「京都写真館」で戦後から1970年まで

京都写真館―なつかしの昭和20年~40年代

 国際日本文化研究センター教授の白幡洋三郎氏監修の写真集。昭和20年から40年頃の写真で私にとっては生まれる以前の話ですので、なつかしいわけではありません。
 なお、3月31日までは刊行記念特価8,400円(本体8,000円)、その後は通常定価9,975円(本体9,500円)です。
 私は、アマゾンアフィリエートでためたお金で買いましたので、1600円で購入したんですね。
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【目次】
一章 日々の暮らし、町のにぎわい
二章 うつりかわる町並み
三章 のりものの変遷
四章 元気な子どもたち
五章 青春の日々
六章 京都が騒然
七章 キネマの京都
八章 夜の京都
昭和の京都略年表

◎各界の著名人による心にしみるエッセイも収録
井上章一/衣笠祥雄/杉本秀太郎/中島貞夫/浜村 淳/前原誠司/山崎弘士/冷泉貴実子(50音順)
◎当時の世相がよくわかるコラム
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では、各章で私の感心した写真を紹介しましょう。
一章 日々の暮らし、町のにぎわい
pp10-11 観光地図
p18 開業間もない阪急電車河原町駅高瀬川入口
p23 現在のコトクロスの場所
p39 賀茂川で友禅を干す
p58 高島屋屋上遊園地。こんなところに昔は観覧車があったんですね。梅田のヘップファイブも驚きです。
pp72-73 大雪の京都の写真。昔は中京区でも積雪があったんですね。

二章 うつりかわる町並み
p84 木屋町松原付近。やはり高瀬川は現在よりも広かったんですね。現在のような狭い水路で輸送できるわけがないと思っていました。
p86 観覧車かえらの眺め
p94 平安神宮鳥居。自動車の姿がありません。
p96 堀川。現在と全く異なりますね。
p97 上京区に畑があったんですね。
p97 堀川通り延伸工事。七条から八条。現在のリガロイヤル京都も京都コンピュータ学院京都駅前校も存在しません。京都駅南部にはなんと工場が煙を上げています。
p104 高野川三宅橋
p105 上賀茂の社家町。道路が未舗装以外は現在とかわりません。
p108 建設中の京都タワー。これは注目。
p111 砂利採取。桂川と思われます。
p112 丹波口付近。高架になる前の国鉄山陰本線です。

三章 のりものの変遷
p128 中書島駅前の市電。これは珍しい。
p132 市電の頃の京都駅烏丸口広場。一見の価値あり。
p134 場機関車
p138 大宮通(市電)と新幹線の立体交差。
p139 工事中の新幹線
pp140-141 地上駅時代の京阪五条、四条、三条。もう今の若い人は京阪が地上を走っていたなんて知らないですよね。
p142-143 京津線
p145 京阪伏見稲荷駅付近の市電・京阪平面交差。
p146 嵐電
p147 叡電。昭和20年代の火祭りの写真などは隔世の感がありますね。
p150 堀川通り。川の東側を市電が走っていたと聞いていました。
p152 開業6年後の名神高速道路

四章 元気な子どもたち
p162 ぶらんこ。京都市内のぶらんこの鎖は鉄棒連結ですね。
pp174-175 教科書
pp176-177 給食
p182 黒塗り教科書。GHQの指導のやつですよ。

五章 青春の日々
p188 立命館大学広小路学舎。現在の府立医大の場所に立命館があったという話は本当だったんですね。

六章 京都が騒然
p202 米軍接収解除から再開園する準備中の植物園。
p204 60年安保反対デモ。「アンポフンサイ」なんて言葉は、いまだでは誰も知りませんね。
p206 阪急電車河原町延伸工事。
p207 阪急電車河原町延伸工事反対の住民。なぜ?

七章 キネマの京都
 下鴨の撮影所の写真はありません。残念です。

八章 夜の京都

【出版社のサイト】
tankosha ::: 淡交社 ::: web

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