図 聖地の写真をとる人々
このシリーズの続きです。例の高校訪問を終えて,門を出た後にすぐに遭遇したのがここです。聖地の写真撮影をしている人々です。この方たちはスケッチブックを片手に写真をとっておられたので,単なるファンではなく,漫画を書こうとしている若手ではないかと思われます。
さて,ここの所在地の名前は「苦楽園二番街」。「二番街」という言い方は西宮市内にみられる言い方で,たとえば関西学院のある上ヶ原も「X番街」といいます。ほかの地域でいう「二丁目」と同じ意味です。「苦楽園」とはあまりおめでたい名前とはいえないと昔から言われてきていますが,一度「高級住宅地」のイメージがつくと,だれも気にしなくなっています。
苦楽園は市境を挟んで西側の芦屋市にはかの有名な「六麓荘(ろくろくそう)」があります。このあたりはもともとは戦前に別荘地と開発された場所です。大阪市内の大富豪の別荘地だったのですが,大阪の大空襲があって,戦後には大富豪たちが別荘地を自宅にするようになったのです。アニメのなかで「ハイキング」と表現されているこの地区に高級住宅地化した背景と大阪の大空襲は大いに関係があるんです。
今はどうか知りませんが,このあたりのお金持ちの自家用車(もちろん高級車)は運転手が運転するもので,本人は後部座席に座ると聞いています。家にはお手伝いさんがおられんです。私が小学生のころ,同じ塾の同級生はお車でお迎えがあり,「お坊ちゃま」と言って運転手が後部座席を開けてもらって通塾しておりました。車の調子が悪いときには,お手伝いさんが迎えに来られていました。漫画の中の世界ではなく,現実にあったんですよ。
【参考】
苦楽園 – Wikipedia
兵庫県西宮市苦楽園二番町周辺の地図 – Yahoo!地図情報
聖地巡礼の旅 涼宮ハルヒの憂鬱編 西宮市…「世界の物理法則が良く出来ていることに感心しつつ、いつしか俺はテレビのUFO特番や心霊特集をそう熱心に見なくなっていた。」というコメントのある付近
【ブログ内参照】
高校訪問の「憂鬱」 III 聖地の椅子