ども,暑い日が続きますが如何お過ごしですか,サスペンダーです。
熱中症などに気を付けてください。
家でも,熱中症になります。湿度が高いと29度くらいでもなるそうです。
みなさん,気を付けましょう。
さてさて,海音寺潮五郎の孫子ですが,昨日やっと上巻を読み終わりました。
6月25日のブログで書いているので,一ヶ月くらいかかりましたが,11月祭には間に合いました。
この孫子(孫武)ですが,僕の中ではかなりしっかりした人物のイメージがありました。
彼のエピソードのひとつに,王の寵姫2人の首を切る話があります。
これだけでも,かなり胆の据わった人物であるのがわかります。軍律を重んじ軍を統率していくのですからしっかりした人物でなければいけないわけです。
しかし,この本の孫武は,弱気で王の前だと発言できない,人の頼みごとは断れないなど,どこにでもいそうな,気のいいだけの人物なのです。
ただ,軍事に興味があっていろいろ調べて知識豊富な,いわゆる「軍事マニア」なんです。
でも,そういう人間だからこそ,できるだけ戦争をしないでいいように考えたのかもしれません。
たとえば,「戦争は国の大事なり」です。
国にとっては重要なことだから,むやみに戦争するのではなく,よく考えなさいってことです。
ほかにも,戦争をして勝つのではなく,すでに戦争前にさまざまな分析をした結果勝つことが分かった上で,それを戦争で実践するのだともいっています。また,百戦百勝が最善の策ではなく,戦わずして勝つのが最善であるといっています。
軍事の本質は心理戦であることが,本書を読めばよく分かります。
相手の立場に立って,どのような心理で行動をとるかを読みきった上で,さまざまな情報を分析し勝つための戦術を立てることこそが大事なわけです。
相手の立場になって考えることは,古代から一緒なんですね。
孫子というと,兵法が有名ですね。
でも,兵法で有名な孫子は2人いるんです。
一人は,上巻の主人公「孫武」,もう一人は「孫臏」です。
この孫臏が下巻の主人公です。
さて,これから下巻に入ります。
孫武とはちがう,もう一人の孫子=孫臏は何を教えてくれるのでしょうか,楽しみです。
それでは。