死んでもデータを残せ!

 中国ではデータに価値があるという考えがまだ浸透していないようですね。中国の大学の実習室には,保存用のサーバ領域を学校側が用意していないのが普通で,学生はUSBメモリでデータを持って帰ることになっています。レポートのために作成したデータは,発表や提出が終わればなくなっても平気なんです。データを少しずつ大きくしていってなにかを完成させるという考えがありません。
 昨日の夜の授業で,先週の発表のときにつかったと本人たちが言っているデータが,教卓の保存領域にありませんでした。さらに,紙媒体での提出も求めていましたが,紙媒体もありません。そして,チームでウェブ制作をさせているのですが,チームの誰一人もデータのバックアップを持っていないので,どうにも指導ができません。
 そして,授業の最後に,クラス全員に向かって,以下の話をしました。
 昔,阪神大震災にときに神戸大学の学生がフロッピーディスクに入って卒論データから,本人は震災でお亡くなりになったのに,卒業単位を与えたという話をしました。死んでもデータさえ残れば,本人の業績は残るんです。そういえば,「自分のブログ 死んでも残る?」という記事がありましたね。
 
【参考】
自分のブログ 死んでも残る? | オブジェクト脳@kcg

 そして,最後に学生たちに,強くいいました。「死んでもデータだけは残しておくように」。私が発狂するように強く言ったため,写真をとる学生もいました。みなさん,データは大切です。

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