有名ではないがとてもよい「日中韓同字異義小辞典」

日中韓同字異義小辞典

一つの単語を日本語,大陸中国語(簡体字),韓国語,台湾中国語(繁体字)の順に横に並べて解説しています。
 日本語は「…」,韓国語では「…」,中国語では「…」という解説の4つの言語で書かれているのです。とてもおもしろいですね。

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ピンインの体系化が完成

 漢字のピンインの一覧を個人サイトで公開していますが,ピンインの全体系を表示できるようにしました。
 以下は従来からの頁です。データバインドを使っていますので,必ずIEでご覧ください。

漢字CJK 日本語OS用

 この頁に以下のようなリンクを張りました。

ピンイン(a/e介音i/ü介音u

まずは基本母音(韻母)のa/eだけです。ここには,zi/ci/si(これらのiはウと発音)とzhi/chi/shi/riを含めています。ここでポイントなのは,-aoというのは-auが変形したものとして扱い,-ouというのは-euが変形したものとして扱っています。

a/e

 続いて,介音のi/üです。これを同一グループとして扱うととてもきれいに整理されます。注意点がいくつかあります。
・子音がつかない場合はすべてyから始まります。
・-iaoと-iuはそれぞれ,-iauと-ieuの対応です。-ieuは語頭に来たときはyouになります。先ほどのeuがouになったことを思い出しましょう。
・-ian(発音はイェン)と-inは-ianと-ienの対応です。語頭に来ると,yanとyinになります。なお,yanはianが由来なので,発音はヤンではなくイェンです。
・-iangと-ingは-iangと-iengの対応です。
・üは語頭に来るときは,yuになり,j/q/xにつづくときはuとなります。このüの文字はnü/lü/nüe/lüeだけになります。üは本質に的な発音はイウです。
・-üaは存在せず,-üeだけです。
・-üanと-ünは-üanと-üenの対応です。
・-iongは-iuengです。後で述べるように,ongというのはuengなんですね。

介音i/ü

 つづいて,介音uです。
・子音から始まらない場合は,wから始まります。
・-uaと-uo/-oは-uaと-ueの対応です。bo/po/mo/foは150年前くらいまではbuo/puo/muo/fuoと発音したそうです。だから,これらを同一グループに整理すると,ほぼ日本語のア段音であることがわかります。
・-uaiと-uiは-uaiと-ueiの対応です。語頭になると,wa1とweiになります。
・-uanと-unは-uanと-uenの対応です。語頭になると,wanとwenになります。
・-uangと-ongは-uangと-uengの対応です。語頭になると,wangとwengになります。

介音u

 とにかく,このように整理するとピンインの究極の姿わかります。

2012/08/21 日本初「国際ITビジネスコース」を2013年度に新設します | 京都情報大学院大学

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ついに見つけた「中日字音対照字典 部首 音仮名順」

部首・〓音・仮名順 中日字音対照字典
 1月2日に丸善・ジュンク堂へ行ったときに,中国語の漢字音の本も見つけました。
これは辞書順に並んでいるため,わかりにくいです。

【ピンインとの対応は以下のDB】IEでのみ動作します。
漢字CJK 日本語OS用

 漢字6800字の中国音が調べられる辞典です。漢字の部首,中国語のピンイン,日本語のヨミから引くことができます。巻頭には部首索引,ピンイン索引,仮名ローマ字索引がついてます。台湾式の発音記号もついています。

【国際ITビジネスコースで中国語開講予定。だから京都情報大学院大学】
2012/08/21 日本初「国際ITビジネスコース」を2013年度に新設します | 京都情報大学院大学
履修モデル | 京都情報大学院大学

京都情報大学院大学 | 入学説明会…1月26日
京都情報大学院大学 | 説明会申し込み←こちらから申し込んでください。

札幌サテライトもあります。
入学説明会 | 札幌サテライト | 京都情報大学院大学…1月12/13日
入学説明会申し込み|札幌サテライト|京都情報大学院大学←札幌はこちらから申し込んでください。

東京サテライト
入学説明会 | 東京サテライト | 京都情報大学院大学…1月12/13日
入学説明会申し込み|東京サテライト|京都情報大学院大学←東京はこちらから申し込んでください。

中日字音対照字典
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まずはSVOで中国語をとらえよう!

