京都情報大学院大学のある百万遍にはHという学生食堂があります。オブ脳は20年前に学生になったときから愛用しています。ここはフライ物が有名ですが,オブ脳はいつも鍋を食べて野菜不足を解消しています。
さて,ここの鍋の基本は
・牛鍋
・豚鍋
・トリ鍋
・かつ鍋
なんです。これらは白菜,豆腐,だしをベースに肉が入っており,調理の最後に卵を割り込んでいます。かつ鍋は
かつ鍋=牛鍋+かつ
という構成で,とても豪華です。オブジェクト指向的に分析すればスーパークラスの鍋(実はインスタンスがないので抽象クラス)にサブクラスの肉のちがいという構成です。
そして,2006年冬ぐらいからは,
「野菜たっぷりの豚しゃぶ鍋」
というのがあります。これは白菜,チンゲンサイ,にんじんなどをベースに豚肉のスライスが入って,ポン酢とゴマだれで食するというもので,これもとてもいいものです。これはオブジェクト指向的に分析すれば,抽象クラスの鍋とは全く異なるクラスになります。しかし,
豚シャブ鍋と豚鍋
はなんと似ています。3ヶ月ほど前のある日に,「豚シャブ鍋」を注文したのに,「豚鍋」が出てきたんです。一応,クレームはつけましたが,午後の講義に遅れると困るので,調理のし直しは要求しませんでした。
本日のことです。本日は,どうしても
「野菜たっぷりの豚しゃぶ鍋」
を食べたかったので,このメニューが大きく掲載されている紙を指さして,
「野菜たっぷりの豚しゃぶ鍋+ご飯小」
と注文しました。しばらくすると,ご飯ととともに,ゴマだれとポン酢が運ばれてくるのですが,本日はご飯の小しか運ばれてきません。「あれ?」と思ったのですが,そのまま読書を続けてしましました。
鍋がやってきました。お腹が減っていたので,必死で食べていると,ふと目の前の紙を見上げたのです。
「野菜たっぷりの豚しゃぶ鍋」
と書いてあるのを見て,「あれ,僕は豚シャブ鍋を注文したのに,豚鍋を食べている」ことに気がつきました。
支払いのときに,「豚シャブ鍋と豚鍋を間違えていたよ」といい,「3ヶ月前にも間違えられたので,どうすれば間違えずにオーダーできるのか?」と店員さんに聞きました。店員さんは「豚シャブ鍋と豚鍋は別の料理なんですか?」という寝言を言い出したので,横で聞いていたオーナーらしき方がでてきて,「申し訳ありませんね,本日は無料にさせていただきます」と言われました。
しかし,「どうすれば間違えずにオーダーできるのか」という答えにはなっていないので,困りました。これからは店員さんに「豚シャブ鍋と豚鍋が違っていることを知っていますか」と確認してから,「豚シャブ鍋」を注文するしかないようです。
それにしても,
「野菜たっぷりの豚しゃぶ鍋」
という紙を指さしても注文通りにオーダーが通らないようでは,困りますね。
【参考】
おのぞみドットコム – 学生街の食べ方!