成人するまでに読んでほしい一冊

権威と権力―いうことをきかせる原理・きく原理 (岩波新書 青版 (888))
 権力(power)は人にいうことをきかせるときに使われますが,権威(authority)はいうことをきく側の方が感じる心理だという点が異なっています。このような基本的な観点は高校生ぐらいで獲得してほしいものなんですが,現状では社会人でもわかっている方は大変少ないです。
 私は大学院の ウェブプログラミング概論の時間にHTMLで読書感想文を提出させる宿題を出しました。本書を紹介したところ,何人かの大学院生から好評でした。
 最近は,入社前教育で読書感想文を提出させる会社があります。なんか驚きですが,やは読書をする習慣を子供の頃からつけさせる必要があるでしょう。
 といっても,オブ脳は高校生になるまでは読書が嫌いでした。子供の頃の読書指導では物語や小説ばかりで,こういうものは現実みがなく大変つまらなく思えました。ところが,高校になると大変おもしろい本を先生方が紹介してくださり,本を読むようになったのです。この本は倫理の先生が紹介してくれました。
 オブ脳が読書をもっとするようになったのは予備校に通っているころです。予備校には思想的におもしろい先生が多いため,いろいろな本の紹介があり,本ばかり読んでいたようにも思います。
 なだ・いなださんの著書には以下のようなものもあります。なかなか過激ですね。インターネットで国境がなくなりつつ現在に読んでみるといいと思います。

Amazon.co.jp: 民族という名の宗教―人をまとめる原理・排除する原理 (岩波新書): 本: なだ いなだ

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