日本マイクロソフトの社長が語る!

マイクロソフトで学んだこと、マイクロソフトだからできること。

 なぜマイクロソフトは世界最大のコンピューター・ソフトウェア会社として成長を続けているのかを現社長が、どのようにして日本法人の経営を変革してきたのかを語っています。著者は3社目の「社長業」に挑戦しています。日本マイクロソフト社はもはやアメリカの企業ではありませんね。

【目次と書評】
第1章 "自分の役割"がある。マイクロソフトという選択
 日本のITインフラを世界標準並みに整備しようと著者は努力したんですが,日本は世界有数のメインフレーム大国であり,基幹システムにマイクロソフト社のサーバを採用することを阻害しています。そこで,顧客それぞれに対して日本企業らしい独自の戦略を構築できるように著者が努力したことが述べられています。

第2章 驚きの連続。"世界最大のベンチャー"企業
 これは,アメリカのマイクロソフト社のことが書かれています。スティーブ・バルマー氏がどれほど体力があって,働きずめであるかが述べられています。また全世界から米国に集まって幹部会議が行われる様子も書かれており,世界企業であるマイクロソフトが統制をとるための努力がわかります。

第3章 会社は変わる。"日本法人の経営"に挑む
 「マイクロソフトの力を活かして日本という国の役に立ちたい、日本のこれからの発展に貢献していきたい。」という思いで,マイクロソフトを日本の会社として根づかせている取り組みを述べています。著者の樋口氏の属人的営業力でシステムが導入される実態には驚きです。製品がよいから売れるのではなく,結局は営業力かと思いました。
 しかし日本では,これこそがプロ経営者なんですね。

第4章 最大のイベント"ウィンドウズ7"プロジェクト
 ウィンドウズ7の発売当日に著者が秋葉原に行ったことが述べられており,ネタとしておもしろいですね。

第5章 マイクロソフトだから語れる"コンピューティングの未来"
 これからのコンピューティングの世界はどのように進化していくのかを述べています。そのほかの方向性も参考になります。

【参考】
メインフレーム – Wikipedia
スティーブ・バルマー – Wikipedia

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