情報処理教科書 プロジェクトマネージャ 2012年版
1 章立てがPMI準拠(PMBOK)
プロマネ試験対策本には,「PMBOKをよく読むこと」と書いてあるんですが,まさか章立てをPMI準拠にするとは大胆ですね。表紙を開いたところにある試験直前チェックシートはPMBOK完全準拠ですよ。
【目次】
プロジェクトマネージャになるには
序章 試験対策(学習方法と解答テクニック)
第1章 プロジェクト総合マネジメントとプロジェクト・スコープ・マネジメント
第2章 プロジェクト・タイム・マネジメント
第3章 プロジェクト・コスト・マネジメント
第4章 プロジェクト品質マネジメント
第5章 プロジェクト人的資源マネジメント,プロジェクト・コミュニケーション・マネジメント
第6章 プロジェクト・リスク・マネジメント
第7章 プロジェクト調達マネジメント
第8章 重要キーワード28
【詳細目次】 以下の出版社のサイト参照
情報処理教科書 プロジェクトマネージャ 2012年版 – 三好康之/株式会社翔泳社:SEShop.com
2 各章の前にビジュアルガイダンスがある
「基礎知識の確認」ということで,プロジェクトのプロセスとPMBOKおよびプロマネ試験との対応関係が明確にされているのです。このガイダンスは目から鱗です。表形式のまとめもあり,見開き2ページで要領よくまとめられています。インストラクショナル・デザインが配慮されていると言えます。
3 午後IIの問題で問題意識の確認
プロマネ試験はこれまで全13回,39問の午後IIの過去問があります。午後IIとはお題(3問から1問選択)に従って2時間で3000字程度の論述をする試験です。そのお題の問題文はプロマネの本質が隠されているという思想なんです。なかなか面白いですね。午後IIの問題文を読んで問題意識を持ってから午後Iの問題(記述式)に取り組み,章末で午後IIの論文を書いてみよということです。
ちなみに午前対策は以下の書籍を見よということです。
Amazon.co.jp: 情報処理教科書 [春期]高度試験午前I・II 2012年版: 松原 敬二: 本
4 受験テクニックを語る充実のコラム
2009年度版には執筆協力者に粕淵卓(かすぶち たかし)さんという方が加わって,受験テクニックを語る充実のコラムがあるように思います。この方はいかにも受験対策屋なのだと思います。私のような元予備校講師には興奮するような香ばしい受験対策の香りを感じます。ちなみに,彼の経歴は以下の書籍の著者紹介にあります。
【粕淵卓さんの紹介記事】
NetScreen/SSG設定ガイド: 紀伊國屋書店BookWeb
さて,序章の学習方法ではWBSの番号がついています。最高です!
5 充実の過去問
紙媒体だけでは物足りない練習問題をCD-ROMに納めてあります。過去6年分(午前・午後I・午後II)と平成13年度以前の重点問題(午後I・午後II)を解答例付きで収録しています。
【ダウンロード先】…パスワードが必要です。本を買ってください。
情報処理教科書 プロジェクトマネージャ 2012年版 – 三好康之/株式会社翔泳社:SEShop.com
【ブログ内参考】
六年一貫…トラックバック付き