KCG Awards 2014では「他人がつかって喜ぶソフトウェア」が勝利した

 KCGアワードがおわりました。この発表会が単なる学内優秀発表会でなくなったのは、2012年。この大会は優劣つけがたい大会でした。この大会での最優秀の決め手はなんと、すでに公開されていて評価をうけていたのが、加藤さんの作品だったという理由です。

【参考】
KCG AWARDS 2012を開催しました。 | KCG News | 京都コンピュータ学院
 イカ娘大好き君がKCG AWARDS 2012の最優秀 | オブ脳@kcg
 
 昨年は、5学系の完成年度でした。1回生から毎年プロジェクト演習で作品をつくるカリキュラムになりました。そこでは,さらにレベルアップ。ここでは3回生チームが4回生に勝てなかったんです。

【参考】
ノミネート作品 | KCG AWARDS 2013
KCG Awards 2013に感動! | オブ脳@kcg

 今年は更に,様子が違いました。すでに公開されているのは当たり前! ビジネス展開まで考えていて,将来構想がはっきりしているBlabitチームが最優秀をとりました。本当にどの作品もすごいですね。しかも3回生が4回生に勝ったんです。下克上ですよ。
 では,ひとつひとつ,見ていきましょう。

1 「SMyL — Social My List -」
 まずはいきなり,ハイレベル。しかも公開済み。
SMyL -Social My List-

2 6足歩行ロボット
 これもまじの迫力感! 6足歩行ロボットはKCG洛北校の得意技!

3 「Invisible Fear」
 これは写真撮影できません。見えません。プロモーションビデオも秀逸! 

4 「Blabit」
 ユーザの周囲のリアルタイムなイベント情報を検索するモバイルアプリ。
上の3つのプレゼンレベルが強烈に高い。実はこのチームはもともとプレゼンレベルが秀逸だったんですが,他のチームがこのチームに追いつくために大変な努力をしているんです。
Blabit | Welcome

5 スーパーマーケット業界向けERP
 ERPを作るなんて,それだけで審査員は驚いています。

6 ウェブにおける遠隔操作の考察と検証(大学院のエクシビション)
 2年前のリベンジ。2年前のメダルゲームは佳作だったんですが,今回は,大学院でNo1の最先端と評価されてがんばったんです。WebRTCが決めて。そして,ビジネス展開をきちんと考えていたことがよかったと思います。

 ちなみに,2年前のKCG Awards最優秀の彼は本日,アプリを発表。
mato*memo 〜まとめも〜

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KCG AWARDS 2014 -学生作品発表会ノミネート

KCG AWARDS 2014 -学生作品発表会がノミネートされました。
1 「SMyL – Social My List -」
 2大動画サイトのYouTubeとニコニコ動画を,1つのサイトで使えるようにしたWebサービスです。動画サイトの切り替えから解放され,マイリストもひとつなぎになり,面倒だった使い分けがこれからは不要に!

2 6足歩行ロボット
 PCから簡単に遠隔操作ができる6足歩行ロボットです。
 ロボット本体に取り付けられたWebカメラからリアルタイムで送られる映像を基に,操作を行います。6本の脚を3本ずつ交互に動かすことで安定性とスピードを実現しました。

3 「Invisible Fear」
 三人称視点のホラーゲームです。音を頼りに正体不明の見えない敵を倒しつつ,脱出の手がかりを探し,事件の真相に迫るインビジブルホラーになっています。
 ストーリー:人類宇宙移住計画が進められる中,突如宇宙ステーションから緊急救助要請が出された。先に救出に向かったαチームからの連絡も途絶え,主人公率いるβチームが向かうが,彼らはそこで,今まで感じたことのない恐怖に立ち向かうことになるのであった。

4 「Blabit」
 ユーザの周囲のリアルタイムなイベント情報を検索するモバイルアプリです。
 京都のような大都市でイベント情報を検索すると,自分が関心のないイベント情報もたくさん表示されます。このアプリケーションを使うと,Facebookアカウントを用いて,ユーザの周辺で行われるイベント情報を1タップで表示できます。

https://blabit.jp

5 スーパーマーケット業界向けERP
 PHPとMySQLを用いて,スーパーマーケット業界向けERP(Enterprise Resource Planning)システムの基本形を構築しました。
 商品の仕入れ・販売,従業員の出退勤などの情報をデータベースに入力することで,検索結果をWebブラウザ上に帳票画面として表示します。これによって,様々な部署の担当者が入力する業務情報を一括して管理できるシステムになっています。

