花賞がやってきたのです。
話題は、無敗の2冠馬。果たして史上初無敗の三冠馬誕生か!!!

ゲートが開かれ、3000mのレースが始まりました。
3000は三歳の彼らにとって未知の距離。

一般的に、
皐月賞は「最も速い馬が勝つ」
日本ダービーは「最も運のよい馬が勝つ」
そして、
菊花賞は「最も強い馬が勝つ」
と言われます。

レースは順調に進んでいきます。
先頭の馬が入れ替わる中、後方待機から徐々に順位をあげ、
最終コーナーを回った時にはすでに2番手、そして最後の末脚で、
先頭馬を一気に追い越し、ゴールイン!!

この瞬間(とき)、皇帝が誕生しました。
その名は「シンボリルドルフ

史上初!無敗の三冠馬の誕生です!

前年、ミスターシービーが19年ぶりに築いたの三冠を翌年、無敗で達成したのです。
そして、同時に現役三冠馬が2頭という、競馬界の戦国時代を迎えたのです。

次回予告
三冠馬が2頭!
果たして、彼らの戦いはあるのか!
そして、強いのはどぉっちだ〜!!!!
次回、第3話「決戦!」
お楽しみに!!

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