パラダイム

本学大学院KCGIのオブジェクト指向システム設計という講義紹介ページをたまたま,読んでいたのですが,「パラダイム(paradaigm)」なんて大げさな言葉が出てきているんですね。それでもオブジェクト指向はソフトウェア開発においてパラダイムシフトをもたらしているので,本日はパラダイムのお話です。
 パラダイム(paradigm)とは,科学史家 トーマス・クーンによって提唱された科学史上の概念のようで,やはり「科学革命の構造」がその原典のようですね。。

【出典】
パラダイム – Wikipedia
Amazon.co.jp: 科学革命の構造: トーマス・クーン, 中山 茂: 本
Amazon.co.jp: The Structure of Scientific Revolutions: Thomas S. Kuhn: 洋書

 どちらかというと,「パラダイムシフト」という用語の方が良さそうですね。簡単に言えば,従来の学説(定説)で説明できることが従来のまでのパラダイムという。そして,異端とされる学説を用いると,従来の学説で説明できな現象がどんどん説明できるので,異端とされる学説が新しいパラダイムとなり,従来のパラダイムから新しいパラダイムへシフトするのです。

【出典】
Paradigm shift – Wikipedia, the free encyclopedia
パラダイムシフト – Wikipedia

 パラダイムシフトの例としては,以下のものがありますね。
ケプラーの法則(ケプラー)
万有引力の法則(ニュートン)
地動説(コペルニクス&ガリレオ)
相対性理論(アインシュタイン)
量子力学(プランク、アインシュタイン、ボーア、ド・ブロイ、シュレーディンガー、ハイゼンベルク、ディラック、フェルミ、ボース)
進化論(ダーウィン)

 ソフトウェア開発では手続き型言語による開発からオブジェクト指向言語による開発がまさに,天動説から地動説へシフトするぐらいの出来事なんです。常識を捨てましょう。

【出典】
☆非常識とパイオニアスピリット 再1(castor)

【参考】
京都コンピュータ学院 | オープンキャンパス | ワークショップ | 世界天文年2009「天文好き集まれ!」〜コンピュータで宇宙を観る〜…パラダイムシフトしたい人は天文ワークショップへ

comments

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*