過去をふりかえろう

 本日は,阪神大震災から14年目です。思えば,14年前には私は博士課程の大学院生でした。17日(火)の朝から研究室のゼミがあるので,実家のある宝塚市中山寺から京都へ前日に戻りました。17日の朝にゼミがなかったら,私は17日の朝には被災していました。家はつぶれて,電車は不通…
 さて,昨晩からずっと,CDの整理をしていました。 お正月に買った1テラバイトのHDDにどんどん詰め込んで,CDを本棚からなくそうとしているのです。
 ふと,1999年や2000年にKCG講師をやっていた頃のデータCDが出てきました。中をあけると,大卒コースの飲み会の写真が出てきました。担任のN先生(KCGのお母さん)は9年前も現在と変わらないお若い様子で写っておられました。オブ脳も若いですよ。
 RIT大学院進学コース(これは通称,RIT大卒コースと言っていました)の飲み会の写真もありました。RITに留学した人たちは今はどうなったんでしょうね? 
 思えば,10年前くらいは,Windows 32 APIでC言語でWindows開発をやっていたんですね。DirectX 5ですよ。VC++5なんていうディスクが出てきたので,京都駅前校の2階に事務室も教員室もあった頃を懐かしく思い出しました。ちなみに,VC++5にはインテリセンス(途中まで関数やメンバ,メソッドを書いたらヒントが出てくるアレですよ)がなかったんです。VC++6にインテリセンスがついたとき(KCGでは2000年度前期から採用)には,「こんなので,学生は勉強できるのか」と議論していたですが,実際には教員のデバッグの手間が軽減されて,密度の濃い授業が可能になったんです。便利なものができたときには更に高度なソリューションが可能になるんでね。
 

【ブログ内参照】
HDDの引っ越し

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セカンドライフで記念撮影会

これまで何度かセカンドライフのことを報告してきました。この研究会は今月(2009年1月)でいよいよ終了です。そろそろ撤収が始まりますので,その前に記念撮影会することになり,本日ありました。図は記念撮影会を参加者側から見た様子です。本学関係者は自動車制御学科のkcg.eduつなぎを来ております。
 左に見えるのはkcg.edu制作の京都市電,その後ろには京都大学があります。京都大学のもっと後ろにkcg.eduがあるんですが,ここからは見えませんね。

【ブログ内参照】
セカンドライフ上に学生が作りました。
セカンドライフ内に仮設建物建設
3Dインターネットビジネス研究会
セカンドライフでビジネス
セカンドライフと京都産業21

【参考】
セカンドライフ日本語版ベータ
京都新聞

kcg.eduシャツ@SL

図 TOSEの喫茶店前から京都市電を臨むkcg.edu関係者たち

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第四の波 その5–A Whole New Mind Audio Book

A Whole New Mind: Why Right-Brainers Will Rule the Future

すっかり「第四の波」であるA whole new mindにはまっています。ついにAudio Bookを買って,入手しました。ただの朗読なんですが,英語の勉強になると思って聞き始めています。

【ブログ内参照】
第四の波 その4 | オブジェクト脳@kcg
第四の波 その3 | オブジェクト脳@kcg
第四の波 その2 | オブジェクト脳@kcg
第四の波 その1 | オブジェクト脳@kcg
第三の波 | オブジェクト脳@kcg

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ウェブのプロマネ

Webプロジェクトマネジメント標準 PMBOK(R)でワンランク上のWebディレクションを目指す

 PMBOKに基づいたWebプロジェクトマネジメントの本であるのでかなり前に注文したんですが,やっと入手できました。なんといってもウェブサイト構築に特化しているので注目の書籍です。著者は「日本最大のデザイナー、 イラストレーター、 映像クリエイター、その他全てのクリエイターのためのポータル」を掲げているloftworkの方と富士通の方です。

1 PMBOKの説明
 広く浅くではありますが,PMBOKの説明は明快かつ平易です。これまで私が紹介してきた本でも読まないと理解が難しいと思います。p033にはウェブ・プロジェクトにの場合の「PMBOKが構成するプロジェクトマネジメント・プロセズ」があります。これはPMBOKガイドp70に基づいています。具体例としてはとてもいいです。

2  テンプレートがある
 第4章には,WBS,スケジュール管理,課題管理表のテンプレートがありますので,すぐに利用が可能です。プロジェクト調達マネジメントとしてp077には「業務委託契約書」のサンプルがあります。p084には見積書のサンプルもあります。