最短・最速で話せる 世界一カンタンな中国語の本〈DVD付き〉

最短・最速で話せる 世界一カンタンな中国語の本です。 DVD付きがついていて版書式の授業が見えます。
 SVOがわかれば,中国語の入門はわかります。

目次

第1課 A(名詞)=B(名詞)で中国語をつくる
第2課 A(名詞)=B(形容詞)で中国語をつくる
第3課 A=Bで中国語をつくる(=が「是」「很」以外の言葉)
第4課 A(名詞)=B{a(名詞)=b(形容詞)}で中国語をつくる
第5課 主語+動詞+目的類語で中国語をつくる
第6課 主語+動詞+人(に)+物(を)で中国語をつくる
第7課 主語+動作1+動作2で中国語をつくる
第8課 主語+動詞+フレーズで中国語をつくる
ビジネスに役立つ中国語表現集

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IT中国語入門の授業

  IT中国語入門をやりました。先週のeラーニングに続いて,今週は対面授業です。
まずはオススメの辞書を紹介しましょう。紙の辞書ですが一読の価値があります。

中国語入門者に最適!50音引き中国語辞典 | オブジェクト脳@kcg
中国語入門者に超オススメの50音引き中国語辞典 | オブジェクト脳@kcg

 つづいて,文法は以下の本がオススメです。

英語的な発想で学ぶ「世界一カンタンな中国語の本」 | オブジェクト脳@kcg

 最後に,ピンインを勉強したいという方がいるでしょうが,どうもいい本がありません。私の授業でマスターしてください。

【海外志向のKCGIへ入学しよう】
2012/08/21 日本初「国際ITビジネスコース」を2013年度に新設します | 京都情報大学院大学

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「日本人のための英語発音完全教本」でリスニング力も上達させる。

日本人のための英語発音完全教本(DVD&CD付)

 とにかく英語の発音の仕方が分からない方に勧めます。
DVDとCDがついています。
ジュンク堂京都BAL店でデモをやっていました。
 amazonのビデオを見てください。

【目次】
第1章 英語発音を学ぶ前に
第2章 発音のための基礎知識と筋トレ
第3章 子音
第4章 母音
第5章 音の連結

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あの「最適化とグラフ理論」が予約開始

最適化とグラフ理論 (技術者のための高等数学)

 本日から予約開始です。以上。

目次

1 制約なし最適化、線形計画法(基本概念.制約なし最適化
線形計画法
シンプレックス法
シンプレックス法:退化、開始時の困難)
2 グラフと組合せ論的最適化(グラフと有向グラフ
最短路問題、計算量
ベルマンの最適性原理とディクストラのアルゴリズム
最小全域木.クラスカルの欲張り法
最短木に対するプリムのアルゴリズム
ネットワーク.流れ増大路
最大流れに対するフォード・ファルカーソンのアルゴリズム
割当問題.2部マッチング)

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漢字の成り立ちを調べるなら,加納先生の漢和辞典を

全訳用例漢和辞典 ビジュアル版

 漢字の成り立ちの詳しい漢和辞典を見つけました。
この辞書の成り立ちの説明は,とてもわかりやすいです。

【出版社の頁】
全訳用例漢和辞典 ビジュアル版

 上の頁を例に説明しましょう。
まずは,「単」の異体字の解説があります。
「なりたち 単のグループ」には,戦,弾,禅などがあります。

 そこで,「戦」を調べましょう。
戈(ほこづくり)
単タン(ぱたぱたと震え動く)
 武器を持って武者震いする→たたかう
とあります。なるほど。

 つづいて,「弾」
単タン(ぱたぱたと震え動く)
弓(ゆみへん)
 弓の弦を振るわせてたまを飛ばす→はじく。たま。
とあります。

 最後に「禅」
単タン(うすくたいら)
ネ(しめすへん,祭壇)
 平らな祭壇を築いて祭る→天を祭る儀式。
とあります。

p789以後の「漢字とはどんな記号か」という解説はなかなか一読の価値があります。

 ちなみに,中国で出版されている辞書には,漢字の成り立ちが書いてある辞書は大変少ないです。小学生用の辞書に書いてありますが,そもそも漢字辞典みたいなものが中国ではあまり見かけません。だから,日本の漢和辞典の存在は独特なんですね。このことは,この辞書の筆者も述べています。

