１９９１年に始まった大学院重点化で，オーバードクターやオーバーマスターが大量で出てくるようになりました。これはすごい問題です。大学院教育がいまひとつ，就職させるのにマッチしていないのです。しかし，以下の記事は大学院進学を考える人には誤解を与えかねない記事ですので，補足説明をしますね。

東大院卒は「就職率わずか56％」、京大院卒は「ゴミ収集バイト」…高学歴ワーキングプアの惨状 – 雑誌記事：@niftyニュース

１　民間企業が大学院卒をとりたがらない理由
　大学院卒は業務経験がないのに，年齢が高いことが理由です。
・文系の修士卒は，民間企業ではとってもえません。
・理系ではむしろ修士卒が当たり前です。年齢が２，３歳高くても，技術職には修士の能力が必要だからです。だから，理系の修士は必要なのです。
・情報系の修士は就職が有利です。日本最初のIT専門職大学院である京都情報大学院大学は文科系でも大学院進学として受け入れますので，とてもオススメです。
・理系でも博士に行けば大変です。私はオーバードクターになりにくいと思われた化学を専攻していましたが，それでも大変だったので，情報系に転向しました。

２　大学院をでても研究職や大学教員になれない理由
　いろいろあります。
・研究職事態が減っています。日本の国力は…
・大学教員の募集は，任期付き（終身雇用でない）のものが増加していて，３０代で消えざるを得ない状況があります。
・こういうオーバードクターには，ITを身につけさせ，プロジェクトマネジメントも教育すれば，企業でも，大学でもつかえる人材になるのでないかと私は思います。

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