万里の長城 その2

  万里の長城の続きです。高速道路から見えるなんて,想像もつきませんでした。いまの中国はすごい!

万里の長城

図 ドライブ気分で万里の長城。

【地図】
中華人民共和国北京延慶県八達嶺長城 – Google マップ

【ブログ内参照】
万里の長城 その1 | オブジェクト脳@kcg

comments

私情協にて

通称,私情協の研究会に参加中です。
 9月1日は,文部科学省 高等教育局大学振興課専門官の方の講演がありました。「説明責任としての教育情報の公表」についてはじっくり聴きました。最近の学生さんや学生の保護者さんは,単位とれそうにないと,文部科学省に電話するんですね。いや,モンスターペアレントも恐れ入ったものです。電話をうけた文部科学省のお役人は,訴えのあった対象大学のシラバスと学則を調査するそうです。こういう大学ほど,シラバスと学則が公開されていないそうです。しかし,ウェブ上でシラバスと学則が公開されるべきだという文部科学省のお考えにはいささか,疑問があるのですが…
 ウェブで見られらなくても,外部公開用のID(もちろん有効期限付き)を発行すればいいように思います。

【参照】
平成22年度 教育改革ICT戦略大会

 最近,教員の転勤や退職で,新入学生が受講を楽しみにしていた授業がなくなるのはよくないとのお話もされていました。しかし,文部科学省自身が,大学教員の終身雇用をやめるように推奨して,任期付きの教員ばかりにしてきておいて,「転勤や退職はよくない」というのもおかしい話ですね。実際,私の知り合いの大学教員も何人か,任期付きで職を追われて,再就職先がなくて,路頭に迷っている方はたくさんおられるんですよ。矛盾だらけですね。
 さらに質疑応答では,「毎年1%ずつ私大助成金がカットされてきて,どうやって情報公開までするための人員を確保するのですか」という厳しい質問までありました。

 9月2日の本日には,「クラウド利用による情報環境の在り方」のテーマ別自由討議がありました。これによると,静岡大学の実践では,数台のラックPCサーバにWindwos Server 2008をインストールして運用すれば,大学全体が管理できるとのことです。これはすごい。ネットはギガビットLANがあれば十分。

【参考文献】
Amazon.co.jp: クラウドコンピューティング全面適用のインパクト 静岡大学クラウド情報基盤SUCCES(Shizuoka University Cloud Computing Eco System)の紹介: クラウドコンピューティング研究会: 本

 本日のお昼には,会場の市ヶ谷アルカディアで知り合いの出版社の方と打ち合わせをしました。電子書籍のながれば確実ですが,日販と東販がネックになるのは有名な事実です。だから,電子書籍をアプリソフトととして販売するというのが,当面の解決方法だそうです。ベクターで書籍が並ぶ日が近いのかな…
 夕方には情報交換会(懇親会)があり,京大の先輩が某大学に勤務しておられて,久々の再会にびっくりです。

 明日は学校のクラウド化以上の,「学校間クラウド化」,つまりネットワークマルチバーシティに関して本学から2件の発表があります。一件はオブ脳が行います。では。
 

comments

学校のクラウド化

クラウドコンピューティング全面適用のインパクト 静岡大学クラウド情報基盤SUCCES(Shizuoka University Cloud Computing Eco System)の紹介

学校のクラウド化

 本日は,本書の著者の一人である井上 春樹先生による「クラウド利用による情報環境の在り方」の話題提供がありました。そこでの内容の概要が本書です。
【参照】
平成22年度 教育改革ICT戦略大会

 静岡大学の「クラウド情報基盤」実践事例を紹介するものです。近年,急激にその知名度を上昇させているクラウドコンピューティング(仮想化を含む)ですが,全面的に適用して成果を上げている例は驚くほど少ないそうです。しかし静岡大学では2010年3月,クラウドをベースとした、従来とは異なる考え方の情報基盤構築を完了し、実際の教育・研究支援を開始しました。現在、組織を管理する情報システムは高度なことが求められています。

・環境負荷の最小化
・セキュリティシステムの確立
・災害時業務継続性の確立(ビジネス継続プランニング(BCP)ですね)
・ITコンプライアンスの遵守
・コストの最小化

以上のような幅広い機能,性能が求められています。
部分的なクラウド採用ではそれらの実現は困難で,全面的に適用した場合にはすごいことになるそうです。
 

【目次】
まえがき
第1章 クラウドコンピュ-ティングの概要:事例と効果
第2章 クラウド時代のバイオメトリクス技術
第3章 新情報基盤 SUCCESの紹介
1 システム全体説明
2 学内ネットワーク
3 教育システム及び端末
4 業務システム及び端末(シンクライアント)
5 ユニバーサルデザインシステム及び端末
6 プライベートクラウドコンピューティングセンター(焼津データセンタ)
7 統合認証・入退室管理システム
8 環境負荷モニターシステム
9 教育用IT設備
10 遠隔会議・講義システム(別資料参照)
11 デジタルサイネージ(電子掲示板)システム
12 無線LANシステム
13 クラウドサーバの運用
14 クラウドストレージサービス
15 新計算サーバ
第4章 サブシステムの技術的解説論文集と報道の状況
1 低コスト運用でユーザフレンドリな安否情報システムの開発
2 実時間でHD映像を配信するWEB遠隔講義システムの開発
3 運用開始の報道記事
4 運用開始後の報道記事
第5章 資料編
第6章 情報基盤センターの概要と新情報基盤導入の背景

【参考文献】
Amazon.co.jp: クラウドVPS入門 運用・構築から高度な利用まで: JACC, 水野 信也, 永田 正樹, 坂田 智之, 長谷川 孝博, 井上 春樹: 本

comments