南山大学情報理工学部情報システム数理学科の鈴木 敦夫先生の講演がありました。
“大学とOR(オペレーションズ・リサーチ)”
というタイトルです。
南山大学でオペレーションズ・リサーチ(OR)を業務改善に適用した事例の紹介でした。
【出典】
http://nais.kcg.jp/pdf/NAIS_Special_Talk_20090731.pdf
・スクールバスの時刻の最適化
…これは始業前後に本数を増やすのがいいにきまっているのですが,改善前は20分間隔で,空の時間帯と積み残しの時間帯があったそうです。こんなのORを使わなくても改善できそうなんですが…
・入学試験の試験監督の最適化
…KCGでは地方試験を行っていませんので,こんなに心配することはありません。実は日本の私立大学の一大行事が入学試験なんです。入学試験のために大学全体が1ヶ月ほど入試業務に振り回されるんですよ。だから入試業務の最適化はコスト削減なんですね。ちなみに春休みが長いという伝統は入試,卒業軒発表会,修士や博士の学位審査,卒業式,入学式などの行事があるためです。
・図書書籍の最適化…これも大変ですね。EXCELのソルバーでシミュレーションができるとは驚きですね。
実は,鈴木先生には以前,KCGのカリキュラムを作るときに相談したんです。そのときに,南山大学の検討事項を教えてもらいました。
・始業時間を遅らせる…洛北校なんかで始業時間を遅らせるのもいいかもと考えましたが,現状で不便がないので,検討せず。
・時間割の最適化…これは学科を5学系にして,10以上の学科があっても,1,2回生で5とおりしか授業パターンがないようにしました。でも,鈴木先生が我々に強調して教えてくださったのは,「カリキュラムを作るときの思想が大切です。あと,高度すぎる内容は大学院で開講するように」というアドバイスを受けました。
講演の後で,鈴木先生にご挨拶して,新カリキュラムがとりあえず走り出していることを報告しました。
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