天地人

NHKの大河ドラマです。
直江兼続の生涯をえがいた作品です。
主演は妻夫木聡です。
今週で第2回が終わりました。

大河ドラマといえば、思い出すのは「独眼竜正宗」です。
これは、面白かった〜。

中国史が好きなサスペンダーですが、実は日本史も大好きなんです。
直江兼続のことはよく知らないので、今回の大河ドラマは楽しみです。

ちなみに、この天地人とは、「天の時、地の利、人の和」という意味ですが、
これは、古代中国の思想家、孟子の言葉です。
「天の時は地の利に如(し)かず。地の利は人の和に如かず。」
この言葉と良くにた言葉に、こんなものもあります。
「天の時と地の利を得て戦えば、常に勝利する」
これは、孫子の言葉です。
孫子も古代中国の思想家で、兵家の第一人者です。武田信玄の風林火山も孫子の言葉です。
一方、孟子は儒家です。儒家といえば、孔子が有名ですが、孟子はこの聖人孔子に次ぐ聖人という意味で亜聖と言われています。
さて、この2つに意味ですが、
まずは、孫子の言葉ですが、孫子は兵家なので、戦争に勝つ秘訣を言っています。
天の時とは、戦争をするタイミングです。
地の利とは、戦争をする場所の事で、環境です。
タイミングと環境が整えば勝てるというのです。
確かに、その通りです。
それに対して孟子はこういっています。
どんなにタイミングが良くても、良い環境には敵わない。
どんなに良い環境でも、人心が一つになっていることには敵わない。
つまり、最強なのは人の心が一つにまとまっている事なのです。

ここで勘違いしてはいけないことがあります。
「人の心が一つにまとまっていたら戦争に勝てる」という意味ではありません。
先にも書きましたが、孟子は儒家ですから戦争に勝てる方法を言っているのではないのです。
人の心が一つにまとまっていたならば、戦争をしなくても敵国を従える事ができるという事なのです。
人の和というのは、何も人の意見に従うとか、集団の意見に従うという意味ではありません。
人の和の和は調和の和だと思ってください。
儒家は仁(思いやり)や義(世のため)を大切にします。皆が仁や義の心を大切にすれば、調和のとれた集団になります。調和のとれた集団は、誰もが意見を言いあえるような集団なので、結束が固く強い集団になります。強い集団にわざわざ争いを仕掛ける人はいませんよね。
この人の和(調和のとれた集団)は何も孟子の思想だけではありません。
たとえば、あのアーサー王伝説でも、円卓の騎士たちは上下の隔たりなく意見が言えるように円卓を囲んで会議をしたのです。サミットで円卓を使っているのもここからきています。

ちょっと、大河ドラマから離れてしまいましたが、この直江兼続という人はそんな人の和を大切にした人なんだと思います。
彼の兜には「愛」の字がついています。
LOVEではなく、仁愛の愛なんだと思います。

こんな事を考えながら観る「天地人」楽しみです。




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