大阪や京都の地形のことをずっとまとめてきましたが,東京の地形もずっと気になっていました。大阪には東に生駒山系,北に六甲山系がそびえており,淀川と大和川を理解すれば地形を理解することが可能です。
では東京はどうなっているのでしょうか?
東京でも川は2つと認識されたいるのではないでしょうか? 一つは神奈川県方面へ向かうときに渡る「多摩川」です。もう一つは埼玉県方面へ向かうときに渡る「荒川」です。
1 荒川の北側
この地域はどちらかというと利根川流域です。いわゆる関東平野が広がります。埼玉県,群馬県,茨城県,千葉県がこの地域になります。
荒川は元々は利根川と接続していました。利根川の氾濫を避けるために,荒川と利根川は分離されたのです。これについて詳しく調べるといろいろと出てきます。
【参考地図】
霞ヶ浦 列島沈没地図 / SAFETY JAPAN [細野 透氏] / 日経BP社
2 武蔵野台地(荒川と多摩川の間)
荒川と多摩川で囲まれる地域は武蔵野台地と呼ばれます。その東端は山手線の西半分あたりになります。山手線で言えば,品川~大崎の間,駒込駅の中で武蔵野台地から平野へつながる崖が理解できます。神田川沿いの中央線では台地と平野の区別はわかりにくいですね。
武蔵野台地の北は川越市まで続きます。南西側には多摩川があるので明確ですが,真西側は秩父山系が続きます。西武池袋線に乗ればなんとなくわかります。
武蔵野台地をもっとも直線距離で長く移動できるのが,中央線です。新宿から立川までつづきます。立川のあとに多摩川を渡って,多摩丘陵の北端に移動します。
京王本線,京王相模原線,小田急線,東急田園都市線,東急東横線,新幹線,JR横須賀線,JR東海道線線・京浜東北線,京急線と,いづれも多摩川を越えますが,南を走る路線ほど多摩川までの距離は短くなります。つまり,武蔵野台地を走る区間は短くなるのです。
かつての記事の中には武蔵野台地から平野を見た写真があります。
反対側から武蔵野台地をみる写真もあります。武蔵野台地の端っこを堪能してください。
高層ビルから見下ろした品川駅 その2 | オブジェクト脳@kcg
私の行きつけの大井町も武蔵野台地の端っこですね。
3 多摩丘陵(多摩川と鶴見川の間)
京王本線,京王相模原線,小田急線,東急田園都市線は多摩川を渡ると明確な丘陵地が見えてきます。これが,多摩丘陵です。小田急線はその中央部を走るため,かなり山深い部分を走ります。トンネルがあったりしますね。
多摩川にそってJR南武線が走っています。
そして多摩丘陵を越えると,そこにはJR横浜線が走っています。
JR横浜線は鶴見川がつくった平野を走っています。
多摩丘陵の南端は慶応義塾大学の日吉キャンパスです。
関西から東京へむかって新幹線に乗ると,新横浜に着くと,周囲が緑で囲われるといるので,びっくりしますね。これは多摩丘陵の谷間に駅があるのです。だから,新横浜から東京へ向かうと,鶴見川を渡って,すぐにトンネルに入ります。そして2回目のトンネルが慶應義塾大学のキャンパスの下なんです。これが多摩丘陵の最南端になります。
060430_町田~唐木田
多摩丘陵
4 三浦半島(鶴見川の南側)
多摩丘陵はもっと南へ丘陵の三浦半島へ続きます。丘陵のなかにあるのが,新横浜や保土ヶ谷になります。
横浜を出て,東海道線で熱海方面へ向かうと山がありますね。
【参考 鉄道路線図】
JR東 路線ネットワーク
JR東日本:路線図
【ブログ内参照】
河内湖のなぞ | オブジェクト脳@kcg
多摩川を眺めよう! | オブジェクト脳@kcg
【東京でも学べるKCGI】
東京サテライト | サテライト | 京都情報大学院大学
図 多摩丘陵,多摩川,武蔵野台地,荒川,鶴見川
【京都本校】
入学説明会 | 京都情報大学院大学