「雄」の中国語漢字音はなぜ,xiongという子音がつくのか

 私は,この文字がxiongと読むことに違和感を覚えていたが,なんと,2chでこのなぞについて議論されているのですよ!

====2chのまとめサイト====

258 :名無し象は鼻がウナギだ!:2012/08/22(水) 02:44:49.09 0
「雄」の音は日本語では「ユウ」朝鮮語では「ウン」みたいな音(中舌母音)で、子音は母音の前に無いけど、
普通話では「ション」台湾語では「ヒョン」みたいに子音があるけど、中古音の段階では子音はどうなっていたんだろう
あと、「葉」の音は日本でも中国でも(少なくとも普通話と広東語では)子音がないけど、マハーカッサパの音訳に「摩訶迦葉」を用いたように
葉の語頭にsの音を伴っていたようだけど、これは中古音の段階でも、同じ字で子音の伴う発音と伴わない発音があったんだろうか

259 :名無し象は鼻がウナギだ!:2012/08/28(火) 16:58:56.46 0
>>258

「雄」…中古音では匣母(喩母三等、/?/)で、喩母三等は現代語ではゼロに
なり、日本・朝鮮の漢字音はその音に規則的に対応しています。
ペキン語であれば yong2 となるべきところです。そうならないのは何故かと
いうと、よくわからないのです。

"yong2" という音の字は非常に少なくて、一応「?・?」の二文字は yong2 と
読むことになっているのですが、どちらも滅多に使わない字です。

歴史的にいうと「容・溶・融・栄・庸・傭」なども yong2 にならなければ
おかしいのですが、現在のペキン音では「容・溶・融・栄」は rong2 になり、
「容」と同音だったはずの「庸・傭」は yong1 になっています。

いっぽう他の声調(yong1, yong3, yong4)ではこのような例外は発生して
いません。

ここから考えられるのは、yong2 という「口にしてはいけない単語」があり、
それを避けようとして例外が発生した、ということです。その単語は何かという
と、おそらく「熊」でしょう。クマを意味する yong2 を避けるために同音の
字(「熊」じしんを含む)の音を変えた、ということです。この現象はかなり
古くからあったらしく、ベトナム漢字音の hung、広東語の hung(-yan) など、
北方語以外にも広く見られます
【出典】
【上古・中古】 漢字音スレ 【中・日・朝・越】
——

 ではみなさん,私のDBで確認してみましょう。
 まずは以下の頁のDBで[yong]のボタンを押してください。

漢字CJK 日本語OS用 (IE専用です)

yong

 次に,以下の頁のDBで[rong]を押してください。

漢字CJK 日本語OS用 (IE専用です)

rong
comments

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*