日本語の音読みの元になったといわれている「三十六字母」というものがあります。唐の時代に作られたようです。
【参考】
三十六字母 – Wikipedia
これを読んでもわかりにくいので,更に調べると,以下のような文献がありました。
音韻学入門-中古音篇- 音韻学入門-中古音篇- 29 三十六字母~47 声母のまとめ
これに基づいて整理してみました。
【三十六字母】
漢字CJK 日本語OS用 (IE専用です)
子音(声母)は以下の4通りに分類されていましたが,現在の中国語では濁音がありませんので,「全濁」は次清か全清になっています。このため,呉音で濁音に訳されていても,漢音では清音に訳されています。ただし,「疑」という文字の仲間だけは,「ガ行」に訳されています。
・全清 平声1/上声3/去声4/入声?…2声は入声由来が原則
・次清 平声1/上声3/去声4/入声?…2声は入声由来が原則
・全濁 次清平声2/全清上声4/全清去声4/全清入声2…1声/3声は原則存在しない
・次濁 平声2/上声3/去声4/入声4…1声は原則存在しない
これでようやく,日本語と中国語の読み方の対応がついてきました。ここから教材へ落とし込むのは更に時間がかかりそうですね。
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