黥布

ども,食欲の秋とはよく言ったものです,サスペンダーです。

最近どうも食べ過ぎのような気がします。

さて,食欲の秋もいいですが,読書の秋とも言いますね。
なんとか,11月祭まえに加野 厚志著 「黥布」を読み終えることができました。

黥布

黥布は,もともと英布という名ですが,顔に黥(イレズミ)をされたことから,黥布と名乗りました。
顔に黥をするのは,犯罪者に対して行われた刑罰です。
だいたいどの本を読んでも,黥布は剛力のように扱われています。
しかし,この本はの黥布はちょっと違います。
元々,争いが嫌いで男前の英布は儒教崩れの流浪人の燕空なる人物に騙されて重罪人にされ,黥布と名乗りました。
そして,始皇帝陵である驪山を脱獄し,征秦を掲げて挙兵し楚軍団の先鋒大将として,大活躍するわけです。
そして,項羽によって九江王として,また劉邦には淮南王として任ぜられました。
しかし,皇帝になった劉邦は猜疑心の塊となり,次々に功績のあった各国の王たちを粛清していくのです。
淮南王 黥布は,韓信のようにされるがまま死するよりも,一か八か勝負で謀反を起こします。
しかし,結局黥布は敗れ,敗走先の長沙王・呉芮(ごぜい)の子 呉臣(ごしん)に隠れ家にて闇討ちされ死んでしまいます。

重罪人から,王となった黥布の波乱万丈の人生を上手く描いています。
ただ,あくまで小説なので,鵜呑みにできないところが多々あります。
楚漢戦争を知ってから読む方がいいですね。

おススメは★★★

それでは。

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占い

ども,今日の運勢は五つのサスペンダーです。

占いのコメント:何の苦労もせず幸運を掌中に収められるラッキーデー

おお,なんていい日なんだ。
これを朝読んで,今はもう夕方,外は真っ暗。
いや~,最近日が落ちるのが早くなりました,なんてね。
今日はこれまで,幸運らしい幸運はないように思うんだけど。

まだ,6時間くらい今日はあるから,この6時間でなにか幸運がやってくるのか?とちょっと期待。

そんな,こんなで今日もドンドン終わりに近づいてきて,今日も無事でよかったな~なんて思うことこそ,幸運なのだろうか?

♪なんでもないような事が幸せだったとおも~う♪

そもそも,幸運というのは何だ?
幸運は,人によって違うもので,僕にとっての幸運も他の人にとっては全然幸運じゃなかったり。
一旦幸運だと思っても,結局そのことが原因で不幸になったり。

「人間万事塞翁が馬」

だったら,死ぬときに幸せな人生だったと思えればいいのかな~?

結局,このまま今日が終わって,占いが当たったような,当たってないような感じになるんだろうな。

それでは。

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孫子兵法

ども,11月祭が近づいてきてワクワクしているサスペンダーです。

今読んでいる本(黥布)が読み切れるだろうか,ドキドキです。

さて,中国古代史好きにはたまらないドラマがBS日テレで始まりました。
孫子兵法
です。
孫子は孫武です。
普通,孫武の話は伍子胥との出会いくらいから始まります。
孫武という人物はよくわからない人物なのです。
実際近年まで,実は架空の人物ではないかと言われていました。

このドラマでは,若い孫武がえがかれています。
斉の景公の時代のです。
斉の宰相は晏嬰です。斉はこのころ高氏,国氏が力をもっており,それに続いて田氏がいます。田氏は田乞(でんきつ)で,ちょうど力をドンドン蓄え始めたところです。
孔子は諸国を放浪しており,晋では六卿が争っている頃です。
そして,南では呉,越が力を付けているといったあたりです。

10月17日(月)から始まりました。
17日は無事見ることができました。
そして24日は3分ほど遅れてみることができました。
そしたら,話が進みすぎている。
3分でそんなに進んだのか!
どれくらいかというと,17日は戦争にいって,さあこれから戦いだ!っていういいところ(ドラマはいつもここでおわる)で終わりました。
そして,24日は3分遅れてみたら,戦争は終わっていました。
そ,そんな3分で戦争が終わったのか?

そして24日の予告をみると,第4話の予告。
あれ?24日は第2話じゃないの?第3話なの?

ってことで,調べると,な,なんと毎週月,火曜日ではないですか!
しまったー!
早くも第2話を見逃したー!

はたして,今後内容が理解できるくらい見ることができるのだろうか?

それでは。

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孟夏の太陽

ども,比叡山ハイキングで体中が痛いサスペンダーです。

今年は調子がよく,なんと4人もの先生を抜きました。
その代償でしょうか。

さて,11月4日,5日はKCG11月祭です。
毎年,「中国古代史座談会」を出展させていただいています。
(昨年は教室が空いてなくて,出せなかったけど)
今年も,出展します。ただし5日のみです。4日は仕事で外(彦根)に行ってるので出せないのです。残念。

卒業生のみなさん待ってま~す。(在校生の人も待ってま~す)

中国古代史座談会の展示物の一つに,古代中国を題材にした小説があります。
そして,また一冊コレクションに加わりました。

宮城谷昌光著 「孟夏の太陽」です。

孟夏の太陽

ちょっと前置きです。
戦国の七雄と言えば,斉,楚,秦,燕,韓,魏,趙ですが,
この中で,韓,魏,趙は,もともと春秋時代は晋という一つの国でした。
ということは,晋も楚と同様に超大国だったわけです。
その晋で一番有名な王と言えば,文公でしょう。
名前は重耳(ちょうじ)です。春秋五覇にも数えられます。
その重耳は,晋王になる前に様々な国を放浪します。
その放浪を優秀な家臣が助けて,最後には晋に戻って王になるわけです。
その優秀な家臣の中に,趙衰(ちょうし)がいます。
趙氏は晋の六卿の一氏です。
晋は王よりもこの六卿が力をもって政治をしていました。
他の卿は,韓,魏,知(智),中行,范(士)です。
この卿が淘汰され,最後にの残った韓,魏,趙が独立したわけです。
しかし,趙衰はまだまだ独立するかなり前の趙氏です。

いよいよ本題です。
この「孟夏の太陽」は,趙氏の歴史です。
趙衰の子,趙盾(ちょうとん)から話がはじまります。
趙盾は優秀な宰相でした。そして,趙盾の子趙朔(ちょうさく)も六卿の一人として政治に関わります。
しかし,趙朔の時代に一旦趙氏は滅びそうになります。
趙朔が死に,趙朔の子はすべて殺されるわけです。
しかし,まだ生まれていなかった末子の趙武は,趙朔の友に助けられ,趙氏を復興します。
その趙武の孫の趙鞅(ちょうおう)は,周の王朝で起きた内紛に巻き込まれます。しかし,趙鞅はその危機を優秀な家臣に支えられて乗り越えます。そしてその子趙無恤(ちょうぶじゅつ)の時代になり,代の国を手に入れ,知氏を滅ぼし,韓,魏とともに独立します。
この無恤が趙の初代王であり、趙襄子と言われます。

こう見ると,長編のように思えるのですが,実は短編集です。
短編を個々に楽しむこともできるし,長編として楽しむこともできるちょっと変わった短編集です。

おススメは★★★★
ずーっと趙氏なので,ちょっとややこしいです。

それでは。

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