JavaScriptと三国志

ども,7月ですね,サスペンダーです。

7月は七夕がありますね。今年は何を短冊に書こうかな~。

さて,今年度の授業もあと一ヶ月とそろそろ終わりに近づいてきました。
今年度は,IT活用技法2とJavaScript実習とプロジェクト演習1をたんとうしています。今回はこのJavaScriptについてのお話です。

JavaScriptには,いくつか大事なキーワードがあります。
先ずは,「オブジェクト」これは超大事です。
そして,「メソッド」と「プロパティ」です。
もちろん,これも超大事です。
そしてもう一つ,「イベントハンドラ」これがないと困ります。

イベントハンドラについてどれだけ大事かという話です。
例えるなら,「趙雲」だな。
オブジェクトが「劉備」で,メソッドとプロパティが,「関羽」と「張飛」といったところかな。
ん,諸葛亮はなんだろう?
ライブラリか??

なんてね。

それでは。

comments

香乱記4

ども,ご無沙汰しております,サスペンダーです。

いや~,本当にご無沙汰していますが,実はFacebookをちょくちょく使っておりました。
さてさて,ブログで紹介しておりました,宮城谷昌光著「香乱記」ですが,4巻も無事読み終わりました。楚漢戦争を舞台に斉の田横の生き様を描いた物語です。
4巻は最終巻です。

香乱記4

これまでにも,このブログで何度か書いてきましたが,歴史小説は面白い。
まず,小説だから歴史としてわからないところを作者が補っているので,
人が生き生きしてくる。そして,歴史では一面しか伝わらない人物像が,
様々な方向からえがかれることで,さらに人間的な面白味が加わるわけで,
自分の頭の中で動き回ってくれるのが面白い。
主人公,田横は他の楚漢戦争ものを読んでも,ほとんど出てこない人物でした。
というのも,この時代は強烈な個性をもった人物が多いからです。
例えば,項羽,そして劉邦です。
他にも,韓信や張良などなど。
しかし,個性というだけでは,田横もすごい個性的な人物のように思えます。
個性的とは,他の人とは違うということです。
この時代,「正義の人」という個性をもった人物こそ田横でしょう。
しかし,時代というのはそれだけではどうしようもないのでしょうか。
田横の斉は結局,漢に滅ぼされてしまいます。
そして,劉邦との対面。
しかし,田横は自刎してしまうのです。
なぜ,田横は自刎したのか。
もちろん,この自刎の事実は他の小説にも出てきます。
しかし,その理由はわからなかった。
それを,この本を読んでわかったような気がします。
正義の人,田横
すごく好きな人物です。

おススメは☆☆☆☆☆

それでは。

comments

香乱記3

ども,台風でも,自転車通勤のサスペンダーです。

だって,歩いても濡れるでしょ。しかも汗かいて内からも濡れるでしょ。
でも,風は怖いです。気をつけましょう。

さて,香乱記も3巻にはいり,いよいよ項羽の本領発揮です。

香乱記3

秦の章邯も強いですが,項羽の強さは違いますね。
結局,その強さ故に天下をとれなかったわけですが。
人間は驕りたかぶると,人を見下してしまいます。
鴻門の会で項羽が劉邦を亡き者にしていれば,また違った歴史になっていたでしょうね。
おっと,歴史にifはダメですね。
同じようなことが三国志でもありましたね。

さて,主人公は斉の田横ですが,斉は秦を攻撃していた楚に対して組していないので,(正確にいうと,項羽が実験を握るまではちょっとは関わっていたんですが)歴史上にはあまりでてきません。
しかし,4巻では劉邦(漢)が統一に向かうので斉も絡んできます。
はてさて,この後どうなるのでしょうか?
(楚漢戦争をご存知の方なら,最後田横がどうなるかはご存知だと思いますが,言わないでくださいね。)

それでは。

comments

香乱記2

ども,フレッシュマンキャンプは見事に晴れて,雨男返上のサスペンダーです。

18日から19日にかけて,フレッシュマンキャンプに参加しました。
もちろん,フレッシュマンとしてではなく(当たり前か),引率(担任)としてです。

さて,フレッシュマンキャンプのお楽しみと言えば,イベントや食事などいろいろあるわけですが,僕は密かに寝る前に本を読むのが楽しみです。
というわけで,引き続き宮城谷昌光著,香乱記2(新潮文庫)を堪能してきました。
結局読み終わったのは,翌日20日の電車の中でしたが,FCでも堪能しました。

香乱記2

今回は2巻(全4巻)で,時代が大きく動き出したところでした。
どちらかというと,主人公田横の動きではなく,始皇帝が亡くなって,秦滅亡へのカウントダウンといったところでしょうか。
群雄が並び立つので,これまたややこしい時代です。
陳勝呉広の乱から,張耳と陳余,秦の章邯,盗賊の彭越,鯨布,そして項梁などなどいっぱい出てきました。
王としてたった一人に,田横の従兄の田儋がいるわけです。ちなみに,田儋は斉王です。

