ども,食欲の秋とはよく言ったものです,サスペンダーです。
最近どうも食べ過ぎのような気がします。
さて,食欲の秋もいいですが,読書の秋とも言いますね。
なんとか,11月祭まえに加野 厚志著 「黥布」を読み終えることができました。
黥布は,もともと英布という名ですが,顔に黥(イレズミ)をされたことから,黥布と名乗りました。
顔に黥をするのは,犯罪者に対して行われた刑罰です。
だいたいどの本を読んでも,黥布は剛力のように扱われています。
しかし,この本はの黥布はちょっと違います。
元々,争いが嫌いで男前の英布は儒教崩れの流浪人の燕空なる人物に騙されて重罪人にされ,黥布と名乗りました。
そして,始皇帝陵である驪山を脱獄し,征秦を掲げて挙兵し楚軍団の先鋒大将として,大活躍するわけです。
そして,項羽によって九江王として,また劉邦には淮南王として任ぜられました。
しかし,皇帝になった劉邦は猜疑心の塊となり,次々に功績のあった各国の王たちを粛清していくのです。
淮南王 黥布は,韓信のようにされるがまま死するよりも,一か八か勝負で謀反を起こします。
しかし,結局黥布は敗れ,敗走先の長沙王・呉芮(ごぜい)の子 呉臣(ごしん)に隠れ家にて闇討ちされ死んでしまいます。
重罪人から,王となった黥布の波乱万丈の人生を上手く描いています。
ただ,あくまで小説なので,鵜呑みにできないところが多々あります。
楚漢戦争を知ってから読む方がいいですね。
おススメは★★★
それでは。