ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付」@ホグウッド/エンシェントco.
クリスマスが終わるともう年末です。日本の年末はなぜかベートーベンの交響曲第9番ニ短調作品125(ドイツ語:Sinfonie Nr. 9 d-Moll op. 125)なんです。俗にいう第9(合唱付き)というオーケストラですね。第4楽章はシラーの詩『歓喜に寄す』に音楽を付けたもので,交響曲に合唱がついたいうことで初演では大不評だったそうです。
さて,現在の第9の合唱では各パート25人の総勢100人で歌うそうです。しかし,初演の頃は各パート15人の総勢60人だったようです。そして楽器も演奏の仕方もピッチが現在とはかなり異なったようです。
さて,初演当時の楽器や演奏法で演奏することにチャレンジしてきた指揮者がおられます。それがイギリスのクリストファー・ホグウッドです。彼はエンシェント室内管弦楽団(Academy of Ancient Music[略称AAM])を率いて古楽器で演奏してきました。日本ではホグウッドのモーツァルトの交響曲が有名です。わたしのオススメはベートーベンです。第5は特にオススメですが,現在では入手不可能です。カラヤンやフルトブェングラーになれている方にはショッキングな演奏です。
ホグウッドの2番目のオススメは第9です。カラヤンのようなしつこさもなく,大人数の合唱で観客を圧倒することもないので私はととても好きですね。ホグウッドはマニアックな方には大受けです。
【参考】
Christopher Hogwood – Home
クリストファー・ホグウッド – Wikipedia