いや~時代が面白くなってきました。

田横はどのように,この時代を乗り切るのでしょうか?
3巻が楽しみです。

それでは。

comments

香乱記1

ども,そろそろ炬燵を片付けようかと思っている,サスペンダーです。

だいたい,毎年GWに片付けるんですが,今年はズルズルと今にいたります。でも,梅雨に入ったら寒い日があるかもとか思うと,もう少し先延ばしもアリかなと思います。

さて,GW明けから読み始めた,宮城谷昌光著 香乱記(全4巻)ですが,1巻を読み終わりました。

香乱記1

面白い。グングン引き込まれてしまいます。
主人公は,楚漢戦争時代の田横という人物です。
田氏と言えば,斉の王族です。
ですから,田横も王族の一人です。曽祖父が斉王です。
と言っても,田横の時代はすでに秦なので,王は存在しません。
皇帝と,群の官吏が存在するだけです。

1巻を読み終えて,面白い!と思うのですが,同時にややこしい!とも思います。というのも,田氏が多すぎるのです。
出てくる田氏は,田横,田儋,田栄,田解,田光,田既,田角,田間,田吸といった感じで,これが全員味方というわけではなく,敵だったりするわけで,あれ?とか思います。ちなみにこれ以降も田氏は出てくると思われます。1巻では登場していませんが,少なくとも田広という人物がいます。田栄の子供だったような。

さて,これからどのように物語が進んでいくのか,田横はどうなるのかなど気になるところがいっぱいです。
今晩もちょっとだけ読んで寝ようかな~。

それでは。

comments

呂后

ども、GWも今日で終わりのサスペンダーです。

6日(金)のKCGは、4月29日(金・祝)の振替でお休みですが、実は平日なので彦根総合高校の授業があります。なのでサスペンダーは出勤です。

さて、GWに入る前に読んでいた本があります。
塚本 靑史著 「呂后」です。

呂后

この本は、4つの話からできています。
1呂后
2朱虚候(劉章)
3淮南王(劉長)
4周亞夫
です。

呂后は劉邦の皇后で、中国三大悪女(他に則天武后、西太后)とも言われるほどの人物です。
劉邦亡き後、呂氏繁栄のために力を注ぎました。
しかし、その呂氏も呂后亡き後は、陳平や周勃などに粛正されました。
その時活躍したのが、次の主人公である、朱虚候(劉章)です。
劉章は、劉邦の長男である劉肥の次男です。
彼の奥さんが、唯一生き残った呂氏でした。
しかし、劉氏である彼や彼の兄は次の皇帝(第5代)にはなれず、
皇帝の座に座ったのは、呂氏殲滅には関わらなかった、劉恒(劉邦の子)でした。
もちろん、劉章は快く思わなかったでしょう。
そして、もう一人その事実を快く思わなかったのが、劉邦の末子であり、次の主人公である淮南王 劉長です。
彼は、皇帝の弟として傲慢な振る舞いの末、反乱を企てたとしてとらえられ、流刑の途中死んでしまいます。
その後、皇帝が変わると大臣たちも一新され、地方王の勢力を削ぐ政策がとられその結果、地方王による大規模な反乱が起こります。「呉楚七国の乱」です。
その乱終結に活躍したのが、次の主人公 周亞夫です。
彼は、呂氏殲滅の際活躍した、周勃の次男です。
周亞夫は結局、丞相まで出世しましたが、皇帝との意見の違いや、皇太后などに恨まれ、謀反の罪で投獄され殺されてしまいます。

とこういった具合に主人公を変えながら時が流れて行きます。
この時代は、あまりクローズアップされる時代ではないのですが、
権力者が変わるたびに、何かしらドラマがあります。
歴史小説はこういった歴史に埋もれているドラマを我々に教えてくれるものです。

実は、この呂后の前から塚本 靑史の本を3冊読みました。
「始皇帝」
「項羽 騅逝かず」
「凱歌の後」
です。
この、「呂后」で、秦→楚漢戦争→漢(初頭)までを一気に読んだことになります。
この後は、武帝時代の「霍去病」、「霍光」、を経て「王莽」へと続き、「光武帝」と時代が流れて行きます。
「霍去病」、「霍光」、「王莽」は既に読んだので次は「光武帝」といきたいところです。
がしかし、次は楚漢戦争を別視点からとらえた宮城谷 昌光 著「香乱記」(全四巻)です。
いつ、読み終わるんだろうか?

