京都情報大学院大学 | 2011/12/1 〈訃報〉長谷川 利治先生
長谷川利治先生は,castor先生やオブ脳が企画した高校教員のための研修で,先頭を切って講義をされました。タイトルは以下のものでした。
(2)有料高速道路の「道路交通制御」におけるモデル化とシミュレーション
阪神高速道路の映像付きでの講義は,高校教員には大変印象的だったそうです。実は,「モデル化とシミュレーション」というテーマは当時,本学で取り組んだばかりだったんですね。castor先生の星座シミュレーションだけではものたりなかったのです。そのきにに,48歳大学院のクニちゃんがSimtaKNを使い始め,長谷川利治が有料高速道路の「道路交通制御」をテーマに取り上げて,アドバイスしてくださりました。また,長谷川利治先生は,近鉄奈良線・大阪線の布施付近の複々線関連のダイヤ作成もされたと聞いています。
【参照】
京都情報大学院大学 | 2007/9/28 高校教員向け「情報」授業支援セミナーのご案内
2つめに,長谷川利治先生は,副学長時代には自ら率先して高校訪問をされました。またKCG学生を積極的に大学院へ入学させることもされました。実際,長谷川利治先生に影響された大学院に入学して,鉄道ダイヤの研究をした学生がいました。
最後に,長谷川利治先生の隠れた偉大なる功績は,9:30始業を本学で初めて提案された方なんです。9:30始業は,もともと愛知博(EXPO 2005 AICHI,JAPAN)の時に,愛知博開催場所付近の大学の始業時間を遅らせたことが始まりなんです。愛知博にいくお客さんと学生が同時に鉄道を利用するとパニックになることを防ぐことが目的だったんです。それが愛知博終了後でも大学の始業時間を遅らせた方が効果的だったので,そのまま固定化しました。その実績を踏まえて,長谷川利治先生は,「本学でも始業時間を遅らせるといいことでメリットがあると思いますよ」とアドバイスしていただけました。事実,今年度から9:30始業になったんですが,学生から大好評です。
【参照】
9時30分始業 | 教育の特色 | 学校紹介 | 京都コンピュータ学院
真面目で温厚なお人柄で人望も厚く,時代の先を読む見識の深さに周囲のみなさまは敬服しておりました。心よりお礼申しあげるとともに,安らかなご永眠をお祈りいたします。
【アキューム】
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情報処理教育に求められること 京都大学工学部教授・情報処理教育センター長 長谷川利治 アキューム 創刊号