6 ウェブにおける遠隔操作の考察と検証(大学院のエクシビション(
 携帯端末の普及とWeb技術の進歩に伴って,Webアプリがネイティブアプリに匹敵する機能を提供できるようになってきています。今回は,アーケードゲームの遠隔操作を発端として,HTML5とWebRTC(Web Real-Time Communication)を用いたハードウェア遠隔操作Webアプリを開発しました。これを通じて,OSに依存せず,かつ開発コストを抑えてアプリケーションを提供できる可能性を考察しました。

ノミネート | KCG AWARDS 2014 -学生作品発表会- | 京都コンピュータ学院

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KCGプロジェクト演習発表会 第2日目

 報告は遅れましたが,2月7日のKCGプロジェクト演習発表会 第2日目。C学系の発表がまじですごい。しかもすでに公開されているんです。
 まずは,最初の二枚は、タッチパネルにも対応したHTML5ウェブサイト編集サイト。

juno1
juno2

3枚目、4枚目はイベント検索システムBlabit
Blabit | Welcome

イベント検索システムBlabit

イベント検索システムBlabit


イベント検索システムBlabit

イベント検索システムBlabit

5枚目は動画共有サイトの寄せ集めシステムSMyL、
SMyL

動画共有サイトの寄せ集めシステムSyML

動画共有サイトの寄せ集めシステムSMyL

最後はTwitter連携システム。

Twitter連携システム

Twitter連携システム

どれもソーシャルを意識した作品群で、驚き。しかもプレゼンレベルは秀逸。

イベント案内 | 京都コンピュータ学院 2月15日のオープンキャンパス

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KCGプロジェクト演習発表会

 4日と5日は百万遍の大学院にずっと張り付いて審査。本日から2日間は京都コンピュータ学院 | 日本最初のコンピュータ専門学校プロジェクト演習会がはじまりました。以前は,卒業時にだけゼミをやっていたのですが,最近では,プロジェクト演習はすべての学年で開講されているので,その代表的な作品を発表してもらっています。
 面白い作品を紹介します。
 まずはアート・デザイン学系のHTML学習を支援するシステム。A学系の学生なのになかなかシステム的に良くできています。もちろん,アートセンス抜群! このシステムは思わず大学院で利用したいと思いました。
 つづいてデジタルゲーム学系。筋肉教師撃退ゲーム。どうも担当の先生が「キン肉マン」という噂があり,先生の肉体を想像して,それを撃退すると卒業できるというゲーム。当日のデモではクリア画面が誤作動してみられず,残念。こういうことも想定して,ビデオ撮りしておく方がいいですね。

筋肉教師撃退ゲーム

筋肉教師撃退ゲーム。笑える!

 つづいて立体視。ステレオグラムを自動生成するソフトを開発したそうです。マジですごいですね。ステレオグラムは少し訓練しないと立体には見えないのですが,器具がいらないという手軽さがいいですね。私にとって,25年前に大学で受講した人文地理以来です。

立体視

立体視

【参考】
ステレオグラム – Wikipedia

 午後から洛北校のエンジニアリング学系。まずは,紹介したいのがウェアラブル。神戸大のT先生ばりです。

ウェアラブル! さすが洛北生

ウェアラブル! さすが洛北生

 つづいて,twitter投稿があると,緑色に光るLEDキューブ。なかなかシュールですね。

Twitter投稿があると緑色に光るLEDキューブ。

Twitter投稿があると緑色に光るLEDキューブ。

 以上のような作品から,KCG AWARDS 2014のノミネート作品が選ばれます。

オープンキャンパス | イベント案内 | 京都コンピュータ学院…2月15日

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京都情報大学院大学の課程修了プロジェクト発表会始まる

京都情報大学院大学の課程修了プロジェクト発表会始まりました。

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日本最初のIT専門職大学院 | 京都情報大学院大学
入学説明会 | 東京サテライト | 京都情報大学院大学
入学説明会 | 札幌サテライト | 京都情報大学院大学