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「ん」の起源は奥が深い。

 以前,「漢字の読み方–日中韓の比較」という記事で取り上げたように,中国語では1文字1音節ですが,日本語では2音節以上で発音されるものが多いわけです。
 たとえば以下のようになります。

(1)-m 三 sam  
 mの部分を「む」と書く前の段階に「ん」と書いた時代もあるようです。この「む」は「三位一体」を「サンミイッタイ」と発音したり,「陰陽師」を「オンミョウジ」と発音したりすることにその痕跡はあります。
 また,「む」は「う」に変化することもありますね。たとえば,阪急の十三(じゅうそう)とか。

(2)-n 万 man
 nのところを表す仮名はもとは存在しなかったんです。基本的に,nは,「ん」ができるまでは「に」と表記したようです。丹波を「たには」と書いたのはその現れです。
 「縁」は「えにし(「し」は強意の副助詞)」と書いたり,「銭」は「ぜに」と書いたりしますね。これらは訓読みと考えられていますが,どうも音読みのようですね。もちろん,昔の人は,「たには」は「tanpa」,「えにし」は「yenshi」,「ぜに」は「jen」と発音したと思われます。

(3)-ng 京 kyong
 ngを表す記号も,空海などは考案していたようです。こういう記号があれば,「京都」は「kyong du」と発音したでしょうし,「京阪」は「keng fan」と発音したでしょうね。実は,平安時代の人は「きょうと」の「う」はngの発音の代わりに表記したし,「京師(けいし)」の「い」もngの発音の代わりに表記したことをわかって発音したようです。だから,「東西」は「とうさい」と書いて,「to ng sa i」がngに引っ張られて「to ng za i」つまり,「とうざい」になったようです。

 本書ではこのような意味のことが書かれています。
それで謎が解明しました。
京都「きょうと」は「キョート」と発音するし,
通り「とおり」は「トーリ」と発音して,どちらも同じ伸ばす記号であるのに,「う」と「お」の使い分けがあるのはおかしいと思っていました。しかし,昔は発音が明確に異なったんですね。 ちなみに,「通じる,つうじる」は「tsu ng shi ru」と発音していて,「し」が「じ」になったようです。
【出典】
Amazon.co.jp: 中国語概論: 藤堂 明保, 相原 茂: 本

 以下の歴史的仮名遣で[フ・ク・ツ・チ・キ]で終わるものは本書には関係がないので,記述を省きます。
(4)-p 十 sip
(5)-t 七 sit
(6)-k 六 rok

【目次】
第1章 「ん」の不思議
第2章 「ん」の起源
第3章 「ん」と空海
第4章 天台宗と「ん」
第5章 サンスクリット語から庶民の言語へ
第6章 声に出して来た「ん」
第7章 「ん」の謎に挑む
第8章 「ん」の文字はどこから現れたか
第9章 明治以降の「ん」研究
第10章 「ん」が支える日本の文化

【ブログ内参照】
漢字音の研究 その1 | オブジェクト脳@kcg
漢字の読み方–日中韓の比較 | オブジェクト脳@kcg

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日中英トライリンガルなiPhoneアプリもあります。

プログレッシブ トライリンガル 中日英・日中英辞典

iPhoneアプリで利用できる中国語の辞書を探していると,この書籍をもとにしたものがありました。中国語,英語,日本語が対応しています。

三宅登之 ― 文法を研究してますけど何か? ― : 最強の中国語単語学習iPhoneアプリ

 書籍で勉強したい人は,なんと音声データを出版社サイトからダウンロードできます。これは重宝しますね。

小学館ランゲージワールド

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