ギークな本

Mad Science ―炎と煙と轟音の科学実験54

 オープンソースカンファレンスで,ギークな本を見つけました。
 科学の歴史では,数多くのアマチュアサイエンティストが自宅の地下室や作業場で実験を行い,驚くべき成果をあげてきたとのこと。しかし,日本では職業科学者ばかりですが,欧米にはいまだにDr.Emett Brownのような人がいるでしょうね。この本ではその伝統をうけ継ぎ,過激な実験(炎と煙と轟音)を通して,科学の原理と楽しさを伝えます。すべての実験はプロの写真家によって撮影されて,左側に実験写真,右側に解説文書,時折元素記号の解説が入ります。
 
【原著(英語)】
Amazon.co.jp: Theo Gray’s Mad Science: Experiments You Can Do at Home–But Probably Shouldn’t: Theodore Gray: 洋書
Amazon.com: Theo Gray’s Mad Science: Experiments You Can Do At Home – But Probably Shouldn’t (9781579127916): Theodore Gray: Books…ビデオ映像有り

 元素記号の解説が詳しいと思ったのですが,この著者Theodore Gray氏は周期表のサイトを運営しています。著者は実は元素マニア。

The Photographic Periodic Table of the Elements

 この著者は実はMathematicaの開発にも関わっています。すごいですね。
 では54の実験の目次をあげておきましょう。ネタです。

【目 次】
はじめに

CHAPTER 1 実験料理
危険すぎる製塩法
マイナス196℃のクッキング
いたずらスプーン
アイス・マジック
クッキー・ロケット
ドライアイスクリーム

CHAPTER 2 地球最後のDIY
ヴァン・ヘルシングの銀の弾丸
電球を自作する
ガラス・バーベキュー
引き上げナイロン
弾丸タワーを再現する
空き缶で作る超高輝度サーチライト
ベストマッチ
自家製鉛筆

CHAPTER 3 原始力
スパークの破壊力
DIY水素
水銀モーター
コップ一杯の電気
家内制酒工業

CHAPTER 4 火遊び
酸素の滴を燃やす
鋼鉄を燃やす
溶けないものを溶かすアーク炉
炎のない火
シャボン玉爆弾
恐怖の太陽を作る

CHAPTER 5 ヘビーメタル
火花の真相
金属は燃えるがままにせよ
頑丈なビットを作る
チタンを彩る
テルミット反応で鉄を作る
高電圧でコインを半分の大きさにする
薄皮銅貨
何でも溶かして鋳物を作る
アルミはこんなに錆びるもの
誰でも使えるプラズマアーク
自家製チタン

CHAPTER 6 自然の驚異
凍りついた稲妻
肉眼で素粒子を見る
無知の勝利―磁気浮遊
金属の結晶を暴く
雪の結晶を永久保存する
砂からケイ素を取り出す
グラスのなかの量子力学
自然に引きあう(磁)力を暴く
アトムとイブ

CHAPTER 7 おかしな工作教室
ライムライトを浴びるライムライト
iPodをメッキする
凍てつく熱さ
ルパート王子の涙
ニッケルの木
19世紀のフラッシュ写真
最悪の象嵌細工
あらゆるものを金色にする
石灰温泉

訳者あとがき
索 引

comments

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*