私情協にて

通称,私情協の研究会に参加中です。
 9月1日は,文部科学省 高等教育局大学振興課専門官の方の講演がありました。「説明責任としての教育情報の公表」についてはじっくり聴きました。最近の学生さんや学生の保護者さんは,単位とれそうにないと,文部科学省に電話するんですね。いや,モンスターペアレントも恐れ入ったものです。電話をうけた文部科学省のお役人は,訴えのあった対象大学のシラバスと学則を調査するそうです。こういう大学ほど,シラバスと学則が公開されていないそうです。しかし,ウェブ上でシラバスと学則が公開されるべきだという文部科学省のお考えにはいささか,疑問があるのですが…
 ウェブで見られらなくても,外部公開用のID(もちろん有効期限付き)を発行すればいいように思います。

【参照】
平成22年度 教育改革ICT戦略大会

 最近,教員の転勤や退職で,新入学生が受講を楽しみにしていた授業がなくなるのはよくないとのお話もされていました。しかし,文部科学省自身が,大学教員の終身雇用をやめるように推奨して,任期付きの教員ばかりにしてきておいて,「転勤や退職はよくない」というのもおかしい話ですね。実際,私の知り合いの大学教員も何人か,任期付きで職を追われて,再就職先がなくて,路頭に迷っている方はたくさんおられるんですよ。矛盾だらけですね。
 さらに質疑応答では,「毎年1%ずつ私大助成金がカットされてきて,どうやって情報公開までするための人員を確保するのですか」という厳しい質問までありました。

 9月2日の本日には,「クラウド利用による情報環境の在り方」のテーマ別自由討議がありました。これによると,静岡大学の実践では,数台のラックPCサーバにWindwos Server 2008をインストールして運用すれば,大学全体が管理できるとのことです。これはすごい。ネットはギガビットLANがあれば十分。

【参考文献】
Amazon.co.jp: クラウドコンピューティング全面適用のインパクト 静岡大学クラウド情報基盤SUCCES(Shizuoka University Cloud Computing Eco System)の紹介: クラウドコンピューティング研究会: 本

 本日のお昼には,会場の市ヶ谷アルカディアで知り合いの出版社の方と打ち合わせをしました。電子書籍のながれば確実ですが,日販と東販がネックになるのは有名な事実です。だから,電子書籍をアプリソフトととして販売するというのが,当面の解決方法だそうです。ベクターで書籍が並ぶ日が近いのかな…
 夕方には情報交換会(懇親会)があり,京大の先輩が某大学に勤務しておられて,久々の再会にびっくりです。

 明日は学校のクラウド化以上の,「学校間クラウド化」,つまりネットワークマルチバーシティに関して本学から2件の発表があります。一件はオブ脳が行います。では。
 

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