あっ、おすすめ度は、
★★★です。
登場人物が多いし、入れ替わりが激しいのでちょっと難しいです。

それでは。

comments

凱歌の後

ども、新年度になってちょっと落ち着いて来たサスペンダーです。

開講して、はや2週間がすぎました。
早いですね〜。
担任クラスは多いに盛り上がっています。
いいクラスだ。

さて、今回ご紹介する本は、
塚本靑史著 「凱歌の後」です。

凱歌の後

時代は、楚漢戦争直後です。
ここで、漢字間違ってるんじゃない?と思った人はすごいですね。
凱歌は垓下じゃないの?
でも、合ってるんです。
垓下と凱歌とかけてあるそうなんです。

垓下の戦いで漢の劉邦が勝ち、中国は再統一されました。
そして、劉邦は次に功臣たちの粛正を行いました。
その粛正された王、臧荼(ぞうと)、韓信(かんしん)、彭越(ほうえつ)、黥布(げいふ)、盧綰(ろわん)と劉邦が子を産ませた姫妾、曹姫、戚姫、薄姫、趙姫の9人が主人公の短編集です。
この9話の裏の主人公は、もちろん劉邦です。

短編なので、読みやすいです。
しかし、ある程度の知識がないとわかりづらいかもしれません。
オススメ度は★★★です。

それでは。

comments

項羽 騅逝かず

ども,楚漢戦争にドップリつかっているサスペンダーです。

楚漢戦争とは,司馬遼太郎の本でいえば,「項羽と劉邦」です。
項羽は西楚の覇王,劉邦は漢王です。

項羽

この塚本靑史の「項羽 騅逝かず」は,この項羽にフォーカスをあて,彼がまだ小さいころの時代背景から,彼が烏江で戦死するまでの間を描き切っています。
項羽というと,戦いは強いが,有能な人を用いることができずに敗北してしまったというイメージがあります。
この本を読んでもこの筋は外していません。しかし,項羽には項羽の事情があり,例えば季布は有能な人材ですし,最後までつかえた一人です。
この時代の人物はほとんどが,できれば王,皇帝にと考えています。
だから,項羽や劉邦の旗色をみて,どちらにつくかを考えているわけです。
たまたま,劉邦が勝ちかけたので,人材が劉邦に流れたわけです。
(たまたまと表現しましたが,劉邦が勝った裏には,蕭何や張良,陳平など,勝つための条件がそろっていたことは確かです。)
だから,劉邦が勝ったあと,韓信,彭越,鯨布など王に封ぜられた人物が大粛清されたわけです。

この本は,人間「項羽」の物語です。
おススメは,★★★★

それでは。

comments

始皇帝

ども,本は新品にこだわりたいサスペンダーです。

どうしても,手に入らない本があるんです。
「項羽  騅逝かず」 塚本靑史著
Amazonでも,楽天ブックスでも,紀伊国屋書店でもないんです。
もちろん,イオンモールでも。
中古なら売ってるんですが,新品にこだわりたいんです。

本屋さんを見つけたら探すんですが,ありません。
そもそも,塚本靑史氏の本を置いている本屋が少ない。
面白いのに,もったいない。

さて,先日読み終わった本も塚本靑史著の「始皇帝」です。

始皇帝

始皇帝と言えば焚書坑儒や万里の長城などで悪名高き皇帝ですが,実はやったことはそれだけではありません。
度量衡の統一などもその一つです。
これは,まさに今でいう「標準化」ですよね。

この本は,始皇帝(贏政)の生まれた時代背景から,書かれています。
また,小説ということで,墨家の暗躍なども付け加えられて面白くなっています。とにかく贏政の動きが中心になるので,呂不韋や韓非なども出てきますが,贏政との絡み程度です。
この本を読むと人間 贏政が見えてくるような気がします。

小説だけに,内容=歴史ではありませんが,歴史に興味を持ちやすい面白い内容でした。
おススメは★★★です。
(ちょっと事前知識があると読みやすいです。)

それでは。

comments

長城のかげ

ども,先日捻挫で足を痛めたサスペンダーです。

なぜ捻挫したかというと,階段の最後の一段を飛ばしてしまってこけました。こけた瞬間はどうなることかと思いました。
最後の一段まで注意しなくてはいけないということで,徒然草の「木登り名人(第109段)」を思い出しました。

そうそう,思い出したと言えば,最近子供が面白がって股の下をくぐります。股くぐりと言えば,「韓信」ですね。
韓信は楚漢戦争(項羽と劉邦の戦い)で活躍した漢の武将です。

楚漢戦争は,項羽(楚)と劉邦(漢)の戦いとして有名ですね。
僕も,司馬遼太郎の「項羽と劉邦」を読みました。
そんな,項羽と劉邦を,友,臣,敵の目を通してえがかれた短編小説集が,今回ご紹介する「長城のかげ」です。

長城のかげ

著者は宮城谷昌光さんです。
宮城谷さんと言えば,古代中国を題材にした長編小説(太公望や重耳など)が有名ですが,この「長城のかげ」は短編集です。
項羽や劉邦は直接えがかれていませんが,彼らを取り巻く5人の人物にスポットをあてた5話が収録されています。
主人公はそれぞれ,季布,盧綰,陸賈,劉肥,叔孫通です。
項羽と劉邦の大きな歴史の流れではなく,その流れに生きた人や生き方がわかる非常に面白い作品でした。
★★★★ おススメです。

それでは。

comments