以前から大学業界で噂になっていた件ですが,「複数大学で共同学部設置」がついに動き出します。これは何を意味するのでしょうか? もちろん,大学の統廃合の前段階なんです。まずは以下をご参考に。
asahi.com:複数大学で共同学部 文科省、設置基準改正へ – 社会
「関大生?大医大生?大薬大生? 3大学が共同学部開設」話題!‐教育ニュース:イザ!
「大学全入時代」を迎え,私立大の4割が定員割れするなど大半の大学が学生集めに苦しんでいるのですが,特徴ある学部を作ろうとしても,単独では教員や設備の面から限界があります。そこで,「大学間連携でなんとかしなさい」というのが文部科学省の方針のようです。「共同学部・大学院の学生は参加する全大学に所属し,学位は各大学連名で授与する形を検討している。 」といいます。なにこれ? 卒業証書に「A大学」「B大学」と書いてあるというのですね。
以下に共同設置の検討中のものをあげます。
・国立の神戸大と私立の神戸薬科大
・関西、大阪薬科、大阪医科の3大学は生命科学分野の学部
・日本女子、大妻女子、実践女子、昭和女子、東京家政の5大学も共同で教職大学院
私が特に気になるのは,国立と私立の組み合わせがあるということです。これでは私学の意義は失われるのではないかと懸念します。なお,2010年からこの法律は施行されるため,今年から来年にかけて,学部共同設置がどんどん表明されるでしょう。
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