3 様々なツールの紹介
 コミュニケーション管理のソフトとしてp062Confluence (コンフルエンス) 社の企業向け Wiki ソフトウェアを紹介しています。
お手軽Webデータベース:サイボウズ デヂエを使ったコミュニケーション管理も掲載されています。
 品質管理システムとして,ウェブコンテンツ・アクセシビリティ・ガイドライン 1.0が紹介されています。Googleの検索エンジン最適化 (SEO) – ウェブマスター/サイト所有者 ヘルプ
も紹介されています。アクセシビリティ対応とための「背景色と文字色の見やすさを判定するソフトウェアとして富士通のColorSelectorが紹介されています。
 スケジュール管理ソフトとして,FastTrack Scheduleというソフトが紹介されています。

4 日本の組織文化に合った記述も
 PMBOKははっきり言って,欧米の組織文化で生まれた概念ですので,日本の組織にそのまま下ろしてくるのは難しいです。日本のマネージャ(管理職)はOJTをとおして勝手に育つものとなっていますが,欧米ではマネジメントの勉強をして,スキルを身につけた方(たとえばPMPとか)がマネージャになるので,考え方はかなり異なります。そこで日本の組織でどうすればいいのかが少し書かれているのは,この本の価値を高めているでしょう。

5 座談会「プロジェクト化が進むウェブの現場 企業と制作会社をつなぐヒント」
 ウェブ制作はもともとは一人から数人で行ってきたのですが,今や,企業活動のかなめになっています。おそらく職人気質的な人たちで作っていたウェブを,チーム活動で制作をするようになるには大変なことが多いと思います。巻末の座談会は読者の役に立つでしょう。
 

【詳細目次】
Webプロジェクトマネジメント標準 PMBOK(R)でワンランク上のWebディレクションを目指す

【参考】
京都情報大学院大学 | プロジェクト管理技法
京都情報大学院大学 | ウェブプログラミング特論

【ブログ内参照】
Project Management Professional

【ウェブビジネスに関心がある人はKCGI】
京都情報大学院大学 | 入学説明会
京都情報大学院大学 | 説明会申し込み
京都情報大学院へ入学しよう!

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算数や数学の疑問点を解決

算数と数学素朴な疑問―なぜそうなるの?なぜこう解くの?

 この本の著者は昔の三省堂の数学教科書,現在の実教出版の数学教科書を執筆されています。そのあたりにも載っている数学ネタが満載です。たとえば,以下のようなものがあります。

1 量分数と割合分数のちがいが書いてある。
2 マイナス×マイナスがなぜにプラスにかんるのか
3 虚数はなぜ縦軸なのか
4 ブラックボックスの考え方の関数(函数)が記述されている。
5 指数関数のところで,1等星,2等星の記述がある。
6 魔方陣

 ちなみに,拙著「基礎数学の123―数列・関数・微分積分がビジュアルにわかる」にもほぼ同様な例が挙がっています。是非とも読んでみるといいでしょう。以下の参考文献もあわせて読んでみてみましょう。

【参考】
Amazon.co.jp: 数学入門〈上〉 (岩波新書): 遠山 啓: 本
Amazon.co.jp: 数学入門〈下〉 (岩波新書): 遠山 啓: 本
Amazon.co.jp: らくらく算数ブック (1) (スーパータイルのさんすう (1)): 田中 かほる, 桂川 潤: 本
Amazon.co.jp: らくらく算数ブック (2)(スーパータイルのさんすう (2)): 岡田 進, 平沢 一平: 本
Amazon.co.jp: らくらく算数ブック (3) (スーパータイルのさんすう (3)): 石川 充夫, 岡田 進, 平沢 一平: 本
Amazon.co.jp: 図形の探検―形遊びからサッカーボール作りまで (らくらく算数ブック4) (らくらく算数ブック): 篠田 幹男, 津々井 良: 本
Amazon.co.jp: 分数の旅―分数のわり算はなぜひっくり返してかけるのか (らくらく算数ブック5) (らくらく算数ブック): 鈴木 一己, 山村 浩二: 本
Amazon.co.jp: 量の世界―速さ・密度・濃さ・流れの量 (らくらく算数ブック6) (らくらく算数ブック): 市川 良, 平沢 一平: 本
Amazon.co.jp: 比例の発見―中学数学への橋渡し (らくらく算数ブック7) (らくらく算数ブック): 岩村 繁夫, 山口 剛彦: 本
Amazon.co.jp: らくらく数学テキスト―たのしく学んで、学力がつく (中学1年): 岡田 進, 榊 忠男: 本
Amazon.co.jp: らくらく数学テキスト―たのしく学んで、学力がつく (中学2年): 高橋 晋, 榊 忠男: 本
Amazon.co.jp: らくらく数学テキスト―たのしく学んで、学力がつく (中学3年): 太下 純夫, 榊 忠男: 本
ルにわかる

