欲しがらない若者たち(日経プレミアシリーズ)
「Amazon.co.jp: 「嫌消費」世代の研究――経済を揺るがす「欲しがらない」若者たち」というよく似た本もありますが,この本は新書です。
本学で教員をしていると,すでに感じていることばかりです。「若者の老人化」みたいにも私は思います。
他大学の先生と話していると,どこの大学でも,老教授の研究室やゼミの方が若手の先生よりも人気があるそうです。10年前なら逆でした。若者たちは若手の勢いのある先生の研究室やゼミに入ってがんばろうとしたものですが,いまは,老教授のもとでゆっくり学びたい学生が多いようです。
【目次とコメント】
第1章 車離れに見る若者たちの価値観
(コメント)車離れは中国でも起こっているそうです。どうも現代若者の傾向はネットによって全世界的に同時的にもたらされているように思います。
第2章 若年男子は酒よりスイーツへ
(コメント)四条河原町のコトクロス…
第3章 後退する「ハレの消費」と「巣ごもり」傾向
(コメント)「ハレの消費」なんで,いまの40代では…
第4章 増えていくのは貯金だけ
(コメント)若者の収入そのもののがすくないので,それほど貯金も増えませんが。
第5章 恋愛市場の危機
(コメント)異性のために着飾らないのです。15年前からそのような傾向はありましたね。
第6章 縮小する性差―男前オンナvsオトメン
(コメント)女性が強くなりすぎると問題がでてくると,指摘している人は昔からいました。何が問題かといえば,消費するだけの男性がでてくることです。本章に最後には,「長期的には働き手としても消費者としても女性にかかる期待が高まる傾向がある…」とあります。私が高校生の時にみていた森田健作主演の「おれは男だ!」なんて,超時代遅れですね。
第7章 「平成成人」はクールな調整型
(コメント)仕事に喜びを求めないそうです。
第8章 個の溶解と、浮上する共振型の喜び
(コメント)困った困った。
第9章 近代からの離脱と伝統文化への回帰
(コメント)江戸時代みたいな自給自足型の生活にあこがれをもつのです。
終章 社会と経済の変化にどう対応するか
(コメント)「一極集中の終わりと小さなクラスター型社会」が若者の特徴のようです。これは正しいように思いますね。東京本社だけに若者を集める企業活動はもはや古いですが…。しかし,地元就職にこだわる若者は実は正しいのですが,しかし,不況の現在では地方には仕事が少ないのですね。
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