中国語入門者に超オススメの50音引き中国語辞典

50音引き中国語辞典

 昨年は空港での荷物の重量制限でこの辞書を持って行くことを断念しました。このことが後顧の憂いになるとは、そのときは思いませんでした。
 中国語を学習したことがない日本人は、「中国語の辞書はピンイン順つまりアルファベット順」を知らないのです。私も知らなかったのですが…
 ということは、中国語の読み方(ピンイン)がわからなければ辞書を引くことができないのです。これは大いなる驚きです。したがって「部首で漢字を調べる」なんてことはできません。また、日本語での漢字の読み方なんてどこにも書いていません。

この辞書は、中国語を日本語の音読み順に漢字を並べて記載しているのです。初学者用とはいえ、親字7300字、熟語18200語で総計25500を収録しています。

1 中国語を日本語の音読み順に漢字を並べて記載
たとえば、「音乐」が日本語の「音楽」であるとわかっても、読み方がわからないので通常の辞書は引けません。この辞書では、「オン」という項目の「音」という親字をみると、そこに「音」で始まる言葉がならんでいるのです。そうして、「音乐」がyīn yuèであることがわかるのです。日本語での読み方で引けるには便利。

2 実は訓読みでも引ける 
 「届」というは中国でよく使いますが、日本語の常用漢字では「とど-く、とど-ける」という訓読みしか定義していないので、普通の日本人は音読みはわかりません。でもご安心を。音訓索引がありますので訓読みでも引けます。105頁とあるので、そこをみるとjièと読んで日本語の音読みは「かい」ということがわかるのです。「定期的に催される会議や卒業年次」とあります。大学内でよく見るはずですね。

3 簡体字・繁体字も併記
 繁体字を併記しているのは助かります。「関(かん)」という文字では关、關と3文字が並びます。これも便利ですね。

4 豊富な索引
 巻末には音訓索引、巻頭には部首索引、検索の難しい字(総画順)、ピンイン索引があり、いろいろな方法で中国語のアクセスできるのです。これはとてもすばらしいです。

5 充実の付録
 付録として、中国歴代王朝名と国号、中国の行政区分、中国の各民族、度量衡一覧表、世界の国・地域名、世界の都市名、世界の人名、すぐ使える旅行会話があります。

こんなすごい辞書がなぜ、中国語学習者の間で有名ではないのか不思議です。なお、この辞書は電子化を是非とも検討してほしいですね。

【ブログ内参照】
日本人にも役立つ簡体字・繁体字の辞書 | オブジェクト脳@kcg

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