それにしても日本へつなぐとネットが遅いです。経済不況なので,連休中は日本のみなさん家でネットをしているのでしょうか?
本日は福建第45日目です。Visaの関係で90日以内の滞在ですので,本日は折り返し点です。朝から,洗濯,買い物(洗剤,ジュース)で忙しく,午後はゆっくりと昼寝です。
それよりも昨日の続きを書きましょう。昨日の午後は中国船政文化博物馆へ行きました。ここの博物館のことを書きましょう。
19世紀末に日本へ開国を迫ったのはペルーの黒船。同じように,欧米列強は中国(当時は清)へも同じようにやってきたのです。1866年,フランスが福建福州へやってきたのです。欧米列強に負けないために,日本がドイツとイギリスを手本にしたのとは異なり,福州のインテリはアメリカとフランスへ留学したのです。
博物館には当時,留学した方の紹介や勉強した教科書がありました。清の象徴である弁髪の人の写真を初めて見て,「これは日本に伝わる中国人のイメージどおり」と思いました。
そして,日本と中国がなんの条約かはわかりませんが,条約文が展示されていました。中国側の条約文はすべてが繁体字で,句読点がありません。同行された通訳の方(日本語教員)が,「こんな中国語読めませんね」と言っておられました。しかし,日本側の条約文は中国の漢字にカタカナを混ぜて日本語にしてあったのです。通訳の方は,「日本人は中国語にカタカナを入れて日本語にして読むのですか?」と言って驚かれました。そう,これこそが,昔の日本人が発明した「漢文訓読」というものですよ。「漢字さえわかれば,中国語を読める」という私の主張は,昔の日本人が漢文訓読していたことに関連するのです。
通訳の方は,日本に存在する漢文訓読(レ点や返り点,送りがなが付く文)の存在をこのとき初めて知ったのです。そして,日本人がこの漢文の教育を受けていることも知って,ようやくオブ脳がどのように中国語を解読しているのか,その一端がわかったようです。
日本と中国,言葉が通じないのに,漢字でわかりあえる不思議な関係ですね。
【参考】
中国船政文化博物馆
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图 南国福建