高等教育機関はどこも第3者評価の一貫として外部資金の導入に力を入れています。かつては外部資金の投入というのは,学校への寄付行為としかとらえられていなかったのですが,現在はそうではありません。学外評価を高めるための行為なんです。
外部資金を民間企業から得る場合のメリットは,学校側からは学生の就職先の確保であり,企業側からは優秀な学生の確保となるわけです。オブ脳のMDDロボットチャレンジはこのタイプです。
【参考】
MDD 飛行船とドリトル
2つめは研究費などをとってくるタイプです。本学大学院の教員は科学研究費を申請することになります。KCGの先生でも科学研究費(奨励金)という区分に応募することができて,本学でも既に実績があります。その一つで天体望遠鏡を購入しました。
【参考】
天好き集まれ! 天文ワークショップ
最近は研究以外にも補助金があり,サイバーキャンパス整備事業や「SPP及び理数系教員指導力向上研修事業」などでも実績があります。
【参考】
日韓サイバーキャンパスの構築 (京都情報大学院大学)
11月17日(土),高校教員向け「情報」授業支援セミナー
3つめは本学以外の機関が資金提供して行っているプロジェクトに本学が参加するタイプがあります。この場合は本学へは外部資金は導入されなくても実質的には本学からの財政負担はないので,プラスになっていると考えるべきです。たとえば,昨日紹介した植物細胞のCGは京都大の教員がとった科学研究費でありますし,「セカンドライフと京都産業21」は民間企業と財団法人京都産業21からの負担です。また本学が会場提供してきた各種のセミナーや研究会もこれに類似するともいえます。
【参考】
昨日は宇治の研究所へ
セカンドライフと京都産業21
本学でも産学連携を強化するべきだと考えておりますが,ソフトウェア産業は守秘義務が多すぎて,産学連携は難しいのが現状です。MDDロボットチャレンジのように,ハードウェア系の場合は機材の費用の負担などで本学と連携しやすいですから,やりやすいかと思います。あとは,本学にeラーニング教材の開発を依頼することも考えれます。eラーニングワールドへの出展もその一環です。KCG卒業生で活躍している皆さんからご意見いただければ幸いです。
【参考】
eラーニングワールド2007 出展社一覧
それにしても,現在も科研費の申請を必死で書いています。みなさん,がんばりましょう。
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