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新学習指導要領 その1

 本日,IEC情報教育学研究会で学校教育における「統計学」の扱いの発表がありました。
 まず,2002年から中学数学の学習指導要領では統計分野はまったく消えました。また,2003年からの高校数学では数学Bの選択単元で「統計とコンピュータ」があり,数学Cで「統計処理」があるだけです。問題は,これらの単元を開校している高校があるのかという問題ですが,東京大学も京都大学もこれら2つの単元は入学試験の範囲に含めていないため,実は開校している高校はゼロと言われいます。
 こんな状況では行けないということで,脱ゆとり指導要領では統計分野(数量関係という領域)が中学数学で復活します。しかも標準偏差までありますので,これは第一次ゆとり教育前の1972年学習指導要領なみです。
 脱ゆとりの高校数学では選択単元になるため,どこも開講しないことが予想されます。これは大変です。
 ということで,統計学はいっそのこと,教科「情報」で取り上げるのいいのではというのが,本日の発表でした。私も,統計学は教科「数学」で取り上げるのでなく,「情報」で取り上げるべきだと考えます。そこでこのように私が結論づける前に,mathとmathematicsのちがいについて考えてみましょう。
 ここで,mathとmathemaicsの違いについて述べたいと思います。mathは計算,数式,具体的事例への数や計算の適用,数理的な推論をすべて含んだ科目で,日本で言う小学校の算数(arithmetic)や中学数学もmathと呼んでいて,mathematicsではありません。またアメリカでは高校数学も具体的な事例に基づいた数式の運用をするため,mathematicsではなくmathと呼ばれます。一方,日本の高校数学は具体的な事象への応用は基本的には考えないという立場をとるため,mathematicsを教えて,mathではないのです。こういう風に言えば,日本の高校数学では統計学を扱うのは基本的に無理で,統計に関する数式の扱いつまりいわゆる「数理統計学」しか扱うことはできなことになるのです。具体事例への応用となれば,教科「情報」がいいと思います。

【新習指導要領】
高校の新学習指導要領
高校の学習指導要領 新旧対応表
数学のリメディアル教育のために(学習指導要領大研究)

【ブログ内参考】
ゆとり教育の歴史 その3
ゆとり教育の歴史 その2
ゆとり教育の歴史 その1

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Project Management Professional

PMP教科書 Project Management Professional 【第3版】 (PMP教科書)

 今回はPMP(Project Management Professional)試験の対策本を紹介します。かなり内容は濃いです。CD-ROMもついています。とりあえず,目次をあげます。

【簡易目次】
序  PMP試験概要+アセスメント問題
1  プロジェクトとプロジェクトマネジメント
2  プロジェクト憲章とプロジェクト・スコープ記述書暫定版の作成
3  プロジェクト・スコープ記述書
4  WBS作成・コミュニケーション計画および品質計画
5  リスク計画
6  資源計画
7  プロジェクト・スケジュールと予算の作成
8  プロジェクト・チームの育成
9  プロジェクト実績の測定とコントロール
10 変更の監視コントロール
11 作業結果のコントロールとプロジェクトの終結
12 プロフェッショナル責任

 これを見ればわかるように,5つのプロセスあるいは9つの領域が渾然一体になっていますので,初心者にはわかりにくい内容です。初心者は以下の勉強してからこの本で具体的な事例を学ぶというスタンスで勉強するといいでしょう。

三好 康之,情報処理教科書 プロジェクトマネージャ 2009年度版 (情報処理教科書)
サニー ベーカーほか,世界一わかりやすいプロジェクト・マネジメント

【出版社のサイトなど】
Pmp: Project Management Professional (Study Guides (Sybex)): Kim Heldman: 洋書…この本の原著です。
EXAM PRESS:PMP教科書…出版社のPMP関連のサイト
PMP教科書 Project Management Professional 第3版:SEshop.com/商品詳細

