京都の地名について語りましょう。本日は「御土居(おどい)」。豊臣秀吉は,京都の都市改造に取り組みました。市中をすっぽりと取り囲むように、約22キロにわたって土塁(土の壁)を作ったのです。「御土居(おどい)」といいます。この御土居は,京の都を外の敵から防ぐためと,鴨川の氾濫から町を守る堤防としての役割を果たすためにつくられました。
【出典】
御土居
そして,この御土居は洛中と洛外をわける城壁の役割を果たしました。洛中と洛外の門の役割をはたしたのが「七口」なんです。この七口が理解できると,以下の地名の意味がわかるんですね。
・鞍馬がとおいのに鞍馬口
・丹波は京都市内でないのに丹波口
・どこへ出るのかわからない出町
「京の地名」シリーズはまた今度にします。では
【出典】
御土居と街道と七口