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東京人という雑誌の「東京地形散歩」凸凹を遊ぶ

東京人という雑誌の”「東京地形散歩」凸凹を遊ぶ”という特集がすごいんです。私のこの雑誌を三省堂で購入して,国分寺崖線の旅をおこなったんです。実はこれが種本。

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東京人 8月号 (2012年07月03日発売) の目次
特集 「東京地形散歩」凸凹を遊ぶ
写真・鈴木知之
地図・深澤晃平、杉浦貴美子

東京はスリバチの宝庫 
文、写真、図・皆川典久

座談会
ブームの仕掛け人が語る
時代が今、地形を求めている  
法政大学教授 陣内秀信×東京スリバチ学会会長 皆川典久×NHKテレビ「ブラタモリ」プロデューサー 尾関憲一

地形散歩1 江戸川橋から田端まで
山越え、谷越え、川を越え、「七つの丘」を踏破する 
文・大竹昭子

地形散歩2 大森山王
縄文人の地霊を感じながら 
文・佐々木幹郎

地形散歩3 中川
うねうね歩きに、治水事業の歴史を思う 
文、写真、竹内正浩

地形散歩4 武蔵野の段丘と国分寺崖線
樹木と河川、湧水たっぷり!極上空間への誘惑 
文、写真・内田宗治

地形散歩5 残堀川
東京の西をタテに走る川沿いを行く
文・川本三郎

歴史をひも解き、露わになった地形にエロスを感じます 
談・江川達也
文・網倉俊旨

東京の地形景観の形成を探る 
文、地図・谷口榮

山手線の地形学
山手線にもトンネルがあった! 
文、写真・小野田滋

「スリバチ学会名言集」からの散歩案内 
文、写真、図・皆川典久

地名と昔の地形図で読む「東京の地形」 
文・今尾恵介

知的好奇心をくすぐられる、南洋堂書店の「東京の微地形模型」 

デジタル機器とスリバチの楽しみ 
文・石川初

知られざる、皇居の山と谷 
古代と江戸を結ぶ、芝と上野の聖地性 
都内に点在する射撃場の痕跡 
文・写真、竹内正浩

浅草の微地形を楽しむ 
文・谷口榮

都市の装置にも見える、川と用水の立体交差 
三日月湖を探せ! 
文、写真、内田宗治

地形を知るためのブックガイド  

江戸東京たてもの園
武蔵野の「地底探検」の歴史がここに 
文・江戸東京たてもの園園長 小林 克

天文散歩みち (20)
八月 江戸と上方
文・海部宣男 絵・林幸子 

東京点画
浅草の女 文・荒井 修 
你是哪里人? 文・温又柔 
目白に住んで、落語通い 文・広瀬和生 

曇天記 (47)
ここにいる不思議とここにいない不思議 
文・堀江敏幸 写真・鈴木理策 

ちょいとごめんなさいよ 四時からの悦楽 番外編
浅草「水口食堂」の巻
ビールの苦味を知らなきゃ、大人になれない
林家正蔵×太田和彦×高島義彦  

中央線がなかった時代(5)府中、国分寺 
東京の古代を探しに、府中・国分寺へ。
文・根岸博之、井上倫子、篠井満夫

没後百年
石川啄木の東京、小さな旅 
文、写真・佐藤喜一

東京つれづれ日誌 (26)
町のどこに逃げ込むのか 
文・川本三郎

Close up TOKYO
interview 中野区長 田中大輔

Books 本 
書評同人
苅部直、平松洋子、山内昌之
今月の東京本 
Culture  映画・美術・舞台・古典芸能 
City  街 
New Open New Sight
東京ネットワーク

SHOPS&GOODS /バックナンバー /編集後記、次号予告 

【参考】
東京人 8月号 (2012年07月03日発売) | 【Fujisan.co.jp】の雑誌・定期購読

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左脳vs右脳

 最近,プログラミングについて議論する機会がありました。そこではプログラミング言語とアルゴリズムのフローチャートを対応させるべきかどうかという議論。フローチャートができればプログラミングができるが,かといって,フローチャートを意識するとコーディングできないという主張です。

プログラミング言語 vs アルゴリズムのフローチャート

それをつきつめると,

オブジェクト指向プログラミング vs UML

と言えます。さて,この議論は数学でもいえます。

関数 vs 方程式とグラフ(陰関数)

 もっといえば

解析学 vs 幾何学

このように,左脳処理的な言語情報と,右脳処理的な図形情報を対比させる教育法は極めて有効でありますが,どちらかに偏った方が,進めやすいこともあるのです。一般的には左脳処理が,優先されます。

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