日 火 氷

  「兵庫県の中心は播磨?」という記事で加古川について述べました。兵庫県シリーズを調べていてどうしても腑に落ちないことがあり,中断中です。それは加古川の語源です。日岡(ひのおか)と言われいているんですが,加古川の別名が「氷河(ひかわ)」というのです。
 そこで,やっと解決したんです。

日,火,氷はすべて「ひ」と読むんですが以下の通り整理できました。

日=太陽のことで,『名義抄』には「日、陽、火 ヒ」とあるとのこと。
火=「日」を語源としているようですが,「ヒ」以外に,「ホ」という読み方になって,炎《ホノヲ》、焔《ホムラ》、埃《ホコり》を生じたようです。
氷=「冷える」に由来して「ヒ」とよむようです。

 後の人は,「ヒ」という音だけ聞いて,日,火,氷を間違えて同一視したんでしょう。だから,加古川のことを「ヒノカハ」と聞いて,下流地方(現在の加古川市付近)の方は「日岡」に由来する「日の河」なんですが,上流地方(現在の氷上市付近)の方は「氷の河」になったんだと思います。
 本日はこの辺で終わりましょう。

【参考】
兵庫県の中心は播磨?
日本語の語源説
日(ひ) – 語源由来辞典

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