【ブログ内参照】
プロジェクトスタディ情報
最新版がでました。「情報処理技術者試験 プロジェクトマネージャ完全教本〈2009年版〉 」
PMBOKの原典
KCGブログから プロジェクトマネジメント…記事のリンク集をまとめました。

【プロマネを目指すなら,KCGIへ】
京都情報大学院大学 |
入学説明会
…次回は1月25日(日)

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プロジェクトスタディ情報

  すえぴーさんの記事「実教出版主催の情報授業支援セミナーを開催」にあるように,実教出版のセミナーがあります。実教出版からでている「プロジェクト」関連の本を紹介します。

【簡易目次】→詳細目次
1章 ソフトのリテラシー習得を兼ねた実習
2章 プレゼンテーション、Web作成の総合実習
3章 情報のディジタル化やネットワークの仕組みを理論的に理解するための実習
4章 Word、Excel、PowerPoint、HTMLのミニマニュアル
 
 この本ではチームでコラボレーションをするためのリテラシーのことは要領よくまとまっています。しかし,肝心の「プロジェクトとはなにか」については述べていませんので,そのあたりを高校生にわかるような教材が必要かと思います。詳しくはこれまでの私のブログ記事を参照してください。

【ブログ内参照】
最新版がでました。「情報処理技術者試験 プロジェクトマネージャ完全教本〈2009年版〉 」
PMBOKの原典
KCGブログから プロジェクトマネジメント…記事のリンク集をまとめました。

【プロマネを目指すなら,KCGIへ】
京都情報大学院大学 |
入学説明会
…次回は1月25日(日)

プロジェクトスタディ情報 実習で学ぶ情報A・B・C
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最新版がでました。

情報処理技術者試験 プロジェクトマネージャ完全教本〈2009年版〉 (情報処理技術者試験)

 以前,「マネジメントの勉強をしよう!」という記事でこの本の2007年版の紹介をしました。2008年版から少し解説が詳しくなっています。従来は,プロマネの試験は秋でしたので,2月の出版でしたが,次回から春になりますので,12月末の発売でした。

【目次の概要】
マル得合格ガイド
序章 試験攻略法
第1章 プロジェクト管理の全体像
第2章 品質管理
第3章 進捗管理
第4章 費用管理
第5章 組織要員管理
第6章 契約管理
第7章 生産性管理
ふろく
過去問題集

【参考】
PMBOKの原典
KCGブログから プロジェクトマネジメント…記事のリンク集をまとめました。

【プロマネを目指すなら,KCGIへ】
京都情報大学院大学 | 入学説明会…次回は1月25日(日)

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Powers Of Ten

Powers Of Ten Interactive

本日は家の動かなくなったデスクトップPCの電源ボックスを取り替えるだ作業をやっていました。2日前のCube型PCのHDDを取り替えたんですが,今回は別のPCです。
 ついでに部屋の整理をしているとPowers Of Ten Interactiveというソフトウェアが出てきました。私がかつて,執筆していた本で指数の解説をする必要があったんですが,"Powers Of Ten"というビデオを見るのがいいと聞きました。このとき,ビデオを探したんですが,どうしても見ることができなかったので,このソフトウェアを買いました。
 さて,ふと,Youtubeをみると,この映像がありました。一度ご覧ください。 宇宙・人間・素粒子をめぐる大きさの旅ができます。10の大きなべき乗

【出典】
YouTube – POWERS OF TEN – 10 の冪乗 (日本語字幕つき)

【参考文献】
Amazon.co.jp: パワーズ オブ テン―宇宙・人間・素粒子をめぐる大きさの旅: フィリップ・モリソン, 村上 陽一郎, 村上 公子: 本
Powers of Ten: A Book About the Relative Size of Things in the Universe and the Effect of Adding Another Zero…ハードカバー
Powers of Ten…ペーパーバック

【注】
Powers of tenとは「10 の冪乗(べきじょう)」という意味です。「冪乗」という言葉は高等学校の数学では「累乗」と表現していますが,全く同じ概念です。

【参考】
京都コンピュータ学院コンピュータサイエンス学系…理数系の方はC学系へ
景気悪化の緊急対策 奨学制度を大幅拡大…注目!注目!注目!注目!注目!
オープンキャンパスへ参加しましょう。…1月25日

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